子どもが靴下を履けない、服を嫌がるのはわがままではなく感覚過敏が関係していることもあります。靴下の縫い目やしわを嫌がる子どもへのお家でできる対応や、スムーズに着替えられる工夫を解説します。
【目次】
1.服を着ない・靴下を履けない…子どもの着替えで困っていませんか
2.靴下を嫌がるのはわがまま?感覚過敏が関係していることも
3.感覚過敏で服が着られない子どもへのお家対応
①癇癪が起きたときの対応
②服や靴下の選び方を工夫する
③着られる服を見つける「観察」のコツ
4.感覚過敏は安心できる環境で落ち着くこともあります
1.服を着ない・靴下を履けない…子どもの着替えで困っていませんか
靴下を履けない、縫い目が気持ち悪いと泣く…。子どもが靴下や服を嫌がり、毎朝の着替えに困っていませんか。
何度履いても「気持ち悪い」と靴下をすぐ脱いでしまうと、朝の支度が進まずママも疲れてしまいますよね。
実は靴下の縫い目やしわが気持ち悪く、「靴下を履くのを嫌がる」子どもも少なくありません。
その背景には「感覚過敏」が関係していることがあります。
わが家の発達障害・グレーゾーンの4歳の娘も感覚過敏があり、それが原因で着替えのたびに癇癪を起こすことがありました。
特に困っていたのが靴下です。
〈靴下を嫌がる子どもによくある困りごと〉
・靴下の縫い目が気持ち悪い
・かかとの位置が少しでもずれると脱ぎ捨てる
・靴下の内側の糸が肌に当たると履けない
・靴を履くと靴下がしわになり癇癪

やっと履けたと思っても「気持ち悪い!」と靴下を脱ぎ捨ててしまい、着替えが進まないこともありました。
朝は時間がないのに靴下ひとつで癇癪になると、「なんでそんなことで?」とイライラしてしまいますよね。
この記事では、感覚過敏で靴下や服が着られない子どもの理由と、スムーズに着替えられるようになるお家対応をお伝えします。
2.靴下を嫌がるのはわがまま?感覚過敏が関係していることも
感覚過敏とは、脳が入ってきた感覚情報をうまく整理できず、普通よりも強く感じてしまう状態のことです。
目や耳、鼻、皮膚などの器官そのものに問題があるわけではなく、脳での感覚の処理の仕方に特性があります。
例えば次のようなことが起こります。
・光がまぶしすぎる
・音が大きく感じてつらい
・洋服のタグや縫い目がチクチクして耐えられない
・靴下のしわやフィット感が気持ち悪い
感覚過敏は子どもによって苦手な刺激や強さが違うため、周りから理解されにくいことがあります。

特に小さい子どもは、皮膚で感じる触覚が感情と深く結びついています。
肌で感じる不快感が強いと感情が暴れやすくなり、靴下を履いたあと、靴の中で靴下がしわになると癇癪を起こす子もいるのです。
感覚過敏のある子どもは、肌の上で布が動く感覚を強い不快感として感じることがあります。
少し大きめの靴下だと、歩いたときに靴下の中で布が動いたり、しわになったりして「気持ち悪い」と感じてしまうこともあります。
また、感覚過敏のある子どもは肌に軽く触れる刺激を強く感じてしまうことがあります。
その一方で、体にしっかりとした圧がかかる刺激のほうが安心できる子もいます。
実際にわが家でも、ふわっと触るよりも「もっとぎゅーっとして!」と強めのハグを求めることがよくありました。
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3.感覚過敏で服が着られない子どもへのお家対応
触覚過敏による着替えの困りごとは、洋服の工夫だけでなく、親の関わり方や日常のコミュニケーションを見直すことで少しずつ落ち着いていきます。
◆①癇癪が起きたときの対応
癇癪になってしまったときは、まず親が落ち着いて対応することが大切です。
感覚過敏で感情が強く動いているときは、子どもの脳は言葉を受け取れる状態ではありません。
このときに叱ったり無理に着替えさせたりすると、感覚の不快感と感情がさらに強くなってしまいます。
そんなときは、子どもの感じている気持ちを代わりに言葉にします。
「靴下のしわが気持ち悪いんだね」
「縫い目がチクチクする感じがするんだね」
普段以上に、落ち着いて温かく聞こえるよう“ま~るい声”を意識してくださいね。
自分の気持ちをママが理解してくれたと感じると、子どもは安心して感情が落ち着きやすくなります。
まずは嫌な刺激を取り除き、安心できる状態を作ることを優先してください。

◆②服や靴下の選び方を工夫する
感覚過敏がある子どもは、洋服や靴下のちょっとした違いで着心地が大きく変わることがあります。
わが家で特に大きなポイントだったのが服や靴下のサイズでした。
最初は「締め付けない方がいいのでは」と思い、少し大きめの服や靴下を選んでいました。
ですが実際は逆で、特に靴下は大きいほど靴を履いた時にずれてしまい、しわができて気持ち悪さが強くなっていたのです。
そこで思いきって、足にピタッとフィットする小さめの靴下を選ぶようにすると、気持ち悪さがかなり減りました。
◆③着られる服を見つける「観察」のコツ
感覚過敏への対応で大切なのは、「何が嫌なのか」を観察することです。
同じ洋服でも、
・首回りが気になる
・ウエストのゴムが気持ち悪い
・靴下のつま先が合わない
など、子どもによって苦手なポイントは違います。
ママが探偵のように観察しながら、
「どこが気持ち悪いのかな?」
「この服は大丈夫かな?」
と一緒に確認していくことで、子どもが着られる服が少しずつ見えてきます。
この「自分の感覚をわかってもらえた」という経験が増えると、癇癪も落ち着きやすくなっていきます。
4.感覚過敏は安心できる環境で落ち着くこともあります
感覚過敏は周りの関わり次第で、成長とともに落ち着いていくこともあります。
わが家の娘も、以前は靴下ひとつで大きな癇癪になっていましたが、今ではほとんど気にならなくなりました。
子どもが安心できる環境の中で、「自分の気持ちを言葉にできる経験」を積んでいくと、感情のコントロールも少しずつ育っていきます。
子どもの感じ方を否定せず、「そう感じているんだね」と受け止めながら、一緒に着られる方法を探していきましょう。
▼▼朝の着替えで癇癪になってしまう子どもについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▼▼「感覚過敏」に荒療治はNG!接し方のコツをお伝えしています。
靴下を嫌がる感覚過敏の子どもによくある質問(FAQ)
Q1:子どもが靴下を履けないのは感覚過敏なのでしょうか?
A1:靴下の縫い目やフィット感、しわなどを強く気にして履けない場合、触覚過敏など感覚の感じ方が関係していることがあります。子どもによって苦手な刺激は違うため、「どこが気持ち悪いのか」を観察してみることが大切です。
Q2: 靴下を嫌がる子どもにはどんな靴下を選べばいいですか?
A2:感覚過敏のある子どもは、靴下が中でずれてしわになると不快感が強くなることがあります。大きめサイズより、ぴったりか少し小さめの靴下の方がフィットして履きやすい場合もあります。縫い目が少ないものやタグのないものを選ぶのもおすすめです。
Q3:靴下が気持ち悪いと癇癪を起こすときはどう対応すればいいですか?
A3:感覚の不快感で癇癪になっているときは、叱るよりもまず気持ちを受け止めることが大切です。「縫い目が気持ち悪いんだね」など子どもの感じていることを言葉にしてあげると、安心して気持ちが落ち着きやすくなります。。
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)



