孫がなつかない理由は、祖父母に対してまだ不安があるから。孫に会う頻度が少なくても、その不安は会う前の下準備で安心感に変えられます。孫がなつかない時はお互いを知ること!子どもが祖父母と一緒に居て安心できるようになると自然になついてくれますよ。
【目次】
1.孫がなつかないのは孫に会う頻度の問題!?
2.お互いのことを知らないから孫がなつかない!
3.孫がなつかない理由をお互いを知る下準備で解決!
◆孫の得意なことや好きなこと・苦手なことを知る
◆孫にも祖父母がどんな人なのか知ってもらう
◆効果絶大!ビデオ通話で会う前に交流する
1.孫がなつかないのは孫に会う頻度の問題!?
孫がなつかないのはどうしてなの?
孫に会う頻度が少ないから?と、お悩みではありませんか?
実は、会う前にお互いを知る下準備をしておけば、孫に会う頻度が少なくても、孫と仲良くなることができるんです!
私には、小4の娘と小2の息子がいます。
二人とも繊細さはありますが、初めての場所に行くのが大好きで、初対面の人にも話しかけることができます。
最初から心を許しているというわけではありませんが、初対面でも気が合えばお話したり、一緒に遊んだりできます。
逆に、会う頻度が高いからといって、誰とでも仲良くできるわけではないのです。
同じ敷地内に住んでいる祖父とは頻繁に顔を合わせていても、普段からあまり会話をすることがありません。
そのため、子どもたちは祖父に遊んでほしいと言ったこともなく、なついてもいません。
このように、孫に会う頻度が高いだけでは、孫はなつかないのです。
数年ぶりに会った私の祖父と子どもたちが、すぐに仲良くなれた経験談をお話しますね。
私の祖母が亡くなった時、子どもたちと何年も会う機会がなかった私の祖父の家に行って、祖母の仏壇にお線香をあげてこようという話が出ました。
娘の方は以前会った時に可愛がってもらった記憶があるようで、問題はありませんでした。
しかし、息子が私の祖父に会ったのはコロナ前…小さかった息子には記憶がありません。
「今度、行ってみようか?」と話した時点で、会ってみたいけど不安という様子でした。
そんな息子でしたが、私が会いに行く前からお互いを知ってもらう下準備をしたことで…
・「ひいおじいちゃんにお土産を買ってから行こう」と、自分から提案する
・久しぶりに会ったひいおじいちゃんからのハグを笑顔で受け入れる
・後日、「ひいおじいちゃんにまた会いに行きたい」と言って、また会いに行く!
このように、会う前の下準備のおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。
なぜ、これほどまでに下準備が大事なのか?
まず、孫がなつかない理由からご説明しますね。
2.お互いのことを知らないから孫がなつかない!
孫がなつかない理由は、孫に会う頻度が少ないからだと思っている方が多いと思います。
しかし実は、孫に会う頻度の問題ではなく、お互いのことをよく知っていて、安心して過ごせるかどうかなんです。
大人でも、お互いのことを知らないと、安心して過ごすことはできませんよね。
子どもは慣れていない祖父母の家やいつもと違う場所だと、それだけで緊張することがありますが、祖父母に安心感を持っていれば、だんだんと緊張も解けていきます。
また、祖父母が孫のことを知らないと、孫にとって楽しい会話や遊びはできません。
何も知らずに孫の嫌いなことや苦手なことを聞いたり、話したりしてしまっては、孫がなつかないのも納得ですよね。
このように、孫になついてもらうための第一歩は、お互いのことを知ることなんです。
個人差はありますが、話を聞いて理解できる2歳~4歳以上の子どもであれば、これからお話する下準備をすると、かなり効果が期待できますよ!
3.孫がなつかない理由をお互いを知る下準備で解決!
孫がなつかない理由はお互いのことを知らず、安心して過ごせないから…
ですから、安心できるようにお互いを知っておくことこそ、孫がなつかない理由を解決する方法なんです!
お互いを知るポイントを3つに分けてご紹介します。
◆孫の得意なことや好きなこと・苦手なことを知る
孫の得意なことや好きなこと、苦手なことを両親から聞いて知っておくことは、孫と仲良くなるためにはとても大切です。
孫の好きなことや苦手なことを知り、それに配慮して会話や対応をすれば、子どもが「自分のことを理解してくれている」「嫌なことをしてこない」と感じ、安心することができます。
大人だって、興味のない話や苦手な話をされるよりも、自分が興味のある話をしてくれる方がすぐに仲良くなれますよね。
子どもも自分の好きなことや得意なことなら、喜んで話をしてくれますよ。
◆孫にも祖父母がどんな人なのか知ってもらう
子どもを安心させるには、祖父母がどんな人なのか知ってもらうことが重要です。
子どもに限らず、人の脳はわからないことを不安に感じる性質があるからです。
祖父母の趣味や過去の経験、祖父母との思い出など、祖父母がどんな人であるかを両親から話してもらうことで、身近な人だと感じられるようになります。
うちの子どもたちに一番効果的だったのは、「あなたたちが産まれた時には真っ先に産院に会いに来てくれて、抱っこして大喜びしてくれたんだよ」と伝えたことです。
その時の写真を見せると、子どもたちは笑顔になり、とても喜んでいましたよ。
◆効果絶大!ビデオ通話で会う前に交流する
事前にビデオ通話で顔や声を知っておくことで、祖父母のことを知っている人だと感じやすく、会った時の緊張や不安が軽減されます。
見たことのある顔、聞き覚えのある声の方が圧倒的に安心できます。
まず始めは、両親と祖父母が仲良く話す姿を見せるのがおすすめです。
両親と祖父母が親しい様子を見ると、子どもは祖父母に好感を持ちます。
子どもが顔を出してきたら、笑顔でゆっくりと優しい声で話しかけてあげてくださいね。
言葉の内容よりも、表情や声のトーンの方が子どもにずっと伝わりやすいのです。
いかがでしたか?
この3つの下準備をしっかり行うと、孫がなつかないお悩みはなくなります!
年末年始や長期休みには帰省する方も多く、お孫さんに会える機会があるかもしれません。
両親に協力をお願いする必要がありますが、両親も子どもが祖父母によくなつき、良い関係でいてくれることを望んでいるはずです。
ぜひ、協力して子どもの不安を取り除き、孫と会う時間を存分に楽しんでくださいね。
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執筆者:なかむらあゆみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)