好奇心につられて、なかなか準備が進まない子どもにイライラしていませんか?今回は、衝動性が強く好奇心旺盛な子どもが、他のことに気を取られず、テキパキ準備が進む楽しい方法を紹介します。
【目次】
1.色々なことに目移りして、なかなか準備が進まない
2.衝動性が強い子どもは好奇心が強く楽しいものに飛びつく
3.衝動性の強い子どもが集中しながら楽しく動き出す声かけ実況中継
1.色々なことに目移りして、なかなか準備が進まない
朝の準備やお風呂の時、他のことに目移りして着替えが進まないことってありませんか?
さっき着替えはじめたのに、着替え中におもちゃで遊んでいる。
気づいたら本を読んでいたなんてことも。
時間がある時は、待つこともできますが、時間がない時は、急いで欲しいのになかなか準備が進まないとママもイライラしますよね。
我が家は注意欠陥多動症(ADHD)です。衝動性が強いタイプで、興味のあるものや面白そうなことがあるとやっていたことを忘れて、飛びつきます。
お風呂に入る時はいつも大変でした。入るよと声をかけてから、服を脱ぐまで30分かかることもありました。
その間、何度も声をかけても、気づいたら別のことをしているのです。
そんな時、ある方法をとったら、楽しく、素早く、お風呂に入ることができるようになりました。
今回は、衝動性の強い子どもにやることに集中してもらう面白い方法を紹介します。
2.衝動性が強い子どもは好奇心が強く楽しいものに飛びつく
衝動性の強い子どもは、興味のあるものや面白そうなものが目の前にあると、今やっていたことを忘れて目に入ってきた面白そうなものに飛びつきます。
我が家の次男もADHDで衝動性の強いタイプです。興味のあることにはまっしぐらだけど、興味のないことや面倒なことは避ける特性があります。
次男にとって面倒な服を脱ぐという動作をしている最中におもちゃがあったら、考えることなくおもちゃを手に取り遊びだします。
・いかに集中力を保ちながら、着替えをさせるか。
・いかに楽しく着替えをさせるか。
この2つが重要な課題になってきます。
3.衝動性の強い子どもが集中しながら楽しく動き出す声かけ実況中継
そこで取り入れたのが実況中継をするという声かけです。
やっている動作をそのまま実況中継するのです。 無意識にやっていた動作が、中継されることで、子どもの中ではっきり認識されます。
認識されると着替える時間だったけど、違うことしているなということがわかり、自分自身で軌道修正してくれます。
さらに、面白さをプラスしていくと、衝動性の強い子どもの行動はさらに加速していきます。
我が家の次男は、サッカーが大好きなので、サッカー中継を意識しながら実況中継をしていきました。
「おっと、次男選手、おもちゃの車を手に取りました。解説のママさんこのプレーはどうですか。」
「うーん。シュートを決めたいところですが、ゴールが遠くなりましたね。」
「次男選手、ズボンを脱ぎはじめました。」
「すばらしいですね。」
というように実況中継をしていくと他に興味がそれることなく、お風呂まで素早く準備ができるようになりました。
実況中継されるのが楽しかったのか、朝の着替えの時も、リクエストされるようになりました。
慣れてくると、自分で自分を実況中継しながら、着替えるようになりました。
そんな時は、解説者として参加して、その場を盛り上げると得意になって着替えを終わらせます。
注目されるのが大好きな衝動性の強い子どもには、実況中継がおすすめですよ。
みなさんも色々なバリエーションの実況中継で楽しみながら、準備を進めてみてくださいね。
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執筆者:高井智代
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)