祖父母との同居ストレスは、世代間の価値観や生活習慣の違いや子育てや家事に対する干渉などが原因として挙げられます。祖父母との同居ストレスに悩んでいるあなたが限界をむかえる前に、心を守る秘訣をお伝えします。
【目次】
1.祖父母と同居ストレスで限界⁉
2.中立の立場でも家族関係の改善にはならなかった
3.家族を円満にする「共感力」
4.限界になるまえに心を自分の心を守ること
1.祖父母と同居ストレスで限界⁉
日本における祖父母と孫の同居率は、調査や対象年齢によって異なりますが、平均的に10~20%の割合と言われています。
祖父母との同居は生活習慣や価値観の違いから、家族間の摩擦が生じやすく、ストレスの原因になります。
祖父母との同居が限界になる理由は、価値観や生活リズムの違いに加え、プライバシーの減少や介護負担、子どもへのしつけなど、心身の疲れが積み重なるからです。
具体的な原因として、
◆①価値観や育児方針の違い
祖父母世代と親世代では、育児や家庭運営に対する考え方が異なる場合があります。例えば、「甘やかしすぎる」「厳しすぎる」といった意見の対立が、ストレスの原因になることがあります。
◆② プライバシーの不足
同じ家に住むことで個々のプライバシーが確保されにくくなる場合があります。特に、育児中の親にとっては、自分のスペースや時間が奪われていると感じることがあります。
◆③ 生活リズムの違い
高齢者と若い世代では、食事や睡眠、趣味の時間などの生活リズムが異なることがあり、調整が必要になる場合があります。
◆④ 世代間のコミュニケーションギャップ
世代が異なることで、物事の優先順位や考え方にギャップが生じることがあります。これが日常生活での小さな衝突につながることがあります。
◆⑤ 過剰な干渉や依存
祖父母が親世代に対して過剰に干渉する場合や、逆に祖父母が親世代に過度に依存する場合、どちらもストレスの原因となります。
◆⑥ 役割の曖昧さ
同居することで、家事や育児の役割分担が曖昧になることがあります。この曖昧さが負担感や不満につながることがあります。
◆⑦ 健康や介護の問題
祖父母が高齢の場合、健康問題や介護の必要性が加わると、親世代にとって負担が増える可能性があります。
◆⑧ 子どもへの影響
祖父母が甘やかす一方で親が厳しく接するなど、子どもに対する態度が統一されていない場合、子どもが混乱し、家庭内の緊張が高まることがあります。
などが考えられます。

同居は良い面もありますが、必ずしも簡単な選択ではありませんよね。家族不仲になってしまうのは避けたいですよね。
2.中立の立場でも家族関係の改善にはならなかった
私には、注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の中学2年生の長男と小学3年生の次男がいます。長男が4歳になるころ実の両親と同居し、パートからフルタイムで働きだしました。
同居してしばらくすると、こちらの生活に母が口出しをするようになり、次第に夫と母の関係は悪化していきました。
そして、私は両者に対しいつも「そういう面もあるよね。頭にくるよね。」と言いつつ、「まあそんなこといわないで。夫(母)はちゃんとやっているんだよ。」とたしなめて中立の立場でいました。
しかし、夫は母と顔をあわせるのが苦痛となり、仕事から帰宅するとすぐに2階の自室にこもりがちになっていきました。
中立の立場が改善につながらなかった理由は、夫と母それぞれが「自分の気持ちが十分に理解されていない」と感じて、「味方がいない」と感じていたからなんです。
お互いの気持ちを丁寧に聞き、それぞれが納得できる解決策を考えることが大切だと気づきました。
私が仕事で不在の土曜日は夫と母で子どもの面倒を見てくれているのですが、母は夫の対応が気に入らなかったようです。
夫は土曜日の朝は「仕事で疲れているからゆっくり寝かせてほしい」と10時過ぎまで寝ています。どこか子どもたちと出かけるわけでもないので、必然と子どもたちはゲームやYouTube三昧となっていました。
母は、子ども達を外へ遊びに連れて行ってほしかったようで、仕事から帰宅すると私に夫の文句をよく言っていました。
私は長男ことで頭がいっぱいだったので、夫と母のことはあまり深く考えていなかったのです。
しかし、ある事件をきっかけに発達科学コミュニケーションを学び、子育てだけでなく家族関係でも使えるメソッドだ気づいたのです。

