やっと動いてくれた子どもの行動がなかなか進まない、途中で辞めてしまうことありませんか？子どもが動き出した時がチャンス！放っておいたらもったいない！子どもの行動を加速させ最後までやり切る秘訣は褒め方にあるんです。
【目次】
１．子どもが動き出した時にママはどんな行動をしていますか？
２．脳のエンジンを加速させるエネルギーとは？
３．褒めシャワーで子どもの行動を加速させる
①行動しはじめたらすかさず褒める
②行動の途中で褒める
③最後までできてもできなくても褒めて終わる
１．子どもが動き出した時にママはどんな行動をしていますか？
ママの声掛けに反応して子どもが動き出した時にママはどんな行動をしていますか？
ママはやっと動き出した子どもの姿にホッとして身支度や家事などしていませんか？
毎日、仕事に家事に忙しいママです。子どもの様子を見ながらちょっとの隙間にあれこれやりたくなるのは当然です。
私もそうでした。行動を始めた子どもに安心して、この隙に！とばかりに自分の用事を済ませ、子どもの様子を見てみると
・思ったスピードで進んでいない
・他に気を取られて行動が止まっている
・途中で飽きて最後までできていない
そんな子どもの姿にイライラが爆発
・早くして！
・まだ終わってないの？
・なんで最後までできないの！
と声を荒げてしまうのが我が家のお決まりのパターンでした。
そんな私の突然キレる態度に息子は知らん顔、ますます動くスピードが遅くなったり、私の声掛けが聞こえているのに動かなくなってしまいました。
子どもが動き出した時がチャンス！ママの掛ける一言で子どもの行動を後押ししてあげることが子どもの行動のスピードをあげてゴールに導く近道だったんです。
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２．脳のエンジンを加速させるエネルギーとは？
そもそも、人の脳には行動に取り掛かる時に一番大きな負荷がかかります。
発達が未熟な脳を持つ子どもにとっていま目の前にある事を置いて行動しはじめる、行動を切り替えるということはとてもエネルギーを使う行為なのです。
そんな一大決心をして動き出した行動を放っておくのはもったいない！動き出した時こそが褒めるチャンスです。
車のエンジンに例えると。寒い日にエンジンを温めてゆっくりとアクセルを踏み出した状態。この時にアクセルから足を放してしまったらエンジンは止まってしまいます。
エンジンを止めないようにアクセルを踏み続ける事が必要です。
このアクセルを踏み続ける事がまだ子どもには一人でできません。そこをママがお手伝いしてあげることで動き出した子どもの行動を加速させて100％に近づけてあげる事ができるんです。
子どもの脳のエンジンを加速させるためのエネルギーの源はママの褒め＝ご褒美です。
子どもが動き出した時にちょっと手を止めて子どもの行動を加速させてみませんか？
次項では、行動を加速させるための効果的な褒め方について車のエンジンをイメージしながら解説していきます。
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３．褒めシャワーで子どもの行動を加速させる
今回は我が家で息子が最後まで片づけできた時の事例を参考に、褒めの効果をアップさせるタイミングと褒め方を解説します。
◆①行動しはじめたらすかさず褒める
エンジンがかかり始めた脳を加速させるためです。
脳にはエンジンがかかるまでが一番負荷がかかると言われています。やっとかかったエンジンを放っておくとエンジンが止まってしまいます。
「片づけ始めたんだね」と子どもの行動をそのまま口にする「もう始めたの？」など驚いて見せるのも褒めになります。
アクセルを踏む効果となり動き始めた脳のエンジンを加速してくれます。
◆②行動の途中で褒める
加速して走り始めたエンジンを減速させないためです。
ここでは「かごに入れてるんだね」「集めてるんだね」などやっている行動をそのまま口にする実況中継がおすすめです。
「もうそこまでできたの!?」「半分まで片付いたね」「あとこれだけだね」など出来たところまでを伝えるとモチベーションに繋がります。
また「じゃ、次はこれ片づけようか」と次にすることを伝えると迷うことなく行動を続ける事ができます。
◆③最後までできてもできなくても褒めて終わる
我が家の事例では最後まで片づけられたのでハグをし合いお互いを褒め合って終わる事ができました。
もし最後まで綺麗に片づけられなかったとしても最後まで片づけられなかった事はスルーして
「〇〇片づけられたね！」
「〇〇綺麗に並べたね！」
などできたことをそのまま伝えると片づけしたらママに褒められたという成功体験の記憶となって次また片づける時のモチベーションに繋がります。
子どもが動き出した時こそ褒めるチャンスです！ママの褒めのパワーでお子さんのやる気をフォローしてたくさんの成功体験をプレゼントしてあげてくださいね。
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執筆者：福原かおり
（発達科学コミュニケーションリサーチャー）
