ミッションで幼児の脳が育った!発達障害の子どもに叱らずイタズラを軽減させる声かけ 

 

ママのいないタイミングでのいたずらに悩んでいませんか。発達障害の子どもの脳にイタズラをしてほしくないことを伝えるには叱らない声かけが重要です。ASD症状のある幼児に実際にした事をお伝えしますね。
 

【目次】

1.ママのいないタイミングでのいたずらに悩んでいませんか?
2. ママが居ないタイミングに幼児がイタズラするワケ
3.ASD症状のある発達障害の子どもの成長を加速させる「役割活用」

 
 

1.ママのいないタイミングでのいたずらに悩んでいませんか?

 
 
探し物を見つけるために子どもの目の前から離れる時やママがトイレに行くタイミング等、ほんの少しの時間で、帰ってきたら子どもがイタズラをしていたことはありませんか?
 
 
まさに、以前の私がそうでした。
 
 
私には、診断はおりていませんが、asd症状のある幼児の発達障害の娘がいます。
 
 
以前は不安が強く、私が家のトイレに行く事すら後ろから必死について来ていた子でした。
 
 
成長とともに子どもができることが増え、トイレについてくることは減りましたが一難去ってまた一難。新たな困りごととしてのイタズラが増えてきました。
 
 
娘は2歳過ぎから中身を出して床にばらまくことが大好きでした。
 
 
ちょっと目を離した隙にお米をばらまいてみたり、他にも壁に落書きしたり…
 
 
「あれも、これも散らかして!もうママのやることを増やさないで!」って思ってしまいますよね。
 
 
その後も、同じような出来事が何回も繰り返されました。
 
 
ところが、役割を与える声かけに工夫したら、イタズラの回数が減っていったんです!
 
 
子どもの脳が「何それやりたい」って思うような声かけにすることがヒントです。
 
 
せっかくならお子さんに叱らずにママのイタズラをしてほしくない想い、届けたいですよね。
 
 
この記事では叱らずにイタズラを軽減する方法についてご紹介します!
 
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2. ママが居ない間に幼児がイタズラするワケ

 
 
なんでママのいないタイミングで子どもはイタズラをするのでしょうか。
 
 
それには、脳の仕組みが関係しています
 
 
ママが居ないタイミングは子どもにとって退屈な時間。
 
 
脳は「楽しい事」「面白いと感じる事」が大好き。ママが居ない間に退屈な気持ちを「楽しい事」や「面白い事」がないかなと探しているのです。
 
 
行動を起こすときには強い負荷が脳にかかるため、
 
 
「やってみたい!」
「おもしろそう!」
 
 
と思わない限り、行動を起こしにくい点を考えると、イタズラしている子どもの脳はとても活動的とも捉えることができます。
 
 
ではそんな脳の状態を台無しにしないで、イタズラを軽減する方法って何かあるのでしょうか?
 
 
それは「承認欲求」を満たすという方法があります。
 
 
承認欲求とは誰かに自分のことを認めて欲しいという欲求のことです。
 
 
これは誰でも持っています。子どもも大人も、人から褒められたり、認められたりすると、嬉しいですよね。
 
 
実はその時、脳の中で幸福感を感じる神経物質ややる気や行動力を高める神経伝達物質が出ていると言われています。
 
 
また、褒められることで「人から認められた」という欲求が満たされ、やる気もアップすると同時に褒められた相手に対して信頼感が生まれるようになります。
 
 
ママが居ない間に幼児には役割を与えて、こまめにタイミングよく褒めると、褒められた行動が長続きしていきます。
 
 
これが繰り返し行われることで記憶されて定着=強化されていきます。
 
 
発達障害の子どもに関わらず、子どもは「こまめに褒める=繰り返し行う」で新しい行動が定着します。だから叱らず幼児のイタズラを軽減する事ができるのです。
 
 
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3.ASD症状のある発達障害の子どもの成長を加速させる「役割活用」

 
 
ママが居ない間にイタズラする子どもの脳を台無しにしないためにはどうするのがいいのでしょうか?
 
 
ママがいなくなる時のタイミングに声かけポイントを押さえれば、グーンっと子どもの心に届くことばになります!
 
 
今回は、ママがトイレに行っている間の事例で具体的にご紹介します。
 
 
わが家の2歳の子どもたちは、シール貼りやお絵かきが大好きです。
 
 
ママがトイレに行く前に
 
「シールたくさん貼ってくれる?」
 
「ママが~しているところカキカキしてね」
 
と伝えると、シール貼りやお絵描きをしてくれていました。
 
 
ママが居ない数分でも子どもの脳は退屈せずに、「楽しい」「面白い」ことで切り替えられるんです。
 
 
つまり、つまらなくなったら「これやっておくといいよ」というママの中で必殺技のようにストックしてあると幼児は熱中してくれます。
 
 
子どもが取り組み始めたら、まずは褒めてあげましょう。
 
 
まだ始めたばかりだし、何も完成していないし、褒めるところないじゃないと思うかもしれません。
 
 
子どもの脳は未熟なため、スムーズに最後までシールはりお絵描きが終わらないことが多々あります。
 
 
そのため、トイレから帰ってきてから褒めようとすると、タイミングを逃してしまいます。
 
 
「シールはり、始めたんだね~♪」と、事実を述べるだけでいいのです。
 
 
「どれを貼るのかな~?」と、興味や関心を示すでもいいです。
 
 
無理におだてようとしなくても大丈夫です!感じたことをそのままストレートに言葉にしてみましょう。
 
 
子どもは、ママが自分のことを認めていると感じる体験を作ることにより、その後の活動を続けようとします。
 
 
出だしに褒めてから、
 
「ちょっとトイレ行ってくるね」
 
「またできたら見せてね」
 
と伝えてママはトイレへ。
 
 
ママはトイレから帰ってきてから、
 
「シールを紙に貼れているね」
 
「この絵の丸、きれいな丸だね」
 
 
と褒めるだけです。
 
 
この役割を与えることで「~しよう」とやることが分かり、子どもは「シールはりができた」に変わってきました。
 
 
ママは「○○くんのおかげでトイレができるようになったよ」と伝え、感謝を伝えると子どもは叱られず、そして自信が付きます。
 
 
重要なのはイタズラしないという結果ではなく、役割を与えて褒めて成功体験に繋げるということです。
 
 
そして褒めるタイミングのポイントを押さえると、想像以上に子どもは「何かを果たしたい」という気持ちもはぐくまれます。
 
 
よってよりコミュニケーションが円滑に進むので、ママが楽になります!
 
 
ただやることを伝えるのではなく、「面白くって楽しい役割」を意識した子供の脳に伝わる上手な役割の与え方をマスターしましょう。
 
 
まずは、今日から、ちょっとだけ意識してみてくださいね。
 
 
子どもとの楽しい時間に繋がりますように応援しています。
 
 
 
 
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執筆者:戸ノ上なみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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