それは、次にお話しますね。
3.家族を円満にする「共感力」
最初は同居しても適度な距離感があり、お互いの良い面が見えやすかったかもしれません。
しかし、同居すると 生活リズムの違い、価値観のズレ、家事の負担 などが積み重なり、小さなストレスが増えていきます。
同居前は相手に気を遣って接していたかもしれませんが、毎日一緒にいることで 遠慮がなくなり、本音が出やすくなる ことがあります。
すると、相手のちょっとした言動にイライラしたり、不満が募ったりすることが増え、ついにどちらかが爆発してしまうことがあるのです。
実の親は「娘や息子のためを思って」と善意で口出しすることが多いですが、それが夫や嫁には「干渉」と感じられることがあります。
我が家でもついに事件が起こりました。ある土曜日の日のこと。母が夫の対応に激怒し「ちゃんと子どもを見なさいよ!」と怒鳴りつけてしまったそうです。
夫も急に文句を言われて頭にきてしまい大声で言い返し、そのまま2階へ。しかし、すぐに「これではまずい」と思い、夫は母に謝ったそうです。
そして、修羅場をみていた次男が夫と母の間に入り「けんかしないで仲よくしよう」と止めたそうです。
あとから次男と2人きりになった夫は「さっきはごめんね。悪かったね。」と伝えたとのこと。
私が帰った後、主人を連れて外へ出かけ食事をしました。夫に「大変だったね。それは頭にきちゃうよね。」と共感して話をうなづきながら聞いていました。
夫の気も晴れたようで、「確かにおばあちゃんもイライラしちゃうんだろうね。」と母を気遣う言葉がありました。

母にも、「大変だったね。いつもありがとうね。」と感謝を伝えて共感すると「次男が間に入ってくれてね。悪いことしちゃったわ。」と反省する言葉が聞かれました。
この一件から私は、母には「いつも助けてくれてありがとう」と感謝を伝えつつ、夫にも「あなたの気持ちも大事にしている」という共感力が大切だったと気づきました。
4.限界になるまえに心を自分の心を守ること
最初は同居生活がうまくいっていたのに関係が悪くなるのは、「同居することで初めて見えてくる問題」があるからです。
しかし、相手を理解しようとする気持ちを持ち、お互いが少しずつ歩み寄ることで、良い関係を築くことは可能です。
まずは、あなたがストレスを抱えすぎないようにすることが大事です。
家族のおのおのに「ありがとう」の気持ちを忘れず、無理をしない範囲でバランスを取ることがポイントです。
うまくいかなかったときにどう切り替えるか大切ですね。それには心の余裕が左右します。
心の余裕を得るには、「楽しい!嬉しい!」といった感動体験や非日常生活を過ごすこと、自分時間をもつことが効果的です。
家族、他人に遠慮することなく自分のやりたいことや好きなことで自分の心を満たすのです!
いつもよりちょっと贅沢なコーヒーを飲むとか、一人で映画をみるなど心をリフレッシュさせて、自分で自分の機嫌をとりましょう。
どうしてもイライラしてしまうときは、無理に仲良くする必要はありません。
「体調が悪いから先に寝るね」
「ちょっと疲れているから一人になりたいんだ」
などフラットに伝えてみてください。
我が家は、先日長男は留守番で、次男と親子3人で旅行へ行きました。夫は久しぶりに美味しいものを食べ、ゆっくり朝を迎えられて満足そうでした。
そして「おばあちゃんのおかげで旅行できたんだね。」と感謝していました。お留守番だった長男と両親もそれぞれ静かに自分時間が過ごせ満喫できたようです。
私自身も以前は、「いつも間に挟まれて私ばっかりつらい目にあっている」から「私って恵まれているんだな」という感覚に変わりました。
これからも家族それぞれが心に余裕をもって過ごせる日常を作り出していきたいと思います。
そして、同居する前は両親も一緒に旅行へ行っていましたので、今年は家族みんなで旅行を楽しみたいなと思っています。

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執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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