「友達がいない」と悩み、小学校に行きたくないと泣く1年生。親として胸が痛みますよね。“好き”をきっかけに、友達とつながり楽しく登校できるようになる方法をお伝えします。
【目次】
1.小学校に行きたくないと泣く一年生に何が起きている?
2.友達がいないことが登校しぶりにつながる理由
3.好きをきっかけにする「つながり」作り
1.小学校に行きたくないと泣く一年生に何が起きている?
入学してしばらく経った頃、「ママ、学校行きたくない…」と泣きながら布団から出てこない朝。
そんな日が続くと、親としても「どうして?」と胸がしめつけられますよね。
友達がいないから学校に行きたくないと泣く1年生に、無理に「行きなさい」と背中を押すよりも、まずは子どもの好きを通じて心の安全地帯を作ることが大切になってきます。
ですが、このまま学校にいけなくなってしまうんじゃないか…と不安や焦りがちです。
「行かなきゃダメでしょ」「甘えてるんじゃないの?」と声を荒げてしまったり、無理にランドセルを背負わせてしようとしてしまう。
このような対応は、子どもの心をさらに追い詰めてしまうことがあります。

慣れたと思った矢先の登校しぶりは、子どもなりに日々がんばっていた疲れや不安があふれ出てくるタイミングでもあります。
とくに「友達ができない」「休み時間がつまらない」「一緒にいる子がいない」という悩みは、1年生の小さな心にとって大きなストレスになります。
そのため、朝になると「またひとりになっちゃうかも…」という不安がこみ上げて、涙につながってしまうことがあるのです。
だからこそ、ただ行かせるよりも安心して学校に迎える心の土台を整えることが先。
子どもの辛さに寄り添い、まずは心のエネルギーをチャージしてあげることが回復の第一歩になります。
2.友達がいないことが登校しぶりにつながる理由
環境ががらりと変わる小学校生活。
とくに内向的でおとなしい性格の一年生にとって、友達づくりの最初の一歩はとても大きな壁になります。
◆友達がいないことで感じる孤独感
誰とも話せない、遊べない、と思っている子どもにとって、休み時間は誰と一緒に過ごせばいいかわからないような状態です。
たった15分の休み時間でも、子どもにとっては“みんなで楽しむ時間”。
そこで一人だと、「ぼくはひとりぼっちなんだ」と友達がいないという気持ちが強くなってしまうのです。
一緒に過ごせる友達がいないと、学校そのものが「ひとりぼっちの場所」になってしまい、行くだけで気持ちがつらくなります。
◆自分から声をかけることへの恐怖感
「誰かに話しかけてみたら?」と伝えても、「嫌がられたらどうしよう」「返事がなかったら恥ずかしい」と、自分から話しかけることが怖くてたまらないと感じる子もいます。
子どもにとって、ちょっとした会話でも勇気がいります。
その勇気を出せずにいることで、また「ぼくはダメだ」と感じて、ますます人と関わるのが怖くなるという悪循環になるのです。

◆集団活動への不安
内向的な子にとっては、大勢の前で何かをするだけで緊張が高まります。
集団生活が苦手な子は、授業中の音読や、体育のチーム対抗ゲームなど、集団で何かをする時間にも強いストレスを感じることがあります。
「わからないのに手をあげなきゃいけないのが怖い」など、プレッシャーが日々繰り返されると、「またあの時間がある」と思うだけで、登校意欲が下がってしまうのです。
◆大声で遊ぶ他の子供たちへの緊張感
元気な子どもたちの声や走り回る姿が、自分には“楽しい”ではなく“怖い”と感じる場合もあります。
教室や校庭のにぎやかさが、静かな子にとってはストレスや緊張を引き起こす場所になってしまうこともあるのです。
このように私たち大人が思っている以上に、1年生小さなの心には、日々さまざまな不安が降り積もっています。
「小学校に行きたくない」と泣く言葉の裏側にあるのは、わがままではなく、学校という環境への戸惑いや、つながりが見えない不安などがあります。
だからこそ、無理に行かせるのではなく、まずはその心の声に丁寧に耳を傾けることが、第一歩になるのです。
3.好きをきっかけにする「つながり」作り
子どもは友だちと過ごす時間が安心できる時間、と感じる傾向があります。
友だちができないと、休み時間、給食、掃除の時間などのあらゆる場面で、自分の居場所がないように感じてしまうのです。
そのため、登校しぶりを解消するには、「友達を作らせる」のではなく、自然に“つながり”を感じられるきっかけを用意することが大切です。
◆子どもの心に寄り添う会話
子どもの気持ちを否定せずに受け止めるだけで、心に安心感が芽生えます。
「そっか、学校でひとりだとさみしくなるよね」
「無理に話さなくてもいいけど、好きなことが一緒の子に出会えるといいね」
「ママも昔、友達ができるまで時間かかったよ。でも、大丈夫。ゆっくりでいいんだよ」
このように、寄り添う会話を続けると子どもは「ママはわかってくれている」と感じるだけで、外の世界に向かう力が少しずつ育っていきます。
◆学校以外の場所で同じ好きの子と出会う
学校の中では難しくても、放課後の児童館や地域の遊び場なら、自然な交流が生まれやすくなります。
同じ「好き」を持つ子と出会うチャンスも増え、「この子も〇〇好きなんだ!」という共感が友達関係のきっかけになります。
また他学年の子と、同じ好きなことでつながることで自信をつけていくことができるのです。
年齢に関係なく、共通の「好き」があると、子ども同士の距離はぐっと近くなります。
学校以外の場所で「楽しかった」「話せた」というつながれる喜びを経験した子は、少しずつ学校でも「遊びに誘ってみようかな」と思えるようになっていきます。

◆親がそっとつなぐお手伝い
「仲良くしてごらん」と無理に促すのではなく、子どもの様子に寄り添いながら、さりげなく他の子とつながる機会を作っていくのがおすすめです。
たとえば、児童館で絵を描いている子がいたら、「あの子の絵、すごく上手だね。〇〇くんの描く動物と似てるかもね」と声をかける。
すると、子どもは「そうかな?」と少しだけその子に興味を持ちはじめ、学校内でも話しかけてみようかな?と変化していきますよ。
「小学校に行きたくない」と泣く姿を見ると、親も不安になりますよね。
でも、友達づくりも登校も、その子のペースがいちばん大事です。
焦らず、否定せず、「あなたのままでいいんだよ」と伝えながら、“好き”を起点にしたつながりの種をそっとまいてあげましょう。
きっとその種は、子どもなりのタイミングで芽を出し、学校が安心できる場所に変わっていきますよ。
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執筆者:かねた 愛
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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