思春期の子どもを育てることは、多くの親にとって挑戦です。特に思春期の女子は、ホルモンの変化でイライラも出やすい時期です。バトルになりやすいこの時期を、母娘ともにイライラを減らし、笑顔のママになって過ごすための秘訣をご紹介します。
【目次】
1.思春期女子にイライラしないのは難しい
2.思春期女子がイライラする原因
3.母も娘もイライラなのになぜか笑顔になれる秘策
1.思春期女子にイライラしないのは難しい
思春期の娘とお母さん、仲良しにもなるし、バトルにもなりやすい、そんな関係ではないでしょうか。
女性はホルモンバランスの影響で、イライラが高まりやすい時期があります。
そして、思春期と言えば、娘さんがその年頃に近づくと、お母さんは伝えるための準備をしますよね。
「生理」について、です。
生理の仕組みや生理の大切さ、生理ケア用品の準備と使い方など、娘さんに伝えることは沢山あります。
それだけ生理が始まるということは、心にも身体にも大きな変化が訪れるということです。
そして、お母さんも毎月のホルモンバランスの変化と付き合いながら、早い方では、40代から女性ホルモンの減少の影響が出る方もいます。
そんな風に、ひとつ屋根の下にホルモンのバランスの影響を多大に受けている女性が2人いるわけです。
ぶつかりやすくもなりそうですよね。
2.思春期女子がイライラする原因
思春期はいつから?と言うと、明確な決まりはないのですが、およそ10歳くらいからを想定します。
この頃の女の子は心も体も色んな変化に対面してイライラしやすくなります。
・生理が始まる
初めて経験する生理痛にイライラ
・感情のコントロールが未熟
脳の中の感情の部分は発達途中。抑制が弱くてイライラ
・人間関係の複雑さ
友人関係のトラブルや、仲間外れ、いじめなどにイライラ
初めての恋愛や失恋に感情が揺れる
・勉強のプレッシャー
学校の成績や受験など、学業に関するプレッシャーのイライラ
・長時間のスクリーンタイムと睡眠不足
スマホやゲームに夢中になることで充分な睡眠がとれずイライラ
・見た目の可愛さ、美しさへのこだわり
SNSで見る映える写真が美の基準になり、自分の外見に対する理想と現実のイライラ
どうでしょう。思春期女子のイライラの原因は、こんなにも沢山あるんですね。
発達障害・グレーゾーンの思春期女子ならば、これだけのイライラな要素があると、困り事の特性も出やすくなるというもの。
できるだけ母娘で穏やかな時間を過ごせるよう工夫したいものですね。
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3.母も娘もイライラなのになぜか笑顔になれる秘策
では、お母さんも娘さんも丸ごと一緒にイライラが笑顔になるヒントをお伝えします。
お母さんは、だいたい自分のホルモンリズムがわかってきているでしょう。
でしたら、娘さんには、「イライラしやすい時期に入ります」宣言をしておきましょう。
そして、娘さんの体にどんなことが起こっているかを説明してあげてください。
・生理が不規則なのは、ホルモンバランスの調整期間中だということ
・イライラしやすかったり、悲しくなりやすかったりすること
「それは自分ではコントロールできないものなので、我慢しなくていいんだよ」と伝えてあげることです。
お母さんも経験あると思いますが、
「なんでこんなにイライラしちゃうんだろう」
と自己嫌悪になりそうな時に、
「あ、そういう時期だわ」
って自分で気づくと、納得したりホッとしたりしませんか?
「だからしょうがないよね」
とも思えます。
そうです、イライラするのは自分のせいではなく、ホルモンのせいなんです。
こんな風に、お母さんから先に「イライラはホルモンのせいなの」と割り切る姿を見せておくと、娘さんもイライラを受け流すことを学んでいくでしょう。
「今日は2人ともリラックスが必要だよね~」と気分が落ち着くこと、一緒にできることに娘さんを誘ってみましょう。
・YouTubeを観ながら「生理痛ケアのヨガ」をする
・ホルモンバランスを整えるハーブティーを一緒に飲む
ルイボスティー、ミントティー、シナモンティー、シナモンティーなど
・気持ちが落ち着くアロマオイルを焚いて同じ空間を過ごす
クラリセージ、ゼラニウム、ローズ、イランイラン、サンダルウッドなど
・お互いの世代の流行りの音楽やアニメを一緒に観る
感想を言い合ったり、「この時、お母さん、この人のファンでさ~」なんて思い出話をしてみたり、順番に自分のオススメのドラマを一緒に観ると新鮮ですね。
女性同士ですから、共感しあえることや、一緒に楽しめることはたっくさんあります!
イライラも色んな感情も1人で向き合うのは辛いけど、誰かと一緒ならホッとします。
それが娘さんなら尚更です。気をつかう相手でもないですしね。
いかがでしょうか。
女の子が生まれた時に「将来、一緒にショッピングが楽しめるな」とか「大きくなったらお茶しながら女子トークが楽しみだな」と思いませんでしたか?
わたしはとても楽しみでした。
それが、イライラした時だってイライラを分かち合える相手になるなんて、ちょっと嬉しい。
考え方次第ですね。ぜひ女子同士の憩いの一時を楽しんでください。
思春期の女の子の悩みは尽きません。同じ悩みを解決してきた事例集が見つかります。
執筆者:北川明希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)