「授業中に立ち歩く」を1日で卒業!座っていられない発達障害の子に効く対応策

 

発達障害・グレーゾーンの子どもは多動気味だったり体幹が弱かったりして、じっと座っていられないケースもあります。授業中に立ち歩く問題をたった1日で解決した対応策について伺いました。我が子が45分座っていられないと悩んでいるママ、必読です!
 

【目次】

1.45分間じっと座っていられない!?小学1年生の授業中に立ち歩く問題
2.効果絶大だった○○の活用~たった1日で立ち歩き卒業!~
3.徹底解説!立ち歩きを卒業させた○○の効果
◆効果①いつでもだれでもほめられる
◆効果②子どもが何をすればいいのか分かる
◆効果③先生が対応しやすく、学校の様子も分かる
◆効果④フォーカスするから成果が出る

 
 

1.45分間じっと座っていられない!?小学1年生の授業中に立ち歩く問題

 
 
小学生のお子さんをお持ちのお母さんで、授業中の立ち歩きに悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
 
 
今回は、立ち歩く問題をたった1日で卒業させた、凄腕ママの技をご紹介します。
 
 
その凄腕ママは、発達科学コミュニケーショントレーナー・森さん。発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプ小学校1年生の息子さんをお持ちのお母さんです。
 
 
もともと支援級を希望されていましたが、就学相談を経て通常級(通常学級・普通級)に入学されました。
 
 
今回、この1年を振り返って、就学相談や入学準備、入学後の先生との協力についてインタビュー!全4回でお届けしています。
 
 
第1回は就学相談、第2回は入学後の行きしぶりについてお話しいただきました。
 
 
 
 
 
第3回の今回のテーマは、小学校入学後の困りごと。森さんも、入学前から授業中に立ち歩く問題について心配されていらっしゃいました。
 
 

――小学校入学前に一番心配だったことは何ですか?

 
 
「息子はADHDの特性を持っており、体幹も弱いです。
 
一番心配だったのは、45分間教室内で机にじっと座っていられないかも、ということでした。
 
入学後、予想通り立ち歩きはあり、たまに教室を出て行ったりすることもあったようです。担任の先生によると、1年生の1学期はそういうお子さんが数人いるそうです。
 
息子の場合は事前に先生に相談していたこともあって、大きな問題にはなりませんでした。」
 
 

――45分じっと座っていられないかもと心配しているお母さんはたくさんいらっしゃると思います。実際に、息子さんの担任の先生はどのような対応をとっていらっしゃったのでしょうか?

 
 
「実は、入学2週間後にあった家庭訪問で先生から立ち歩きについてお話がありました。私としては意外に指摘されないものなんだな、と驚きました。
 
息子は自分で戻ってくるそうなので、叱ることなくスルーしながら様子を見守ってくださいました。」
 
 

――息子さんの立ち歩きについて聞かれて、森さんご自身は何か対応されましたか?

 
 
「先生にはそのまま様子見をお願いしました。
 
息子に対しては、本人がどう思っているか確認したくて、努めて明るく「授業中、立ってるんじゃないの~?」と聞いてみました。
 
そうしたら、『えへへへ…』と苦笑いしてごまかしていて。本人も授業中歩いてはいけないことは分かっていると思ったので、それ以上突っ込まず先生にお任せすることにしました」
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
 
好ましくない行動にはスルーで対応するのは、発達科学コミュニケーションのテクニックの1つです。
 
 
授業中に立ち歩く問題の基本的な対応は、追いかけて連れ戻そうとしたり、「座りなさい!」と叱ったりするのではなく、「何ごともなかったかのように」対応するのがポイントです。
 
 
そして立ち歩きをスルーする際に必ずセットで行ってほしいのが、座っているときにほめることです。
 
 
「座ってるね!かっこいいね!」と声をかけたり、グッジョブサインを使ったりしてほめましょう!
 
 
「座るとほめられる」と分かると、自然に立ち歩きは解消されます。
 
 
さて、森さんの息子さんはスムーズに立ち歩きが解消できたのでしょうか?
 
 
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2.効果絶大だった○○の活用~たった1日で立ち歩き卒業!~

 
 

――そのまま立ち歩く問題は解決したのでしょうか?

 
 
「実はその後、立ち歩きがひどくなってきて、休み時間のあと戻ってこないことが増えてきたと先生から相談がありました。
 
ちょうど運動会の練習が始まって、疲れてきて…と学校に対するネガティブな気持ちが高まっていたのかなと思っています。
 
いろいろ考えたのですが、本人と相談して『チャイムが鳴ったら席に着く』という目標を立てて、それをカードにしたんです。
 
目標が達成できたら先生にハンコをもらい、帰宅後私がほめる、という『頑張りカード』という仕組みを作りました。
 
息子本人は『これを頑張らなきゃいけない!』という目標がはっきりしたことと、先生にもお母さんにもほめてもらえるという仕組みがすごく合っていたみたいです。
 
『頑張りカード』の威力がすごく絶大で、作った次の日から立ち歩きがなくなって、それから1学期終了まではほとんど立ち歩くことなく過ごせました。
 
授業参観でみたところ、息子の集中力が切れてきたタイミングで先生が指名して、黒板の前で発表させて…とうまく切り替えをしてくださっていて。
 
立ち歩く問題に関しては1学期が終わる頃にはほぼ問題はなくなりました。」
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
 
先生と連携した「頑張りカード」の導入で、見事立ち歩く問題を解決した森さん。
 
 
お母さんと先生のダブルでの褒めと、カードにハンコがたまっていくのを目で確認できる効果はとても大きいんですね!
 
