朝起きられない子どもの起こし方!子どもが朝すっきり起きる声かけ術

 

どうやっても朝起きられない子どもへの対応策、困っていませんか。起きない子どもをつい大声で怒ってしまい朝から親子の雰囲気が険悪になるのは辛いものです。この記事では朝起きられない子どもがすっきり起きる声かけ術をお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.朝なかなか起きられない!対策はないの?

 
 
朝起きられない子どもの起こし方に悩んでいませんか?
 
 
ただでさえ朝は忙しいのに、何回声をかけても子どもが起きてこないと焦ってイライラしてしまいますよね。
 
 
実は、朝起きられない子を起こすには、子どもの脳を覚醒させるかがポイントなんです。
 
 
 人が目覚める仕組みは、
 
 
 ①脳が覚醒する
 
 ②脳が手足、体全体に「起きるよ!」と指令を出す
 
 ③体が動き始める
 
 
 という順番です。
 
 
 ですからまずは脳を目覚めさせることが、朝すっきり起きることに繋がるのです。
 
 

 
 
 わたしには小学校2年生の息子がいます。
 
 
 とにかく平日の朝、起きられないのです。目覚まし時計が鳴っても身じろぎひとつせずに深く眠っています。
 
 
 ようやく目を開けても、そのままベッドでウトウトしたり、「うー」と不機嫌に唸ったりして、ベッドから起き出すまでに1時間以上かかっていました。
 
 
 また息子は勉強が苦手なので、学校に行くこと自体も億劫。
 
 
 そこに遅刻という状況が発生すると教室に入りづらくなるので、さらに学校に行きたくなくなってしまいます。
 
 
 ですから、私としても遅刻させてはいけないという思いが常にありました。
 
 
 刻々と過ぎる時間に焦りが募り、息子を起こすわたしの声はどんどん大きくなります。
 
 
 「もう声かけるのやめるからね!」
 
 「遅刻しても知らないから!」
 
 
 などすごい勢いで言い捨てるわたしの剣幕にビクッとした息子がようやく身体を起こしてノロノロと動き始めます。
 
 
 起きられない息子にはイライラするし、朝から声を荒げてしまった自分に落ち込むし、毎朝ストレスMAXでした。
 
 
 この記事では、朝起きられない子どもの“脳”はどうなっているのか、“脳”をポジティブに覚醒させる起こし方についてお伝えします!
 
 
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2.なぜ起きられない?子どもが起きないのは理由があった

 
 
子どもが朝起きられないのは実は子どもの脳にとって不快な起こし方をしていることが一因なんです。
 
 

◆理由①「ママがいきなり怒ってる!」

 
 
朝起きられない子どもは「低覚醒」という脳の特性をもっていることがあります。
 
 
「低覚醒」というのは、眠りから目覚めるのにかなり時間がかかる、起きてもぼーっとして動かないという状態を指します。
 
 
「低覚醒」の状態では、子どもの脳に目覚まし時計の音やママの声がなかなか届きません。
 
 
何回声をかけても起きてくれないと、ママの声もどんどん大きくなり、口調も強くなりがちです。
 
 
ママからしてみれば最初は優しく声をかけていて、全然起きないから声を荒げたつもりです。
 
 
しかし、少しずつ覚醒が進んだ子どもの脳に初めて届いたママの声が怒り声だったら「起きたらいきなりママが怒っていた」という最悪な目覚めになってしまうのです。
 
 
「低覚醒」は脳の特性なので、本人の努力ややる気の問題ではありません。
 
 
自分でコントロールできないため子どもも辛くて困っているのです。
 
 

 
 

◆理由②「ネガティブな印象が思い浮かぶ」

 
 
人間の脳はネガティブな記憶を長期間残しやすいという性質があります。
 
 
これは危険な場所や天敵を記憶していのちを守るための動物としての本能です。
 
 
「低覚醒」の特性があって学校が苦手な子は、
 
 
・朝→起きるのが辛くて大変→起きた時にいつもママが怒っている
 
・平日→学校に行く日→苦手だから行くのが辛い
 
 
というネガティブな記憶で頭がいっぱいになっています。
 
 
それでなかなか起きる気力が沸かないのです。
 
 
なかには、平日は起きられないけどなぜか休日の朝はすんなり起きられるお子さんもいますよね。
 
 
それは、休日にはネガティブな記憶がないからです。
 
 
・学校に行かなくてもいい
 
・朝から好きなことをして遊べる
 
 
頭がポジティブな記憶でいっぱいだと、たとえ「低覚醒」の特性があっても目覚めやすいのです。
 
 
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3.子どもが朝すっきり起きる声かけのコツ!

 
 
なかなか起きられない子どもが朝すっきりと起きるようになる声かけのポイントはたったひとつ。
 
 
子どもが起きるまで何回目でもまったく同じトーンで声をかけることです。
 
 
「○○ちゃん、起きる時間だよ~。おはよう!」など声かけの言葉を決めて、何回目であっても初めて起こすつもりで、まったく同じトーンで声をかけます。
 
 
「低覚醒」がある子どもの脳には最初はママの声が届きません。
 
 
ママの声がどのタイミングで子どもの脳に届いてもいいように、いつも同じトーンで声をかけましょう。
 
 
それを続けることで「あぁ今日もママの優しい声で起きられた」というポジティブな記憶を脳に残すのです。
 
 
脳に届きやすいように耳元で優しく声をかけたり、身体をゆっく揺り起こしながら声をかけると、より効果的です。
 
 

 
 
わが家では「ごっこ遊び」のキャラになりきった声かけが息子にヒットしました。
 
 
これは、「学校が苦手!」と嫌な記憶でいっぱいの脳にポジティブな記憶を思い起こさせる作戦です。
 
 
息子にとって楽しくて夢中になれるポジティブな記憶の「ごっこ遊び」のキャラになりきって声をかけるのです。
 
 
「息子く~ん、朝だよ~。今日も息子くんと遊ぶの楽しみだな♪まずは一緒に起きようよ♪」
 
 
キャラの声色で同じセリフ、同じトーンで声をかけ続けます。
 
 
するといつもより早い段階でピクっと反応するようになり、ニコっとしながら身体を起こすことができるのです。
 
 
息子にとってポジティブな記憶を思い起こすものは「ごっこ遊び」の声かけでしたが、お子さんに合ったものを選んでみてくださいね。
 
 
「○○のDVDの続きが見たいな~」
「朝食の食パンはメイプルシロップ味だよ~」
 
 
などお子さんの気持ちがあがる声かけがいいですね。
 
 
ポイントは子どもが起きるまで何回目でもまったく同じトーンで声をかけること。
 
 
朝起きられない子どもをすっきりと起こし、穏やかな朝の時間を過ごせる親子が増えたら嬉しいです。
 
 
 どうしてもイライラして辛いママにはこちらの記事もぜひ読んでいただきたいです。
 
 
 
 
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執筆者:はた まゆ子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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