小1の「学校に行きたくない」発言は要注意!夏休み明け不登校になる原因と対応のコツ

 

小1の学校に行きたくない発言は要注意!対応を間違えると行き渋りが悪化したり、癇癪や暴言、不登校にもつながります。学校に行きたくない理由と夏休み明け不登校を予防する対応のコツをお伝えしますね。
 

【目次】

1.小1で学校に行きたくない!という娘を様子見した結果…
2.小1で行き渋り・夏休み明け不登校になりやすい原因
3.夏休み明け不登校を予防する対応
①夏休み前:「できた!」で締めくくる
②夏休み中:小言・指摘ゼロで「できた!」を増やす
③夏休み後半「できた」の記憶を残す

 
 

1.小1で学校に行きたくない!という娘を様子見した結果…

 
 
小1で学校に行きたくない子を様子見していませんか?  
 
 
・まだ小1だしそんなときもあるかな!  
・説得したら行けたし大丈夫かな!  
・楽しそうに帰宅したし朝だけだったのかな!?
 
 
小1で学校に行きたくないと言い出したら、ママはびっくりしますよね。 
 
 
しかしその反面、機嫌を取れば学校に行けたり、先生からも学校では元気に過ごしています!と聞くとやっぱり気にし過ぎかな?と安心してしまいますよね。
 
 
私には小6の娘がいます。小1だった当時、 
 
 
・もっとピアノをしたいから学校に行きたくない!  
・○○の授業が嫌だから学校に行きたくない!  
 
 
などと言うことがありました。
 
 
しかし、学校には行くもの!と思っていた私は、お菓子などで機嫌を取り、なんとか言いくるめて学校へ行かせるようにしていました。
 
 
行きたくないという日は毎日ではなかったこと、このような対応で学校へは行けていたことから、そのうち落ち着くかなと様子をみてしまったのです。  
 
 
 
 
しかしその結果、優しかった娘は徐々に反抗的になり、2年生になるころには暴言暴力が酷くなり、冬休み明けには不登校になりました。
 
 
なぜ学校に行きたくないのか、理由をかたることすらできなくなりました。 
 
 
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2.小1で行き渋り・夏休み明け不登校になりやすい原因

 
 
小1の子が学校に行きたくないと行き渋る理由はたくさんあります。  
 
 
・勉強が分からない
・集団行動が苦手  
・友達トラブル
・先生が怖い
・給食が苦手  
 
 
理由は1つではなく、本人にも理由がはっきりと分からないことも多いです。  また、
 
 
・先生に怒られた!  
・友達に嫌なことを言われた!  
・給食で嫌いなおかずが出た!  
 
 
というように、学校に行きたくないと言う子は、学校に対してネガティブな記憶嫌な記憶が残っていることが多いです。  
 
 
特に発達障害・グレーゾーンのお子さんはネガティブな記憶が残りやすいと言われています。  
 
 
ネガティブな記憶があると、次に行動するときの妨げになります。  
 
 
大人からすると全く気にもとめないことでも子どもにとっては、とても嫌な記憶として残ってしまうことがあります。  
 
 
ここで、無理やり学校に行かされた!というネガティブな記憶が上乗せされると、学校に行きたくない気持ちがさらに大きくなってしまいます。  
 
 
そしてこのまま夏休みに入ってしまうと、宿題や生活などを通してネガティブな記憶が思い起こされ、その嫌な記憶がまた強化されてしまいます。  
 
 
ママは夏休みに入ると、学校に行く行かない問題を気にしなくてよくなるので、ホッとするかも知れません。  
 
 
しかし、実はこのネガティブな記憶が膨らんだまま夏休みに入ってしまうと、夏休み明け不登校になってしまう可能性があるので要注意です。  
 
 
 
 
そこで、夏休み明け不登校を予防するために今すぐにして欲しい3つの対応をお伝えしますね。
 
 
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3.夏休み明け不登校を予防する対応

 
 
実はここでご紹介する、夏休み明け不登校を予防するためにして欲しいことは、休み明けの「月曜日、学校へ行きたくない子」への対応にも使えますよ! ぜひ参考にしてみてくださいね。
 
 

◆①夏休み前:「できた!」で締めくくる

 
 
