気が散りやすく集中力がない…こんな発達障害ADHDタイプの子どもの様子に悩んでいませんか?実は適切な対応をすれば、子どもの集中力は伸びるんです!今回はお家で気軽にできるトレーニングを紹介します。 |
【目次】
1.発達障害ADHDタイプの集中力のなさに困っていませんか?
2.どうしてADHDタイプは集中できないの?
◆注意のコントロールがうまくいかない
◆頭の中でじっくり考えることが苦手
3.子どもの集中力を高めるためにしてあげてほしいこと
◆環境を整える
◆お家でトレーニングに取り組む
1.発達障害ADHDタイプの集中力のなさに困っていませんか?
不注意傾向があり、気が散りやすい注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもたち。
・1つのことに長い時間集中し続けることができない
・何かやっていてもすぐに他のことに気を取られてしまう
お子さんにこんな様子は見られませんか?
・授業で先生の話を聞いていない…
・宿題がなかなか進まない…
こんな風に学習面でも悩んでいるお母さんは多いかもしれませんね。
実は発達障害の子どもの集中力のなさには、脳の特性が大きく関係しています。そのため、適切な対応をしてあげれば子どもの集中力はぐんと伸びるんです。
そこで今回は、子どもの集中力を高めるためにお母さんにしてほしい対応とお家でできるトレーニングを紹介します。
2.どうしてADHDタイプは集中できないの?
そもそも、なぜ発達障害ADHDタイプの子どもは集中することが苦手なのでしょうか?
脳にはワーキングメモリという、頭の中の情報を使って目的に合わせて考える働きがあります。実は発達障害の子どもはこのワーキングメモリの働きが弱く、そのために以下のような問題が起こってくるのです。
◆注意のコントロールがうまくいかない
ワーキングメモリがうまく働かないと、自分にとって不要な情報を無視することが難しくなります。つまり色々な刺激に反応してしまい、今注意を向けなければいけない物が分からなくなってしまうのです。
そのために
・授業中、校庭から聞こえてくる声が気になって先生の話が聞けない
・宿題をしている途中で、ふと目に止まった漫画を読み始めてしまう
などと他の物に気を取られて、1つのことに集中することができないのです。
◆頭の中でじっくり考えることが苦手
ワーキングメモリが弱いと、頭の中に情報をとどめておいたり、じっくり考えることが苦手になります。
そのために
・考えていることがくるくる変わる
・関心を引かれたものにパッと食いついてしまう
などと、落ち着きのない様子が目立ってしまうのです。
つまり、発達障害ADHDタイプの子どもに集中力をつけるためには
①気が散らないようにしてあげること
②頭の中でじっくり考える習慣をつけてあげること
の2つが必要なんです。
3.子どもの集中力を高めるためにしてあげてほしいこと
ではここでは、発達障害ADHDタイプの子どもの集中力を高めるためにしてほしい、2つのことをお話しします。
◆環境を整える
まず1つ目は気が散らないように、環境を整えてあげることです。
例えばお家だったら
・勉強机は壁に向ける
・机の上には宿題に使う物以外、何も置かない
・文房具はキャラクターが付いていない、無地の物を選ぶ
などの工夫ができます。
学校であれば、席を1番前にしてもらうようにお願いするなどの方法があります。
◆お家でトレーニングに取り組む
2つ目は、頭の中でじっくり考える習慣をつけるためにトレーニングを行うことです。今回はメンタルカウントというトレーニングを紹介します。
取り組み方は
1.目をつむり、子どもを手を繋ぐ
2.お母さんがゆっくり声を出して20まで数え、子どもは心の中で数える
という方法です。慣れてきたらお母さんは声を出すのをやめて、子ども1人で20まで数えさせましょう。
メンタルカウントは、集中力を高めるのにとても効果的なトレーニングです。しかし衝動性が強く、不注意傾向のあるADHDタイプにとっては少し難易度が高いため、
・数え終わったら「ちゃんとじっとしていられたね!」
・「途中でわからなくなっちゃった…」と言われたら、「どこまで数えられたの?」「15まではできたんだね!頑張ったね!」
などとしっかり褒めてあげてくださいね。