勉強嫌いの発達障害・ADHD中学生が塾に通うのは、「お金の無駄かも」と悩んでいませんか?実は塾にはいろんなタイプがあります。勉強が苦手な子に合う塾選びをして、勉強が楽しくなる秘訣をお伝えします!
【目次】
1.勉強が苦手な中学生の長男は塾もサボる
2.塾はお金の無駄⁉勉強が苦手な中学生が塾に通う理由
3.お金の無駄にならない!塾選びおススメポイント
①子どもにまずは1教科!好きな教科を選択させる
②「宿題やりなさい!」と言わないようにする
③遅刻や休みも時々OK
1.勉強が苦手な中学生の長男は塾もサボる
私には、勉強嫌いな注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の中学生の長男がいます。
宿題はドリル系のものはやるのですが、自主学習は全く手をつけず困っていました。
◆①集団塾(教師1人:生徒15人) 1日3時間 週2回
そこで小学6年の冬休みに学習習慣をつけようと集団塾に入りました。(塾で英検受験できるため)小学校在学中は楽しく通塾していました。
しかし、中学生活が始まると塾へ遅刻したり、「塾にいきたくない!」と言い出すようになってしまいました。
中学生になると小学生とは生活パターンが変わり、部活、塾、友達つきあいなど不安と緊張を抱えやすいです。
また集団塾は、週2回で1回3時間授業だったので、部活の後の塾は長男にとってかなり負担だったようです。次第に登校しぶりまでみられるようになってしまいました。
登校しぶりになってしまうと学校の勉強についていけないのではないかと思い、ますます塾へ行くしかないと思ってしまいませんか?
私も長男もそう思っていました。
なぜなら、学校の授業は大人数。塾の方が丁寧に教えてもらえると思っていたからです。
しかも自宅では勉強は全くしなかったので、余計に塾へ通わせるしかないと思い込んでいました。
「塾が嫌だったら、まだ1年生だしやめてもいいんだよ。そのかわり部活はちゃんとやろうね。」と天秤にかけ知らず知らず長男を追い詰め私は毒親になっていたのです。
長男は、「塾をやめたらもっと成績が下がるから。塾には行きたい。」と返答しました。
◆②個別指導型(教師1人:子ども2人)1回80分 週1回
実は集団塾に通っていた長男の塾のノートを確認したら空欄ばかりでした。
静かに塾で過ごせていても上の空で、息子はただただ3時間過ぎるのを待っていただけだったのです。
ADHD傾向の長男は負けず嫌いというプライドがあって、人前でわからないことを聞けない状況だったのです。
そこで今度は個別指導の塾を探すことにしました。生徒2人に対し先生1人で1教科80分、褒めて伸ばすタイプの塾を見つけました。
1ヶ月体験授業を受け、本人に確認する「前の塾よりいい!楽しい。やりたい。」といい、通うことにしました。
しかし、慣れてくると30分以上の遅刻は当たり前。ときには「塾の宿題をやっていないから休みたい。」ということもありました。
「お金がかかっているんだからね!行かないならやめてよ!」と強く叱責してしまったこともありました。
けれど、ちょうどそのころに発達科学コミュニケーションの上級講座を学びはじめ、私の常識が変わり声かけを変えたら、息子の行動も変わってきたのです。
2.塾はお金の無駄⁉勉強が苦手な中学生が塾に通う理由
中学生が塾に通う理由として我が家のように成績が不安だというきっかけが多いようです。
割合として、中学生の2人に1人は塾に通っているといっても過言ではありません。
中学校では、小学校と異なり定期テストの結果が成績を大きく左右ことから、学習面で不安を感じる子どもが多いことがうかがえます。
これは、日本の集団教育方針が影響しています。
わからない子はそのまま置き去りの状況で、学習が進んでしまうからです。
塾に通う理由として、学校の授業についていくことが目的となってしまっているのです。
塾に通うメリットとして
●高校受験に向けて対策をおこなえる
●内申点アップにつながる
●塾講師に進路の相談ができる
●勉強に集中できる環境が手に入る
●学習習慣を身につけられる
デメリットとして
●塾に通うための費用がかかる
●通塾に時間がかかる
●塾に行くことが目的となってしまう可能性がある
がありますね。
もちろん自分で勉強できる子なら通わせる必要はないのですが、発達の特性から親のサポートも必要になりますよね?
