食事中に立ち歩きし始めた子どもがサッと着席できたママの声が子どもに届く褒めテクニック

 

切替えが苦手な凸凹キッズ、やっと着席して食事が出来ると思ったらテーブルを離れてしまった経験ありませんか?待っていたママはがっかりイライラしてしまいますね。食事中の立ち歩きのお悩みを解決したママの声が子どもに届く褒めテクニックをご紹介します。
 

【目次】

 
 

1.おにぎりを持ってテレビを見に行ってしまった息子にがっかり

 
 
我が家にはYouTubeが大好きな小学一年生の男の子がいます。
 
 
偏食で食にあまり興味がなく「ご飯の時間だよ」と声を掛けても食卓に来るまでに時間がかかる上に食事中に気が散りやすく、よく立ち歩きをします。
 
 
大きくなれば自然とできるようになるだろうと「座って食べようね」とときどき諭していましたが効果がありません。小学生になっても直る気配がありませんでした。
 
 
 ・動画が気になって急いで食べる
 ・「後で食べる」と食事の途中で動画を見に行く
 ・早く食べ終わりたいから歩きながら食べる
 ・床に寝そべって食べる
 
 
など、ますますエスカレートしているようにも感じました。
 
 
ある日のこと、やっとテーブルに来て一緒にご飯を食べ始めたと思ったら、食べ始めたおにぎりを持ってリビングに行ってしまいました。動画を再生し始め、立ったまま見ています。
 
 
 いつもは食事中に立ち歩きをしても食事を持ってリビングに行くことはありません。しかも動画を見はじめたのではいつ戻ってくるかわかりません。
 
 
 
 
 せっかく一緒にご飯を食べられると思ったのに、イライラし始めた私は声を掛けず子どもの行動をスルーして諦めようとしました。
 
 
ですが、このまま黙っているだけでは誤学習をさせてしまうかもしれない。一緒に座ってご飯を食べるチャンスにしたい!と思いました。
 
 
 
 

2.ママの声が子どもに届く褒めテクニックとは?

 
 
 発達科学コミュニケーションでは基本の声掛けの型を大事にしています。この基本の型を使って子どもに話しかけると不思議とママの声が子どもに届きやすくなるのです。
 
 
その発コミュ基本の声掛けの型とは
 
 
1.ポジティブな声掛けでスムーズに会話をスタート

2.子どもが素直にさっと行動する指示だし

3.ポジティブな言葉で終わり成功体験の記憶を作る
 
 
の3ステップで行います。
 
 
 
 
ポジティブ(肯定敵)な言葉と言葉で会話を挟むという方法です。
 
 
いつもこの基本の3ステップを心掛けて声掛けをしても、YouTubeに夢中になっている息子にはなかなか指示が通りませんでした。
 
 
そのため「テーブルで食べよう」や「こっちにおいで」の指示出しでは息子にスルーされてしまうことは目に見えていました。
 
 
立っておにぎりを食べながら動画を見ている息子の背中を見ていると、一緒に食べようと待ってやっと一緒に食べられると思ったのに悲しい…私は怒ってるよりも悲しいんだなと自分の気持ちに気がつきました。
 
 
そこで指示を出すのではなく発コミュのテクニックを使って私の気持ちを素直に伝えてみようと思いつきました。
 
 
 
 
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3.発コミュの褒めテクを使ってそのまま伝えてみよう!ママの気持ち

 
 
まずはポジティブな言葉で会話をスタート!
 
 
「YouTube見てるんだね」子どもがしている行動をそのまま口にすること(実況中継)もポジティブな声掛けになります。
 
 
続いてこちらが伝えたい事を伝えます。
 
 
「お母さん、〇〇くんとご飯食べられると思ったのにさみしいな。」と私の気持ちをそのまま伝えました。
 
 
 
 
すると、普段動画を見始めると私の声にはほとんど反応をしない息子がすぐに振り返って
 
「しょうがないなぁ。そんなに言うなら行くよ。」
 
と言いながらあっさりとテーブルに戻って座ってくれました。
 
 
行動しはじめたらすかさずポジティブな言葉を掛けます。
 
 
「え~!嬉しい!YouTube見てるのに戻ってきてくれたの!?」「一緒に食べられて嬉しい!」「ありがとう!」と少しオーバーに驚きと嬉しい私の気持ちを伝えました。
 
 

4.ママの実況中継で楽しく食べてごちそうさまができました!

 
 
私のオーバーリアクションに「それほどでも~」と言いながら上機嫌でそのまま座り続けました。
 
 
いつもなら私に「巻いて」と頼むおにぎりの海苔も自分でケースから出しておにぎりに巻いて食べ始めました。
 
 
「海苔の蓋開けるんだ」「海苔何枚だすの?」「ひとつ巻けたね」「両手で持って食べてるね」など食事中も子どもの行動をそのまま実況中継をしたりしながら褒めを続けました。
 
 
私の実況中継に合わせて子どもが楽しそうに動いたり、見ていた動画の話をしたりしていると食事の時間はあっという間でした。
 
 
気が付けば「ごちそうさま!」と言い終わるまで着席してくれていました。
 
 
 
 
子どもの行動をそのまま伝える(実況中継)。私の気持をそのまま伝える。事実をそのまま伝えるだけで子どもがこんなに素直に行動してくれるなんてびっくりでした。
 
 
ママのネガティブな気持も発コミュのテクニックを使ってポジティブな言葉でサンドすれば子どもにしっかり届くんです。 子どもを気持ちよく行動させる声掛けが思いつかない時に試してみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:福原かおり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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