忙しい平日の朝、とにかく起きられない子どもに困っていませんか。早い時間に寝ていて体調が良いのに、どうしても起きられない理由は脳の性質にあるかもしれません。脳の性質を知ってストレスなく子どもを起こすとっておきの合わせ技をお伝えします。
【目次】
1.平日の朝、とにかく起きられない子どもにストレスMAXでした
2.どうしても起きられない理由は脳の性質にあったのです
3.ストレスなく子どもを起こすとっておきの合わせ技
◆技その①:起きるまでまったく同じトーンで声をかける
◆技その②:「ごっこ遊び」のキャラになりきって声をかける
1.平日の朝、とにかく起きられない子どもにストレスMAXでした
寝室から鳴り響くアラームの音は穏やかな朝の終わりを告げる音です。
なぜなら子どもを起こして、遅刻しないように学校へ出発するためのバトルが始まるから。
わたしには小学校2年生の息子がいます。
とにかく平日の朝、起きられないのです。アラームが鳴っても身動きせずに深く眠っています。
声をかけ続けてようやく目を覚ましても、わたしの膝の上でうとうとしてしまったり、「うーーー」と不機嫌に唸ったりして、立って歩き始めるまで1時間以上はかかっていました。
息子は学校が苦手なので、登校すること自体のハードルが高いです。
そこに遅刻という状況が発生すると、さらに登校のハードルが上がってしまいます。
みんながシーンと席についている教室には入りづらいからです。
ですから、「遅刻は避けなければ」という焦りが常にありました。
朝は忙しいので時間の流れがびっくりするほど早いですよね。
起きられない息子に声をかけ続けながら、わたしは焦りやイライラがどんどん募っていました。
そして、今動き出さなければ間に合わないという時刻になると、
「何度声をかけたら起きるの?」
「もう声かけるのやめるからね!」
「遅刻しても知らないから!」
などトゲのある声で言い捨てる始末でした。
わたしの剣幕にビクッとした息子がようやく身体を起こしてノロノロと動き始めます。
すると次は始業に間に合う時刻に家を出られるように準備を進めなければなりません。
なかなか起きられない息子にはイライラするし、朝から声を荒げてしまった自分に落ち込むし、毎朝ストレスMAXでした。
苦手な学校に出発するまでの時間を親子で穏やかに過ごしたいという気持ちでいっぱいでした。
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2.どうしても起きられない理由は脳の性質にあったのです
早い時間に寝ていて体調が良いのになぜ、平日の朝こんなにも起きられないのでしょうか。
不思議なことに休日の朝はアラーム無しでパッと起きられるのです。
発達科学コミュニケーションで脳の性質を学ぶうちに、子どもが平日の朝起きられない理由が2つあることがわかりました。
◆「低覚醒」という脳の特性がある
「低覚醒」というのは、朝なかなか起きられない、起きてもぼーっとして動かないという状態を指します。
脳の目覚めの状態が低いので、アラームの音もお母さんの声かけも子どもの脳に届いていないのです。
「低覚醒」は脳の特性なので、本人の努力ややる気の問題ではありません。
自分でコントロールできなくて子どもも辛くて困っているのです。
◆ネガティブな記憶が残っていて起きられない
人間の脳はネガティブな記憶を長期間残しやすいという性質があります。
これは危険な場所や天敵を記憶していのちを守るための動物としての本能です。
「低覚醒」の特性があって学校が苦手な子は、
・朝→起きるのが辛くて大変→起きた時にいつもお母さんが怒っている
・平日→学校に行く日→苦手だから行くのが辛い
というネガティブな記憶で頭がいっぱいになっています。
それでなかなか起きられないのです。
では、なぜ休日の朝は起きられるのでしょうか。
それは、休日にはネガティブな記憶がないからです。
・学校に行かなくてもいい
・朝から好きなことをして遊べる
頭がポジティブな記憶でいっぱいだと、たとえ「低覚醒」の特性があっても起きられるのです。
平日の朝はこのような理由で起きられない息子でしたが、わたしはストレスなく息子を起こすとっておきの方法を見つけました。次の項でお話します。
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3.ストレスなく子どもを起こすとっておきの合わせ技
我が家では次の2つの方法の合わせ技でストレスなく子どもを起こすことができるようになりました。
◆技その①:起きるまでまったく同じトーンで声をかける
「○○ちゃん、起きる時間だよ~。おはよう!」など声かけの言葉を決めて、何回目であっても初めて起こすつもりで、まったく同じトーンで声をかけます。
何回声をかけても起きてくれないと、ついつい声かけがヒートアップしがちです。
お母さんからしてみれば最初は優しく声をかけていて、全然起きないから声を荒げたつもりです。
しかし、「低覚醒」がある子どもの脳には最初はお母さんの声が届いていません。
子どもの脳にやっと届いた声が怒り声だったら「起きたらいきなりお母さんが怒っていた」というネガティブな記憶に繋がってしまうのです。
お母さんの声がどのタイミングで子どもの脳に届いてもいいように、いつも同じトーンで声をかけましょう。
脳に届きやすいように耳元で声をかけたり、スキンシップをしながら声をかけたりすると、より効果的です。
◆技その②:「ごっこ遊び」のキャラになりきって声をかける
これは、ネガティブな記憶でいっぱいの脳にポジティブな記憶を思い起こさせる作戦です。
息子は「ごっこ遊び」が大好きで、いつもわたしと2人で色々なキャラになりきってごっこ遊びをしています。
「ごっこ遊び」は息子にとって楽しくて夢中になれるポジティブな記憶です。
そこで、起こす時に「ごっこ遊び」のキャラになりきって声をかけるのです。
「息子く~ん、朝だよ~。ぼくはお腹が空いたな~。今日も息子くんと遊ぶの楽しみだな♪」
とキャラの声色で同じトーンで声をかけ続けます。
すると早い段階の声かけでピクっと反応するようになり、ニコっとしながら身体を起こすことができるのです。
息子にとってポジティブな記憶を思い起こすものは「ごっこ遊び」を使った声掛けでしたが、お子さんに合った言葉を選んでみてください。
「○○のDVDの続きが見たいな~」「朝食の食パンはメイプルシロップ味だよ~」など色々考えられると思います。
忙しい朝の時間を楽しくて幸せな気持ちで過ごせる親子が増えることを願ってこの記事を書きました。
どうしてもイライラして辛い方にはこちらの記事をぜひ読んでいただきたいです。
あっと驚く脳の性質を知って、もっと楽しく子育てしませんか♪
執筆者:はた まゆ子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)