勉強についていけない=学校にいきたくないとなってしまうのではないか?という不安もあります。
ただ、塾と言ってもいろんなタイプのものがあるので、その子に適した勉強方法を探すのが一番です。
我が家が選んだ塾は次の通りです。
3.お金の無駄にならない!塾選びおススメポイント
実は発達に問題がなくても中学生は勉強に部活動に忙しいですし、ホルモンのバランスも乱れから疲れやすいのです。
学校から帰ったら、ゆっくりする時間も必要ですよね。私たちも仕事から帰ったら一息つきたいときがありませんか?
まずは、長男の学校の時間割からの帰宅時間と1週間のスケジュールを見直しました。そして、塾へ行くか行かないかは本人の意思を尊重しました。
うちの長男は塾へ通うと決めましたが、塾へ通うポイントとして3つのポイントをお伝えしますね。
◆①子どもにまずは1教科!好きな教科を選択させる
塾で習う教科が1教科単位から指導を受けられる塾もあれば、3教科セットとなっているところもあります。
我が家は集団塾の3教科で長男はやる気が失せてしまったので、まずは1教科を選択させました。
なぜなら、反復学習が必要なため塾からも宿題が出てしまうからです。
ただでさえ勉強嫌いの子どもに塾の宿題までやることになれば、習う教科が増えるほどさらなる追いうちになってしまいますよね。
そして、重要なことは、苦手教科ではなく得意教科や好きな教科を選ぶことです。
好きな教科であれば、次第に塾が楽しくなり、テストで高得点をとると自信になり、勉強習慣がつきやすくなるからです。
長男は得意教科の英語だけ塾に通うことにしました。
◆②「宿題やりなさい!」と言わないようにする
塾の宿題に関しては、「やりなさい!」と言わないことです。
その代わりに「明日は塾だけど宿題終わっている?」とか「週末に宿題やっておいたら?」と声をかけるようにしました。
我が家が通う塾は、2回連続で宿題を忘れると居残りして勉強するシステムとなっています。
「次回忘れたら居残りだ!」と本人も自覚するようになり、自然と宿題にとりかかっている姿が増えてきました。
ADHD傾向の子どもは、目先のことに注意が向いてしまうので忘れがちですからね!宿題を忘れても必要以上に自分を責めずにいられるのが、わが子には良かったようです。
個人塾であれば、融通が利きますので宿題をやらなかったとしても責めないでほしいとママが頼んでおくのがポイントですね
◆③遅刻や休みも時々OK
せっかくお金を払って通わせているので、塾にきちんと通ってほしいものですよね
ですが、子ども本人もわかっていても気持ちが乗らず行きたくない日があるんです。
それは子どもから言葉にはしませんが、学校や友達関係でなにか嫌なことがあったときだったり、遊びの誘惑に負けてしまったりすることがあるようです。
「今日は行きたくないな。」とぼやいたときは、「行きたくないんだね。どうしたい?」と本人に決めさせます。
「行かない」と選択をした場合は、1回なら休ませますが、2回以上連続して休むようなら塾自体を続けるかどうかを話しあうようにしています。
「今日は休んでもいいけど、次も休みたくなるようなら、塾を辞める選択もあるからね。」と静かな声で伝えます。
すると次第に塾を休むことはなくなりました。
そして、遅刻しても塾へいけたら、「塾に行ったんだね。」と認めて文句はいわないように塾はお守り!と割り切るようにしました。
また、気が合う塾の先生とは授業がおわるとゲームや話をしたりして帰ってくるようになりました。
塾の先生は大学生が多く、学校は先生と生徒(上下関係)ですが、塾だと友達感覚(対等関係)を築けるので円滑なコミュニケーションにもつながります。
「○○先生と僕は仲良しだから!」
長男は塾へ行くのが楽しくなり、時間にも間に合うようになってきました。なにより、塾の先生から勉強の必要性を言われたことが長男に響いたようです。
そして、長男とこまめに塾に通い続けるかどうかを確認し、今は苦手な教科の勉強に取り組み始めています。
勉強できるかできないかはさておいて、勉強すると楽しい!わかると楽しい!できると嬉しい!という体験が大人になるために大切なんです。
そのための投資だと考えたらお金は無駄になっていません。
やるかやらないかの答えは子どもが持っていたのです。
このような斬新な選択ができたのは発コミュのおかげです。
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