勉強がわからない子に「なんでわからないの!勉強しなさい!」と叱っていませんか? 実は、叱れば叱るほどやる気がなくなり自分で考える力をなくしてしまいます。今回はわが家の実例と、脳のしくみにもとづいた非常識な対応方法をお伝えします。
【目次】
1.勉強わからないと泣く子に叱って後悔
2.勉強しない子に叱るほどやる気も考える力も伸びない理由
3.勉強しない・わからない子が自分から動く!ママの声かけ3ステップ
1.勉強わからないと泣く子に叱って後悔
学校から帰ってきたらすぐゲーム。
「先に宿題やりなさい!」と今日も叱ってしまった・・・と思うことはありませんか?
実は勉強がわからない子に叱るより、ママが対応を変えるほうが”やる気”と”自分で考える力”を育むことができるんです!
我が家の息子は、もともと勉強が苦手。
小学校に入る頃はまだ自分の名前すら書けない状態。
カタカナ、九九と次々と覚えないといけないことがでてきて、どんどん勉強がイヤになっている様子でした。
とはいえ、毎日の宿題はあるので毎日必死で宿題をやらせていました。
勉強がわからない!と泣いて怒る息子を無理矢理イスに座らせて、終わるまで横につきっきりで「勉強しないから、わからないんでしょ!」と叱ってました。

そして毎日寝顔を見ながら「怒ってごめんね」と謝る後悔の日々。
だけど次の日になると同じことの繰り返し。
どうにもとまらない自分のイライラを息子にぶつけずにはいられない状況でした。
2.勉強しない子に叱るほどやる気も考える力も逆に伸びない理由
親が勉強しろとうるさく言うのは、「勉強がわからないままだと将来困る」と思っているからです。
だけどその対応は子どものやる気を奪うだけかも知れません。
その理由は、脳の仕組みにあります。
脳はストレスを受けると「逃げろ!」モードになり、勉強=イヤなものというイメージが定着してしまいます。
だから「勉強しなさい!」は逆効果なのです。
「将来困るのはこの子なのに…」
「今のうちに勉強しておかないとダメでしょ…」
そう思うのも当然です。
私自身も、まさにそうでした。
だけど本当に「勉強ができる=安心な将来」なのでしょうか?
勉強が苦手でも、社会で生き生きと活躍している人たちがたくさんいます。
逆に、成績は良かったのに、社会に出て苦しむ人もいる。
たとえば、テストの点数は良くても、コミュニケーションが苦手で働きづらくなったりします。
指示がないと動けなくて困ったり、メンタルを崩してしまったりする子が増えています。
実際、文部科学省の調べでは高校や大学を出ても仕事が見つからなかったり、すぐにやめてしまう若い人がいることがわかっています。

一方で、学校の成績はふつうでも、自分で考えて動く力がある子は社会に出てからも強いそんな実例もたくさんあるんです。
このことから社会に出て求められるのは、「正解を出す力」よりも「わからない中で考える力」ということがわかります。
今の時代は、AIやITの進化で“答えのある勉強”はどんどん機械が代わりにやってくれます。
しかし、人と協力したり、自分で選んだり、想定外に対応したりするのは、子ども自身の「考える力」「心の力」なんです。
こうした力は、テストの点数では表せませんし、机に向かう勉強だけで身につくものでもありません。
そして、叱られてイヤイヤやる勉強では、育ちにくいのです。
私たち親が本当に望んでいるのは、「テストの点がいい子」ではなく、「困難を乗り越えて生きていける子」ですよね?
そのために、今必要なのは「勉強しろ」と言うことより、子どもの可能性を信じて、長い目で“生きる力”を育てることかもしれません。
もちろん、勉強は大事です。
でもそれは“手段”のひとつ。
子どもが自分から「やってみたい」と思える状態をつくることの方が、ずっと大切なのです。
では、どうすれば「勉強しなさい!」と言わずに、子どもが自分から学び始めるようになるのでしょうか?
次は、そのヒントとなる“ママの神対応”をご紹介します。
3.勉強しない・わからない子が自分から動く!ママの声かけ3ステップ
「勉強わからん!」「ムリ!」と癇癪を起こす子が、自分から“学びたい”と思うようになるには?
ポイントは、ママの声かけと日常の関わり方にあります。
今すぐ始められる3ステップをご紹介します。

◆①子どもの「好き」を観察し、3つ書き出す
YouTube、ゲーム、野球、料理、音楽など何でもOK。
ママは子どもは何が好きなのかを把握するために子どもの行動をしっかり観察して、3つ書き出してください。
◆②「どこが好き?どうしたらうまくいく?」と問いかけて考えるチャンスをつくる
好きなことについて考えることで、観察力や予測力、仮説を立てる力が自然に育ちます。
◆③なるほど!」「おもしろい!」と共感して、考える力を育てる
この肯定的なリアクションが、「考えることは楽しい」と感じる脳の回路を強化します。
たとえば、野球好きの息子に「この選手のどこがすごい?」「もし自分が監督ならいつ交代させる?」と聞いてみました。
最初は「わからん」と一言話すだけでしたが、次第に自分で考え、工夫する楽しさを実感した様子でした。
結果として、日常生活でも「明日は体操服いるから洗濯しておいてね」「プリントは〇〇日までに提出だからねと事前に教えてくれる」など、自発的な行動が増えました。
好きなことに夢中になると、子どもの“考える力”を育てる脳の部分がどんどん働きはじめます。
これが、勉強ができる土台になっていくんです。
大切なのは、“勉強しなさい”とガミガミ言うことではなく、日常の中で『考えるって楽しい!』と感じる体験を重ねていくこと。
ママの関わり方が変われば、子どもは変わります。
机の上だけにとらわれず、生活の中で“自分で考えて動ける力”を育てていく。
それが、AI時代をしなやかに生き抜く力につながっていくんです。
あなたの声かけが、子どもの未来を変える第一歩になりますよ。
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執筆者:平野 可奈子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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