知的障害・支援級キッズに一生モノのライフスキルが身に付く宿泊行事の活かし方

 

宿泊行事は小学校行事でトップレベルのハードルが高い行事ではないでしょうか?せっかくですから、そんなハードルを逆手に取って一生モノのライフスキルを身に付けるきっかけにしましょう。宿泊行事を成功体験にするためのヒントをご紹介します。
 

【目次】

1.宿泊行事に不安しかないと思っていませんか?
2.ライフスキルってなに?
3.学校側が望む「宿泊行事までにできていてほしいこと」
4.宿泊行事に向けてのお家トレーニング
◆荷物管理
◆お風呂
5.宿泊行事をライフスキル習得の成功体験にする

 
 

1.宿泊行事に不安しかないと思っていませんか?

 
 
知的障害で支援級に通うお子さんの学校行事は毎回ハラハラドキドキしませんか?
 
 
それでも毎年、成長する姿を見られるのは嬉しいもの。
 
 
運動会や発表会は毎年行われるので、雰囲気や行事でどんな事をするのかは毎年学習していきます。
 
 
それが6年間で1回か2回しかない宿泊行事となるとどうでしょう。
 
 
サポートすることが当たり前になっている子どもを先生に託して、母と離れて宿泊することに不安しかないと思っていませんか?
 
 
実はその心配、もったいないです。
 
 
 
宿泊行事を一生もののライフスキルを身に付けさせる大きなチャンスと捉えてください。
 
 
またソーシャルスキルも身につくので、ダブルでお得なきっかけになりますよ。
 
 

2.ライフスキルってなに?

 
 
ライフスキルってどんなスキルでしょう。
 
 
知的障害がある子どもにとって、この力を早く付けておくことは生きていく上で強みとなるスキルです。
 
 
具体的には、
 
 
・着替えや歯磨きなど日常生活の自立
 
・指示に従うことや時間を守る
 
・コミュニケーション能力
 
・社会のルールを理解する
 
 
これらの力をなるべく早くつけることで、将来の仕事の幅や人や社会との関わりが増え、充実した生活を送る鍵になるのです。
 
 
 
宿泊行事に照らし合わせてみると
 
 
・決められた時間で行動する
 
・友達の物の見方や捉え方の違いを感じる
 
・着替え、食事、お風呂など効率のよい動きを学ぶ
 
・集団生活をする中で協調性をつける
 
 
などお家でお母さんと1対1で習得するよりも、ずっと刺激的な訓練になるわけです。
 
 
ただ、これらのスキルを学校の宿泊行事の数日で身に付けられるわけではありません。行事に向けたお家トレーニングのをすることをオススメします!
 
 
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3.学校側が望む「宿泊行事までにできていてほしいこと」

 
 
私の知り合いのダウン症児のママに宿泊行事の対応を聞いてみました。
 
 
お子さんは小6の支援級、1泊2日の修学旅行のケースです。
 
 
まず、学校から「宿泊行事までに身に付けてほしい」と言われたことは、
 
 
・自分の荷物を管理できること
 
・お風呂に1人で入り体、髪の毛を洗えること
 
体を拭いたタオル、脱いだ服を片付けること
 
・体を洗ったタオルを絞って片付ける
 
 
観光での集団行動や食事は普段の学校生活や給食で慣れています。鍵はお風呂になることが分かりました。
 
 
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4.宿泊行事に向けてのお家トレーニング

 
 
では、具体的にこのママさんが宿泊行事前にお家で取り組んだことです。
 
 

◆荷物管理

 
①洗濯時に使うメッシュのネットを用意し、中身の名称をひらがなで書く
 
 
3つのネットを用意し
 
 
1、ぱんつ、しゃつ、たおる
2、ぱじゃま
3、しゃつ、ずぼん、くつした
 
 
これを毎日お風呂に入る前に、自分で揃えてもらいます。
 
 
②お風呂に入る時に1と2のネットから取り出す
 
 
朝、学校に来ていく服は3のネットから取り出す。
 
 
初めは全然できなかったのが、毎日やっていると覚えてできるようになったそうです。
 
 
バックから出して自分でお風呂場に持っていったり、朝に着替えるようになったりしたら、こちらのもの。
 
 
学校の支度と共通点があるので、色々と応用ができます。
 
 
実際に行事に持っていくときも、ネットの表示は大きく書いておいたそうです。
 
 
そうすると、我が子が迷っていても同じ部屋のお友達が声をかけてくれたりします。
 
 
 
 
みんな優しくてお世話を焼いてくれるので、協力しあうことや助けを求める経験にもなります。
 
 

◆お風呂

 
 
お風呂は髪の毛を洗ったり、体を拭くことは完全にはできなかったそうですが、大体できていればOKにして褒めてあげたそうです。
 
 
①髪の毛や体を洗う
 
 
自分で洗ってもらい、流す前にその都度、呼んでもらう。
 
 
チェックして流し残しがあればサポートする。
 
 
お風呂時間が長くなる時もあり、音楽を鳴らして曲が終るまでに全て終らせて出てくるルールにしたそうです。
 
 
ちなみに情熱大陸をかけて30分ルールにしたとのこと。動きが加速しそうですよね。
 
 
②体を拭く
 
 
見えない部分まで気を配って拭くのが難しくても、大体できていれば褒めてOK!使ったタオルや服を大きなビニール袋に入れるようにしていました。
 
 
これは夏の水泳授業の後にもしていたので、戸惑うことはなかったそうです。
 
 
今は洗濯機に入れるようにしたので、日常生活に取り入れられているようで一石二鳥ですね。
 
 

5.宿泊行事をライフスキル習得の成功体験にする

 
 
日常生活の自立に役立つことが多かったので、行事前に親子で練習したことは、とても良かったそうです。
 
 
今、着替えは袋が無くてもセットが頭にはいっていて、必要時に都度、用意することが出来ているそうです。
 
 
将来のショートステイにも役に立つでしょう。
 
 
 
 
このように教えてくれました。いかがですか?
 
 
修学旅行などのビックイベントを大きな目標設定にすると、親子ともに頑張って取り組みしようという気になれそうです。
 
 
知的障害がある子どもがライフスキルを身に付ける、絶好のチャンスにしてくださいね。
 
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執筆者:北川明希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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