 
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3.徹底解説!立ち歩きを卒業させた○○の効果

 
 
立ち歩きをたった1日で卒業させた「頑張りカード」。この頑張りカードがどうして効果絶大なのか、徹底解説します。
 
 

◆効果①いつでもだれでもほめられる

 
 
先生がハンコを押すとき、お母さんにカードを見せるとき、家と学校の両方でほめてあげることができます。
 
 
また、先生やお母さん以外の人でも、カードを見ればどんなことをしているのか分かります。誰でもその場ですぐにほめてあげることができますね!
 
 
ハンコがたまっていく様子を見ると達成感が得られます。視覚的にも「できた!」が伝わります。
 
 
使用済みのカードもつづっておけば、これまで頑張った軌跡も一目瞭然!さらに達成感を得ることができ、自信につながります。
 
 

◆効果②子どもが何をすればいいのか分かる

 
 
カードに目標が書かれているの「どうすればいいか分からない」というタイプの子には効果絶大です。
 
 
文字にしてあることでいつでも確認できるので、子どもも安心します。
 
 
文字にしなくても、イラストで着席表現することもできます。とにかく確認できればOK!
 
 
脳の発達は「行動」することが何よりも大切。
 
 
カードでやるべきことを明確化し、いつでも確認できるようにすることで、子どもが行動しやすくしているのはとても素晴らしいです!
 
 
カードを先生に渡す、というのも1つの行動。先生とのやり取りも増え、会話も増えるのでさらに発達が加速します。
 
 

◆効果③先生が対応しやすく、学校の様子も分かる

 
 
先生が子どもの発達について詳しいかどうかは分かりません。先生は教育の専門家であって、発達の専門家ではないからです。
 
 
支援は必要だと分かっていても、どう対応したらいいのか分からないケースだってあると思います。
 
 
「これができていたらほめてハンコを押していただけませんか?」と頑張りカードを渡せば、先生も「まずはこれをやればいい」と分かるので、対応してもらいやすいはずです。
 
 
口頭や書面でのお願いも必要ですが、本当に対応してもらえているのか、お母さんは先生を信じるしかありませんよね。
 
 
頑張りカードは「ハンコ」という形で先生の対応も確認することができ、学校の様子も把握できます。
 
 

◆効果④フォーカスするから成果が出る

 
 
森さんによれば、頑張りカードの目標は多くても3つ
 
 
しかもそのうち2つ子どもが自分から進んでやれたり、今の段階で大体できているものを設定するそうです。
 
 
ということは、子どもが頑張る目標は「1つ」だけ!この目標も、「頑張ったらできそうなこと」を子どもと相談したうえで設定します。
 
 
実は、これが成功の秘訣なんです!
 
 
発達でこぼこの子どもを育てていると、あれもこれもできていない!と気になって、たくさんの目標を立ててしまいがちです。
 
 
実はあれこれ同時にやらせるより、目標は1つにフォーカスして取り組んだ方が、成果が早く出るんです!
 
 
頑張ればできそうな課題1つにフォーカスするから成果が早く出る!
 
だから子どもに自信がつく!
 
自信がつくから他のことにもチャレンジできる!
 
 
子どもの発達が気になるからこそ、1つに絞ることは大切なんです。
 
 
いろいろ気になることはあるけれど、全部「今」対応しなければいけないということはないはずです。
 
 
これはできなくても別に困らない。
 
これは半年後の方がうまくいくかもしれない。
 
これはちょっとハードルが高すぎるかもしれない。
 
 
こんな風に気になる課題を仕分けしていきましょう!今ちょっと頑張ればできちゃう目標を設定するのがオススメです。
 
 
実際問題、先生方の忙しさは社会問題になるレベル。あれもこれもチェックしてください!とお願いするのは憚られるもの。
 
 
「これだけお願いします!」とフォーカスする方が、お母さんはお願いしやすいですし、先生も取り組みやすいはずです。
 
 
※※※
 
 
このように4つの効果がある頑張りカード!学校だけでなく、習いごとやおうちのなかの目標を設定するのもいいですね。
 
 
 
 
今回お話を伺った森さんが、発案者の視点で解説してくださった記事があります。
 
 
なんと頑張りカードのひな型も無料ダウンロードできますのでぜひお読みください。
 
 
 
この記事のインタビューの続きはこちらです。
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
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