運動会嫌いな子にどう接する?出たくない理由とサポート法

 

「運動会嫌だ!出たくない!」という子にどう接っしたらいいのか悩んでいませんか?嫌がる原因は感覚過敏かもしれませんよ。運動会嫌いを乗り越える3つのサポートをお伝えしますね。
 

【目次】

1.運動会嫌だ!出たくないと言い出した娘
2.運動会を嫌がる原因は感覚過敏だった!?
3.運動会嫌いな子を支える3つのサポート
①出たくない気持ちを受け止める
②学校と連携し環境を整える
③今できていることを褒める

 
 

1.運動会嫌だ!出たくないと言い出した娘

 
 
子どもが「運動会嫌だ!出たくない!」と言いだしたら、焦りますよね。みなさんなら、どんな声をかけられますか?
 
 
この記事では、「運動会嫌だ!」と言い出した子どもへの接し方やサポート方法をお伝えします。
 
 
「運動会出ない!」と泣いていた娘も、元気にソーラン節が躍れた対応です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
 
 
私には小学生6年生の娘がいます。 自閉スペクトラム症の特性があり、こだわりが強く、一度嫌だと思うと誰が何を言おうと嫌!と言う、気持ちの切り替えが苦手なタイプです。
 
 
そんな娘が小学5年生の春、運動会の練習が嫌だから「学校に行きたくない!」と泣いて怒るようになりました。
 
 
運動会は今までどちらかというと楽しみにしていた行事で、運動会を嫌がることはなかったのでとても驚きました。
 
 
運動会で子どもが頑張っている姿が見たいと思っているママにとって、子どもが「運動会出たくない!」なんて言い出すと、びっくりしますよね。
 
 
「なんで?何が嫌なの?嫌でもがんばってよ!」
 
 
行きたくない理由を問い詰めたり、運動会には出た方がいいと正当な理由を語ったり、無理やり行かせようとしてしまうするママも多いのではないでしょうか。
 
 
しかしこのような対応は、子どもの心を壊しかねません。みんなが楽しそうにしている運動会に出れない自分は駄目な子だと自信を失ってしまいます。
 
 
そのことを知っていたので、私は焦らずに対応した結果、運動会で頑張る娘の姿を見ることができました。
 
 
なぜ、娘が「運動会嫌だ!」と泣いていたのか、驚きの理由と、笑顔で乗り越えることができたサポート方法についてお伝えしますね。
 
 
 
 
 
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2.運動会を嫌がる原因は感覚過敏だった!?

 
 
実は、娘が運動会に出たくない!と言っていた理由は感覚過敏によるものでした。ソーラン節は裸足で踊ります。足の裏が過敏な娘にとっては、それが辛かったのです。
 
 
このように娘の場合は、感覚過敏によるものでした。
 
 
しかし運動会が嫌い!出たくない理由は様々です。
 
 
運動が苦手だったり、 みんなで一致団結することに心が動かない子もいます。 特に発達障害のあるお子さんの場合、
 
 
・集団行動が苦手
 
・興味のないことをするのが苦手
 
・人前が苦手
 
 
などの特性が影響します。また気をつけていただきたいのが、娘のように感覚の過敏さを持っているお子さんです。
 
 
・ピストルの音
 
・先生の大きな声
 
・大人数のざわつき
 
・暑さ
 
・太陽のまぶしさ
 
・裸足
 
 
など、 大きな音や暑さなどの感覚を敏感に感じて、人一倍疲れてしまうことがあります。
 
 
しかしこうした感覚の何が苦痛なのか、子ども自身が伝えられない場合があります。
 
 
頑張れば我慢できる時もあるので、親でさえ気づかず、理解されないことがあります。
 
 
わがままだと思われたり、気にし過ぎだと軽くあしらわれてしまうこともあります。
 
 
子ども自身も、みんなは我慢ができているのだから自分も我慢しないといけないと感じて頑張りすぎていることもあります。
 
 
ですので、もし運動会に出たくない!と言い出したら、感覚の過敏さがないかも、気にかけて欲しいと思います。
 
 
なぜなら、疲れがたまりメンタルの調子が落ちていると、普段みられなかったような過敏さがでてくることがあるからです。
 
 
娘も2歳の頃は裸足が苦手でしたが、その後は特に気になることがなく克服したと思っていました。ですので、裸足が嫌ということに驚きました。
 
 
それでは次に、実際子どもが「運動会嫌だ!出たくない!」と言い出したら、どのように対応をすればいいのかをお伝えしますね。
 
 
 
