ADHDグレーゾーンの子育てをしていると「しんどい、疲れる、大変」とネガティブな感情になることが多いですよね。私も同じような子育てに限界を感じていました。今回はお母さんのことばを変えるだけで子育てが楽になる!そんなワンフレーズをお伝えします!
【目次】
1.ADHDグレーゾーンキッズの子育ては大変…ネガディブ感情しかない浮かばない
2.お母さんの言葉のシャワーが子どもに影響を及ぼす理由
3.口にする言葉を変えるとお母さんの気持ちが変わります
4.今から始められるお母さんのワンフレーズ習慣
1.ADHDグレーゾーンキッズの子育ては大変…ネガディブ感情しかない浮かばない
注意欠陥多動症(ADHD)グレーゾーンの子育てってとにかく大変で疲れていませんか?
実は、お母さんが普段口に出すことばを変えるだけで、大変な子育てから卒業できるんです!
ADHDグレーゾーンの子育てをしていたら、ネガディブなことばばかりが浮かんでくるのは当然です。
日常は大変な出来事の連続ですよね。
◆外出編
外で走り回ってどこかに行ってしまう、スーパーでは手をつないでくれずいなくなってしまう、追いかけて怒っても全然言うことを聞かない…
周囲に気を遣うばかりで外出がしんどい。
◆地域の遊び場編
地域の支援センターなどに行っても、集団遊びには参加しない、友達の物を取ってしまう、走り回って他の子に当たりそうで危ない…
追いかけてばかりなので遊び場が苦痛になってしまう。
◆家の中編
家では物を壊してしまう、おもちゃをいっぱいにして片付けはしない、言うことを全く聞かない…
家の中では怒鳴ってばかりで疲れる。
ADHDグレーゾーンの子どもとは、どこにいても大変さを感じますよね。
我が家のADHDグレーゾーンの息子もやんちゃで、私は毎日怒ってばかり…
息子にかける声掛けといえば、
・「やめなさい!」
・「じっとして!」
・「走ってはいけません!」
・「うるさい!」
・「何しているの!」
・「こらー!」
ネガティブな声掛けばかりで、言っている私自身が疲れていました。
だんだんと「私は子育てに向いていない」と自信を失くし、子育てに対してマイナスな感情しかわかなくなりました。
そんな私の大変な子育てがポジティブな子育てに変わったんです!
今回はお母さんのことばが子どもに及ぼす影響と、お母さんが今すぐできるワンフレーズ習慣をお伝えしますね!
2.お母さんの言葉のシャワーが子どもに影響を及ぼす理由
子どもの栄養となるのはお母さんからかけられる言葉のシャワーです。
お子さんはお母さんからたくさんの言葉のシャワーを浴びています。
ポジティブな言葉もネガディブ言葉も、嬉しい言葉も悲しい言葉も全部子どもの脳の中に入っていきます。
オリンピック選手やプロのスポーツ選手は身体能力だけでなく、親から掛けられた言葉やそれによってできたマインドが重要だそうです。
親の言葉や考え方で、子どものマインドは変わってきて、大人になってから差が出てくることもあるのです。
それほど、子どもに日々かけることばは重要になってきます。
マイナス・否定的な言葉を浴びた子どもと、プラス・肯定的な言葉を浴びた子どもでは、子どものマインドは異なってきます。
特にADHDグレーゾーンのキッズは普段からマイナスの言葉を掛けれがちです。
子どもの脳は特にネガディブな言葉を記憶しやすい傾向があります。
お母さんと過ごすことが多い子どもに、マイナス言葉を浴びせることはできるだけ減らしていきたいですね。
そのためにも普段からプラスの言葉を掛けてあげる意識をすることが大事になってきます。
簡単ですぐに口からでてくるような言葉を毎日意識して練習しておくことで、お母さんから出る言葉の質はかなり向上します。
この記事では、短くて簡単なことばをご紹介していきますね!
3.口にする言葉を変えるとお母さんの気持ちが変わります
子育てに疲れてイライラしてしまっても大丈夫!
