思春期の子どもはイライラしがちですよね。これはホルモンの影響によるものなので避けては通れません。しかし、我が家の思春期の娘がペットを飼ったところ、娘が穏やかになり、家族の会話が増えたり、さらに吃音も減るなど興味深い変化があったのです!
【目次】
1.イライラしがちな思春期女子がペットを飼いたいと言い出した
2.思春期ならではの対応の難しさ
3.ペット飼育による思春期女子への効果
◆イライラを和らげる癒し効果
◆家族の会話が増える
1.イライラしがちな思春期女子がペットを飼いたいと言い出した
我が家には小学5年生の娘がいます。
高学年になり、思春期に突入したのか、以前に比べてイライラしていることが増えてきました。
特に年下の子への当たりがキツく、例えば3歳年下の弟が野球のバッティングの真似をしただけで「うざっ」と言ったり。
大人が「え?」と思う場面で突然怒り出すことがあります。
また、娘は吃音があるので、思ったことをパッと口にすることが難しいときがあり、そのストレスも抱えていました。
そんな娘がある日「ハムスターを飼いたい!」と言い出したのです。
娘は生き物が大好きで、これまで金魚、メダカ、カブトムシ、クワガタなど昆虫はたくさん飼育してきました。
しかし、動物は初めて。昆虫とはまた違った飼育の難しさがあります。
私も動物は好きなのですが、「旅行のときどうするの?」「死んだらどうするの?」など考えると、躊躇してしまいました。
最初は、「そっかー、ハムスターを飼いたいんだー。」と言って気持ちを受け止める程度に留めていました。
しかし頻繁に近所のペットショップに行ってはどんなハムスターがいるのかチェックをしたり、図書館でハムスターに飼育に関する本を借りてきて勉強したり…。
子どもが「やりたい!」と言って行動しているときが、脳が成長するベストタイミング!ということで、思い切って娘の誕生日を機にハムスターを家族に迎えることにしました。
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2.思春期ならではの対応の難しさ
思春期の子どもへの対応が難しい理由の一つに、ホルモンバランスがあります。
思春期になると、成長ホルモンの影響で体はどんどん大きく成長していきます。
一方で心の成長が追い付かず、心と体の成長がアンバランスになり、心身が不安定になりがちです。
そのため、理由もなくイライラしたり、大人からすると「そんなことで?」と思うような些細なことでもすぐに苛立ってしまうのです。
さらに、思春期になると、自分と他人との違いをかなり意識するようになります。
特に女の子の場合、容姿や体形などの見た目を強く意識するようになったり友達関係に悩んだり、感情が強く揺れ動く時期です。
学校など外の世界では相当頑張っているので、家に帰ってからもおりこうさんではいられないのです。
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3.ペット飼育による思春期女子への効果
娘の誕生日にハムスターを家族に迎えたところ、以下のような効果がありました。
◆イライラを和らげる癒し効果
ペットのお世話をして「愛おしい」と思うことで、脳内にオキシトシンというホルモンが分泌されます。
オキシトシンは、通称「幸せホルモン」と言われていて、オキシトシンが分泌されることで情緒を安定させ、気持ちを穏やかにする癒し効果があります。
思春期に入りイライラしがちな娘ですが、ハムスターと戯れているときはとても穏やかです。
イヤなことがあった時は、ハムスターに話しかけてイライラした気持ちを癒してもらっているそうです。
ハムスターはしゃべりませんからね。そこがいいのだそうです(笑)。
さらに、娘は吃音があるのですが、ハムスターを飼育するようになって以降、どもることが減ったと言っています。
吃音が減ったということを本人が自覚していることには驚きました。
要因はハムスターだけではないでしょう。
しかし、ハムスターの「癒し効果」や「ハムスターを飼いたい」という欲求が満たされたことやが、吃音の症状緩和に何らか関係しているのではないかと思わずにはいられません。
なお、「ペット飼育と吃音」に関する研究は見当たりませんでしたが、「ペット飼育と思春期の子どもの幸福度」に関する研究はあるようです。
◆家族の会話が増える
ハムスターの飼育を始めてから、家族の会話が増えました。
「お母さん、見て!ももちゃん(ハムスターの名前)が、こんなところに隠れてる!可愛いから今すぐ来て!!」
といった感じで、娘からハムスターの話題で話しかけられることが増えました。
さらに、本を読んで知ったハムスターの雑学や小ネタなどを学校の宿題「自主学習」のテーマにして書いたりもしています。
今やハムスターのももちゃんは我が家のアイドルです。
ももちゃんを通して、娘と私だけでなく、夫や弟も含めて家族全員の会話が増え、笑顔も増えました!
いかがでしたでしょうか?
ペットを飼うことは色々な責任が伴ったり、正直面倒なこともあります。
でも、メリットもたくさんあるのです!
思春期女子のイライラに困っている方、ペットを飼うかどうか迷っておられる方の参考になれば幸いです。
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執筆者:おぐらまりこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)