 
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3.運動会嫌いな子を支える3つのサポート

 
 
運動会嫌い!出ないと言い出した子への対応ポイントは3つです。
 
 

◆①出たくない気持ちを受け止める

 
 
一番大事なこと、それは「運動会嫌だ!出たくない!」と言ったとき、子どもの気持ちを否定せずに寄り添うことです。
 
 
「そっか、出たくないんだね。」
 
「本当の気持ちを話してくれてありがとう。」
 
 
すると、お母さんは行きたくない気持ちを分かってくれた、自分の話を聞いてくれたと、子どもはホッと安心します。
 
 
そして運動会に出たくない理由も語りやすくなります。
 
 
運動会に出たくない理由を語ることができたら、対処法も考えやすくなります。
 
 
お母さんはなんでも聞いてくれるし、お母さんにはなんでも話せるという親子の信頼関係を築けていると、また別の困ったことがあったときにも、すぐに対応ができます。
 
 
まずは運動会嫌いという気持ちを否定せずに受け止めてあげてくださいね。
 
 

◆②学校と連携し環境を整える

 
 
出たくない理由が分かれば、担任の先生や学校と相談して環境を整えてあげてくださいね。
 
 
運動会に出ることだけがベストではありませんが、本当は出たいけれど、様々な理由をきっかけに出たくないと言っている可能性があります。
 
 
例えば、かけっこには出たいけど、ピストルの音が苦手で出たくない場合です。
 
 
そんなときは、ピストルの音に対して心の準備ができるように声かけをしたり、一緒に耳を押さえてあげたり、離れた場所で休憩できるように環境を整えることができます。
 
 
裸足が苦手であれば、靴を履いていてもできる方法も考えられます。
 
 
工夫して環境を整えてあげることで、絶対に運動会に出ない!と言っていた子でも安心して運動会に出られるかもしれません。
 
 

◆③今できていることを褒める

 
 
指摘や小言をゼロにして、今できていることをたくさん褒めてあげることです。
 

                            

感覚の過敏さは、実はメンタルの状態に左右されます。疲れていたり、イライラしていたり、メンタルが崩れているときは感覚は過敏になりがちです。
 

                            

しかし気持ちに余裕があると、余力ができ、苦手な感覚への不快感が薄れたり我慢できることがあります。
 

                            

ですので、運動会の練習で疲れた子どものメンタルをより良い状態にするために、今できていることをたくさん褒めてあげて欲しいのです。
 
                      
運動会の練習が嫌で見学したとしても、見学ができたことを褒めます。
 
 
宿題をせずにテレビを見ていたとしても、楽しそうに見ているね!と今できていることを褒めてあげるのです。
 
 
すると子どもの心が回復し、挑戦する心の余裕ができます。
 
 
 
 
いかがでしたでしょうか?
 
 
運動会に出たくないという子どもの気持ちを受け止め、環境を調整し、今できていることを褒めると、運動会が嫌いな子も、運動会を楽しんだり、安心して参加できるようになります。
 
 
足の裏の感覚が過敏で裸足が嫌!運動会に出ない!と泣いていた娘は、笑顔で運動会に出ることができました。
 
 
裸足が苦手なことを先生に理解してもらえたことで安心できたようです。
 
 
最後に、たとえ運動会に出なかったとしても、そのことを否定しないようにしてくださいね。
 
 
同じように、気持ちに寄り添い、今できていることを褒めてあげましょう。運動会に対して嫌な記憶を残さないことで、きっと次に繋がるはずです。
 
 
運動会が嫌い!出たくない!というお子さんにお悩みのママのお役に立てると幸いです。
 
 
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執筆者:優木はるこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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