走り回る子どもは発達障害?スーパーで走り回る子と買い物を楽しみ脳を育てる秘訣

 

走り回る子どもは発達障害の可能性があります。理由を知り対応を変えれば、すぐに走り回る発達障害の子どもが落ち着き、脳がグングン成長しますよ。スーパーで走り回る子どもと楽しく買い物をする秘訣をお伝えしますね。
 

【目次】

1.走り回る子どもは発達障害?スーパーで走り回る子に困っていませんか?
2.発達障害の子がスーパーで走り回るワケ
3.スーパーで走り回る発達障害の子と買い物を楽しみ脳を育てる秘訣
①ミッションを与える
②静かに褒める

 
 

1.走り回る子どもは発達障害?スーパーで走り回る子に困っていませんか?

 
 
とにかく家の中でも、道路でもすぐに走り回る子どもに困っていませんか?
 
 
特にスーパーでも走り回る子どもとのお買い物は本当に大変ですよね。実は走り回る子どもは、発達障害の可能性があります。 
 
 
中でも衝動性が強い注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのお子さんは、何度注意しても走り回る子が多く悩まれているママも多いのが現状です。 
 
 
・目に付いた商品を触る
 
・お菓子売り場まで走って行く
 
・かくれんぼをして遊び始める
 
・カートを押しながら暴走する
 
・大声を出す
 
 
など、子どもをスーパーに連れて行くのは本当に大変ですよね。
 
 
何度も言い聞かせたはずなのに相変わらずスーパーの中を走り回るわが子を見れば、ママもつい大きな声で叱ってしまいますよね。
 
 
叱られてもお構いなしで嬉しそうに走り回る子をなんとか連れて帰るときには、もうクタクタ、ついお説教をしていしまうなんてこともあるのではないでしょうか?
 
 

 
 
我が家には子どもが3人います。全員で買い物に行くとなると、テンションが上がったり喧嘩になったりします。
 
 
考えるだけでも恐怖です。
 
 
ですからお金も時間も余分にかかる子連れでの買い物はとことん避ける!宅配を使い、足りないものは極力一人で買い出しに行くようにしていました。
 
 
こうして買い物問題は解決したかのように見えたのですが、甘かった!
 
 
買い物の経験をしていなかったために、たまに行くスーパーでは余計にテンションUP!
 
 
特に衝動性が強い長男に関しては、幼児期よりも小学生になってからの方が、スーパーで走り回るなどの問題行動が悪化しているのではないかと思うくらいでした。
 
 
お菓子を選ばせている間に買い物を済ませようとすることもありましたが、やっぱり嬉しそうに走って行きます。
 
 
選び終わったらまた楽しそうに大きな声でママを探し始めます。
 
 
 自閉症の長女は、良くない事だと理解しているのにも関わらず、わざと走り回ったり、逃げたり、隠れたり…
 
 
 こちらの反応を試し、自分がどれくらい愛されているのかを確認するかのような行動をとることもありました。
 
 
いったいどうすればいいのでしょうか?
 
 
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2.発達障害の子がスーパーで走り回るワケ

 
 
しかしよく考えてみてください。
 
 
そもそも買い物について行くだけの行動、子どもにとって楽しいでしょうか?
 
 
好きなお菓子を買ってくれたとしても時間を持て余します。
 
 
・カートは危ないから押しちゃダメ!
 
・商品は触っちゃダメ!
 
・イイもの見つけたと思ってカゴに入れても、やっぱりダメ!
 
 
と怒られる。ママはどんどん選ぶのに、子どもはダメと言われます。
 
 
ダメと言われれば余計に欲しくなります。ダメと言われると余計にやりたくなります。
 
 
特に衝動性が強い発達障害ADHDの子が、次々に目に入るカラフルな食材やお菓子を見るとテンションが上がるのは分かり切ったことです。
 
 
しかし、あれもダメこれもダメと我慢を強いられます。
 
 
いくら事前に走ったらダメと伝えたとしても、スーパーに入った瞬間に忘れてしまいます。そして走り回ってしまいます。
 
 
気が付けば目に付いた商品を触ったり、走り出して次の商品を触ってしまいます。 走っているうちに鬼ごっこみたいだと感じて楽しくなってしまいます。
 
 
ママの姿が遠くでチラチラ見えると今度はかくれんぼをしているみたいで、また楽しくなってしまいます。
 
 
ママが追いかけるから逃げてしまいます。
 
 
大きな声で呼ばれると、もっと大きな声で反応しちゃいます。
 
 
もう悪循環ですね。
 
 
そこに不注意な特性も重なり、ついに商品を倒したり人にぶつかったりしたときには、ママも大声で叱ってしまう、恥ずかしさのあまりその場から逃げ出したくもなりますよね。
 
 
視覚優位な子にとって、視覚刺激の多いスーパーで見えたものに反応してすぐに走ってしまうことは簡単に想像できることですね。
 
 
ではどうすればいいのでしょうか?
 
