【東京都 おでかけ情報】ASDっ子の勉強は予習で安心!未来の学習への種まきができる『科学技術館』

 

初めてのことが苦手なASD傾向や繊細な子どもが勉強に取り組むときは、予習が大事です。そこで学習への種まきに絶好の場所として『科学技術館』をご紹介します。子どもの脳に届く声かけのポイントを押さえて、親子で楽しみながら予習をしてみませんか?
 

【目次】

 
 

1.ASDっ子や繊細な子の勉強方法は予習が効果的!

 
 
子どもの勉強に重要なのは、予習か復習かどちらだと思いますか?
 
 
大手の塾や学校などでは復習に力を入れているところが多いですよね。
 
 
しかし、学校の授業を理解するのには、予習がカギになるタイプの子もいるのです!
 
 
予習が大事になるタイプの子は、初めてのことに抵抗があったり苦手があると言われている発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)の特性を持つ子や繊細な気質の子です。
 
 
ASDタイプや繊細な子にとってのキーワードは「安心感」。
 
 
授業で習う前に、見たことある、聞いたことある、知っている!という感覚があると、授業が理解でき、それが安心につながります。
 
 
安心することで、情報が脳に入りやすくなり、さらに理解が深まります。つまり学習が進みます。
 
 
 
 
また、注意欠陥多動性障害(ADHD)の衝動性が強い子や不注意タイプの子も、授業で習う前に知っている情報があった方が、聞く耳を持ちやすく注意力が高まり、授業の内容が脳に届きやすくなります。
 
 
なぜなら、授業中に先生の話に注意を向けて、理解しながら、覚えながら…となると特性のある子にとっては脳にかかる負荷がとても高くなるからです。
 
 
ですので、授業が”復習”になるようにすると学習が進むのです。
 
 
授業の内容を完全に理解しておかないとダメなの?と焦った方、安心してください!
 
 
これどこかで見たことあったかも!くらいの感覚を身に付けてあげておく程度でも”予習”になりますよ。
 
 
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2.おでかけを通して理科が好きになっていたわが子

 
 
一般的に小学1、2年生のころの「生活」という科目が、小学3年生から「理科」や「社会」の科目に変わります。
 
 
わが家の息子はこの春に小4になるのですが、小2の終わりに「理科」や「社会」に対して不安を抱いていました。
 
 
初めてのことに抵抗があり、苦手意識を持ちやすい息子は「3年生になったら新しい科目を頑張りたいけど、ちょっと怖い」と言っていたのです。
 
 
 
 
ですが新学期に手に入れた新しい教科書を開くと自分の知っていることがたくさん書かれていたのか、不安な表情が安心した顔に変わりました。
 
 
それは、おでかけで理科や社会につながる知識の種まきをしていたからなんです。
 
 
今回は、小学3年生以降の理科の予習にも役立つおでかけスポットをご紹介します。
 
 
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3.未来への種まきができる『科学技術館』

 
 
予習は「楽しく」がポイントです!
 
 
そこで、楽しみながら理科の勉強の予習もできるおでかけスポット、東京都・千代田区にある『科学技術館』をご紹介します。
 
 
この施設は、見て触れて五感を使って科学の面白さを体感できます。各階にテーマがあり、身近な不思議から奥深い世界が広がっています。
 
 
例えば、2階は乗り物やモノづくりの技術について、3階は、電気や原子力、薬の歴史や知識について、4階は建設や鉄鋼について、5階は部品の仕組み、光学、音について体験しながら各テーマに親しむことができます。
 
 
 
 
3年生の理科で習うものとして、「電気」があります。
 
 
電気を通すものと通さないもの、電気が通る豆電球のつなぎ方、などを勉強します。
 
 
電気は身近なものですが、普段の生活の中では電気の通り道や流れは目に見えませんよね。ですが、こちらの3階の DENKI FACTORY「電気と光」では、その流れを目で確認することができるんです。
 
 
発達特性があるないに関わらず、目で見えないものは想像しにくいため敬遠される傾向がありますが、ここでは電気をより身近に感じることができますよ。
 
 
他にも、大きなピタゴラ装置のようなものがあるので、部品の仕組みや働きを目で見て実際に動かして全身で体感できます。
 
 
目に見えるものを実際に身体を動かして体験することで、理解力が高まり記憶に残りやすくなります。
 
 
大きめの施設なので、午後から行くと時間が足りなくなることもあるのが注意点です。
 
 
また週末は混み合うことが多いので、疲れやすい子には事前の対策を練っておくことが大切です。
 
 
大きめの休憩スペースがあるので、こまめに休憩をとったり、そこでお昼ご飯を食べたりして、上手に活用してくださいね!施設内で軽食やジュースやお菓子なども買えます。
 
 
ワークショップが開催されていますが、とても人気なため競争率が高いです。参加を狙うなら少し気合を入れて早めに行くことをおススメします。
 
 
 
 
・楽しそうだね!
 
・なに見てるの?
 
・○○してるんだね!
 
・今日おもしろかったこと、ベスト3を教えて!
 
・お母さんは3階の△△が1番面白かったけど、〇〇くんのおススメは?
 
 
など、子どもが喜び、子どもの脳に届きやすい声かけをして、脳をたくさん刺激して「予習」を楽しんでくださいね!
 
–施設詳細–
【 施設名 】 科学技術館
【 住 所 】 東京都千代田区北の丸公園2番1号
【 電話番号  】 03-3212-8544
【 営業時間  】 9時30分~16時50分 ※入館は、16時00分まで
【公式サイト】 https://www.jsf.or.jp/
 
※おでかけの際は、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
 
 
 
 
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執筆者:ひきのなつき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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