もうすぐ夏休みと思うと、あと少しだから頑張らせたくなるかも知れません。  
 
 
学校を休んだまま夏休みに入ってしまうと夏休み明けさらに「学校に行きたくない」と行き渋るのではないかと不安になるかも知れません。  
 
 
しかしここで子どもに無理をさせると逆に、夏休み明け不登校の原因になります。  
 
 
ですから1学期を「できた!」で締めくくられるように、今できていることをたくさんたくさん褒めてあげましょう。  
 
 
もし学校へ行きたくないと言ったら、「学校に行きたくないと教えてくれてありがとう」 と今できていること、つまり行きたくないと教えてくれたことを褒めるのです。  
 
 
・寝坊したとしても朝起きれたこと  
 
・嫌いなおかずを食べなかったとしても、好きなものなら食べられたこと  
 
・楽しそうにテレビを見ていること
 
 
頑張らなくても今できていることを褒められることで、ママは自分のことを愛していると感じることができ、子どもの心が安定します。  
 
 
自分の気持ちを素直に語れるようになり、ママの話にも耳を傾けてくれるようになります。  
 
 
その結果、学校に行きたくない理由を語ることができたり、嫌なことでも自ら挑戦してみようと力が湧いてきます。  
 
 
ですので、今できていることをしっかりと褒めて、ポジティブな記憶で1学期や1週間を締めくくってあげてほしいのです。  
 
 
しかしここで要注意です。  
 
 
・学校に行きたくないのに頑張って行けたね!  
 
・(字を書くのが嫌いな子に)頑張ってたくさん字を書いたね!  
 
 
などはママが嬉しかったこと、ママ目線での褒めになるので避けてくださいね。ポイントは、子どもが褒められると喜びそうなことを褒めることです。 
 
 
学校の話も要注意です。  
 
 
・図工で書いたこの絵、色使いとっても素敵だね!  
 
・先生が○○なところがすごいって褒めてくれてたよ!  
 
・給食はカレーが一番おいしくっておかわりしたんだよね!  
 
 
子どもが素直に喜んでいるのであれば、学校で書いた絵を飾ったり、写真を飾ったりすることもお勧めです。  
 
しかしあまり喜ばないのであれば、別の話題で褒めてあげましょう。
 
 
もし、夏休みに入っているのであれば②から始めてくださいね! 
 
 

◆②夏休み中:小言・指摘ゼロで「できた」を増やす

 
 
夏休みに入ると、子どもは学校へのストレスがなくなり気持ち的には楽になりますよね。  
 
 
しかし家にいる時間が増える分、ママの小言や指摘が増えてしまうのも夏休みです。  
 
 
多くのママは、生活リズムを整えようと早寝早起きをさせたり、苦手を克服させようと頑張らせてしまいがちです。  
 
 
しかしできていないことへの指摘が多くなると、自信もやる気もなくしてしまいます。  
 
 
その結果、夏休み明け不登校につながっていまいます。  
 
 
ですので、夏休み中にこそ「できた!」をたくさん伝えてあげて欲しいのです。  
 
 
例えば、 起きるのが遅くても、「元気に起きたね!」
 
 
宿題をもっと進めて欲しかったとしても、「今日はここまでできたね!」  
 
 
こうして小さなできた!をたくさん伝えてあげるのです。  
 
 
さらにお出かけや子どもの好きなことに、できるだけ時間を費やして、そこで褒める回数を増やしてあげてくださいね。  
 
 
休み中、つい増えてしまいがちな小言や指摘をゼロにして、褒める回数を増やすことで、子どもの自己肯定感がぐんと上がり、エネルギーもチャージされますよ! 
 
 

◆③夏休み後半:「できた」の記憶を残す

 
 
夏休み最後には、夏休み中にできたことや楽しかったことを振り返り、会話を増やしてくださいね。
 
 
写真を一緒に見返したり、お気に入りの写真を壁に貼ったり、アルバムを作ったりするのもお勧めです。  
 
 
たくさんの「できた!」を振り返り、成長を実感させてあげることで、自己肯定感があがり心が安定します。  
 
 
心が安定することで、夏休み明け、苦手な学校も頑張ろうと思えるようになります。  
 
 
 
 
いかがでしたでしょうか?  
 
 
娘は不登校を繰り返した時期もありました。
 
 
しかし発達科学コミュニケーションで対応を知り声かけを変えたことでとても穏やかになり、夏休み明けや長期休み明けに学校を行き渋ることはほとんどなくなりました。
 
 
もし「学校に行きたくない!」と言うけど、なんだかんだ学校へ行けているから大丈夫かなと様子をみているママがいたら、今すぐに対応を見直して欲しいと心から願っています。
 
 
 
 
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執筆者:優木はるこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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