 

 
 
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3.スーパーで走り回る発達障害の子と買い物を楽しみ脳を育てる秘訣

 
 
買い物を楽しみながら子どもの脳を成長させるポイントは2つです。
 
 
1つはミッションを与えること、もう1つは褒めることです。解説していきますね。
 
 

◆①ミッションを与える

 
 
衝動性が強い発達障害ADHDタイプのお子さんは、視覚に反応しやすい子が多いですよね。
 
 
そんな時は、脳の別の部分を使うようにコントロールしてあげるといいですよ。
 
 
子どもが視覚に反応し過ぎるのを避け、自分で考え行動できるようにミッションを与えるのです。
 
 
つまり買い物の一部をを子どもに任せてしまうのです。
 
 
そんなこと絶対無理と思うかもしれませんが大丈夫です。
 
 
簡単にできることから任せるのです。
 
 
・商品を探す
 
・商品をカゴに入れる
 
・商品をカゴに綺麗に入れる
 
・セルフレジでバーコードを探す
 
・セルフレジでバーコードを通す
 
・ポイントカードを渡す
 
・カゴやカートを片付ける
 
・エコバックに詰める
 
 
など少し考えるといくらでもあると思います。
 
 
例えば、商品を探すミッションです。
 
 
ママは事前に買うものリストを用意し、 子どもに商品の場所を探してもらいます。
 
 
「ピーマンはどこかな~?」
 
 
このとき商品から遠いと走って行ってしまうので、近くに来てから伝えます。
 
 
そして見つけたら、
 
 
「美味しそうなのを1つ入れてくれる?」
 
 
「見つけてくれてありがとう!」
 
 
「次は、○○どこかな?」
 
 
「さすが!見つけるの名人だね!」
 
 
という感じです。
 
 
自分に頼られ、さらに役目があると俄然やる気が出ます!
 
 
スーパーに入る前に伝える事は、「走ったらダメよ!」ではなくミッションに変えてみましょう!

 
 

◆②静かに褒める

 
 
次に大事になるのが、褒めることです。
 
 
できたことを褒められると嬉しくなって、また次のミッションをクリアするために頑張ってくれます。
 
 
ですから、たとえ途中でやめたとしても出来たとこまでは必ず褒めてくださいね。
 
 
そうすることで、またやる気がでます。
 
 
しかし、ADHDタイプのお子さんは楽しいことが大好き!ほめ過ぎるとテンションが上がり過ぎてしまうことがあります。ですので、大袈裟に褒めるよりは静かに褒め続けることがお勧めです。
 
 
ミッションをたくさん用意しておくと、飽きたときにも次の提案をしやすいのでお勧めです。
 
 
頑張ってお手伝いをしている姿を見ると、店員さんや周りの方からも褒めて貰える機会が増えます。
 
 
そんなときは謙遜をせず感謝を伝え下さいね!そして、家に帰ってからも褒めてあげてくださいね!
 
 
他者からの褒めは大きな自信に繋がります。
 
 
しかしここで注意です。
 
 
たとえ失敗したり迷惑をかけてしまったとしても、子どもを叱らず、ママが代わりに謝ってくださいね。
 
 
発達障害ADHDの衝動性や不注意傾向がある子は、その特性により気を付けていても先に手がでて失敗してしまうことがあります。
 
 
その失敗を人前で怒られると、どんどん自信がなくなってしまいます。癇癪にも繋がりかねません。
 
 
失敗したときはママがフォローすればいいのです。
 
 
失敗しても責められない、助けてくれるから大丈夫だと安心感を感じた子どもは、次に挑戦する心も育ちます。
 
 

 
 
1年生になっても嬉しそうにスーパーで走り回っていた息子と今では一緒に買い物に行くのが楽しくなりました。
 
 
自閉症の娘もミッションをクリアし褒められたことにより、安心感と自信がついて、買い物のお手伝いをしてくれるようになりました。
 
 
勿論一人で行くよりは多少時間はかかります。
 
 
しかしスーパーで走り回ることはなくなり、買い物を率先してしてくれるようになりました。
 
 
カートを押すのも、商品を見つけるのも、カゴに綺麗に入れるのも、マイバックに詰めるのも…
 
 
楽しい!自分は上手だ!と自信を持つようになりました。
 
 
子ども自身に役目があるので、無駄に走り回り回ることはなくなりました。
 
 
買い物は大変!しかしママの関わり方次第で、机に向かう勉強なんかよりもずっと成長できます。
 
 
商品探しやバーコード探しは、視覚の訓練にもなりますね。
 
 
商品をカゴやエコバックに入れるのは、まるでパズルのようです。図形の学習に繫がります。
 
 
パンや卵をそっとカゴに入れるのは、目と手の協調。
 
 
店員さんとのコミュニケーション…お金の感覚…
 
 
ママのひと工夫でたくさん学べます。
 
 
そしてたくさんの自信も手渡せます!
 
 
買い物はサッと終わらせて帰るという常識を手放し、買い物を一緒に楽しみながら子どもの脳を成長させるチャンスに変えてみてはいかがでしょうか?
 
 
 
 
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執筆者:優木はるこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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