ネガディブな感情を変えなくてもOK!
お母さんが発する言葉だけを変えるだけ!ことばが変われば気持ちが変わってきます。
例えば、
「優しいお母さんになりたい」
「いつもニコニコなお母さんになりたい」
「穏やかに子育てするお母さんになりたい」
こんなお母さんになりたいと思っているけれど、ADHDグレーゾーンの子育てに疲れているとこんな理想のお母さんになるなんて絶対に叶わないと思いますよね。
私も以前は絶対に無理だと思っていました。
ADHDグレーゾーンの大変な子育てをしていると、どうしても気持ちが変わることに時間がかかってしまいます。
「理想のニコニコのお母さんになる!」気持ちが変わる
↓
子どもへプラスの声掛けをする
「理想のお母さんになる!」と気持ちを変えることは難しいのです。
そこで、順序を逆にしてみます。
子どもへプラスの声掛けをする
↓
「理想のお母さんになれた!」と気持ちが変わる
これならどうでしょうか。
もしかしたら、言葉だけで嘘をついているみたい…と思うかもしれません。
ところが、私たち大人は社会で当たり前のようにしていることなのです。
例えば、銀行のATMで前の人が時間がかかり長時間待たされていたとします。
だからといって前の人に「もう遅いわね」「早くしてよ」と本当のことを言いませんし、イライラしているような態度を見せませんね。
「すいません」と言われれば、「大丈夫です」と言いますよね。
子どもにも同じように、まずは言葉だけを変えてみる!
たとえ、怒っていたとしてもまずは口からだす言葉だけを変えてみましょう。
「それを言ったらいいだけ!」のワンフレーズをお伝えしていきますね。
4.今から始められるお母さんのワンフレーズ習慣
口から出ることばは、短くてシンプルな言葉がおススメです。お母さんも言いやすいですし、子どもには伝わりやすくなります。
どんな言葉を口癖にするかというと「いいね!」「さすがだね!」です。
特にADHDグレーゾーンの子どもは不注意で衝動的。お母さんのだらだらした長い言葉はほとんど聞いていません。
子どもの心に残るフレーズを習慣にしておけば、いざという時に無意識にでも勝手に口から出てくるようになります。
例えば、
・子どもが絵を書いたら「いいね!素敵ね」
・きょうだい仲良くしてくれたら「いいね!嬉しいね」
・学校で友達と遊んだと言ったら「いいね!楽しかったね」
・苦手な宿題に取り組んでいるときも「さすがだね!」
と子どもがうまくできたことや嬉しい気持ちに共感することができます。
「いいね!」「さすがだね!」をおススメする理由はもう1つあって、失敗したときも使うことができる言葉なのです。
もし、失敗したりうまくできなかった場合でも、間違いを指摘するのではなく「ここまではいいね!」「おしかった」
「今、失敗しておいてよかったね」「忘れてもいいよ!」「また次はできるよ」失敗は今で良かった、次は絶対大丈夫と伝えてあげましょう。
この言葉は子どものすべてを受け入れることができます。
過去は変えられません。しかし、未来は変えることができるんです。
もしうまく習慣にできたら「いつも」を付け足してみましょう。
子どもを叱るときや注意するときに「いつも」をつけていませんか?
「いつも失敗して」「いつも間違っている」と悪いときに使いがちですが、いいときに使ってみましょう。「いつもいいね」と言ってみます。
いかがでしたか?
「〇〇ちゃんはあなたのままでいいよ!」と子どもの存在自体を認める言葉も効果的ですよ!
どんなときでも「いいね」「いつもいいね」「さすが」「あなたのままでいいよ」とお母さんの素敵な言葉のシャワーをたくさんかけてあげましょう!
たったこれだけの短いシンプルなワンフレーズを毎日、口癖にして伝え続けることで、子どもの心に残り、どんどん溜まっていきますよ。
当たり前のこともいいねと伝えていって、お母さんのしんどい子育てをポジティブな子育てにしていきましょう。
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執筆者:石井花保里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)