繊細な子がどうやって自信をつけて苦手な集団生活に馴染めるようになるのか、脳科学的な分析データをもとにお伝えします。表面的な困りごとだけにとらわれない、真の困りごとを見抜けるチカラもつけていきましょう!
【目次】
1.集団生活での困りごとは氷山の一角
みなさんのお子さんに困りごとはありますか?集団生活が苦手です、というお子さんもいますよね。
困りごとには行きしぶり、不登校、母子分離不安、人見知り、場面緘黙、不安、ストレス、腹痛、頭痛、チック、ストレス、対人関係の苦手、先生との相性、勉強ぎらい、宿題癇癪など様々なものがあると思います。
どうしても園生活や学校生活の集団生活での困りごとにばかり目がいってしまいますが、実はその困りごとの裏に、本当の困りごとが別にあるんです。
たとえば、登校しぶりや不登校を例にとってみると、子どもたちに「なんで行きたくないの?」と聞いても「わからない…」との返事。
聞くたびに理由が変わる、ということはありますよね。
いきなり行きしぶりや不登校になるのではないので、「行きたくない」の裏には本当の困りごとが隠れているんです。
更に、学校生活での「勉強嫌い」という困りごとがあったとしたら…。
その根っこには、集団の中で
・先生の話だけを聞く力
・聞いたことを理解する力
・理解したことを考える力
・隣のお友だちと話し合う力
・そして自己表現をする力
そのいずれかの力が追いつかなくて
いや!
できない!
やりたくない!
となってしまい、勉強自体を拒否し、それが登校しぶりや不登校に繋がってしまうこともあります。
表面化している困りごとには、実は根っ子の部分があり、それこそが本当の困りごとです。その根本的な困りごとは隠れているので分かりにくく気付きにくいのです。
仮に根っ子の困りごとが分かったとして、それに対して皆さんはどんな対応をしていますか?
今やっている対応方法で満足していますか?
2.脳が変われば集団生活の苦手さも緩和する?!
今や情報過多の時代。インスタ、ネット検索、子育て本、メルマガ、セミナーなど、いろんな情報やサービスで溢れています。
しかし、本当に困りごとの解決に繋がっていますか?
繊細な子はこんな子です!という情報はありますが、
何に不安なの?
なんで不安なの?
というところまで理解を深めることはできていますか?
・付き添い登校や母子登校をしたら学校に行けた
・休みたかったら休んだらいいか
・様子を見てと言われたから見ていたらいいか
・環境を変えたらいいか
一次的にはこれで良くなったように感じることもあるかもしれませんが、これは正解でありません。
あくまでも対処療法的な対応のため、根っこの問題は何も変わりません!
ですから、またいつ問題行動がぶり返してもおかしくありません。
じゃあ根っ子の問題はなにが影響しているのでしょうか?
内的環境、外的環境、などいろいろな影響があり、1つだけでは決してありません。
ただ、感じ方、捉え方にどう反応するかを決めているのは全て脳です!
勉強に対しても学校環境に対しても脳が感じて、判断しているということです。つまり脳は全ての司令塔なんです!
ですから、脳が変われば、今までの感じ方や捉え方が変わっていき、今よりもっとうまく適応できるようになるということ!
しかし、私たちは脳の中を覗き見ることはできないですよね。
どうやって脳の変化を確認していったらいいのでしょうか?
3.繊細っ子はメンタル指数が低い
私は心と脳のタイプ分析をし、それを数値化することに取り組んできました。
そこで分かったこととして、繊細な子どもは「メンタル指数」の数値が低くでてしまうということです。だいたいのお子さんがそのような傾向にあります。
メンタル指数というのは脳タイプ診断の
コミュニケーション指数
アクション指数
感情指数
集団適応指数
メンタル指数
の5つの指数の中で1番大事な指数です!!
そしてメンタル指数は、自信のなさ、不安、緊張度、ストレスというものから成り立っています。
これらの数値が低いとなると、大丈夫…?と心配になりますよね。
しかし、裏を返せば、心のメンタル指数をしっかり整えてあげれば、行動力もコミュニケーション力も感情も集団での力も伸びる子どもたち!ということです。
いつもそばにいるママが、子どもとのコミュニケーションを変えることで心のメンタル指数をあげていき、心と脳を強く育ててあげて欲しいと思っています。
では、その最初の取り組みとして「言葉」に注目していきましょう!
4.お守りになる言葉を伝えよう!
突然ですが、お子さんの好きなお母さんの言葉は何ですか?
また、どのようなあま~い言葉をかけてあげていますか?
ありがとう
大好きだよ
いいね
かっこいいね
すごいじゃん
かわいい~
大切だよ
言葉だけでなくても
笑顔
グッジョブサイン
ハイタッチ
などが嬉しいお子さんもいるでしょうね。
お母さんがすると嬉しそうにする言葉や仕草って、どんな子にも1つや2つあると思うんです。
高学年になってくると面倒臭そうな感じで反応するかもしれませんが、特に無反応でも、黙って聞いていたり、口元がちょっと緩む感じがあったりすればそれはちゃんと言葉を受け取ってくれています。
子どもが喜ぶ嬉しい言葉をたくさんかけて、それが子どものお守りになるくらいの自己肯定感を育んでいけたら、繊細な子どもの心のメンタルの指数もあがっていきます。
ぜひ、お子さんの好きな言葉をたくさんかけてあげてくださいね。
繊細な子どもへの接し方に迷われている方はこちらの記事や小冊子も参考にしてみてください。
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執筆者:むらかみりりか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)