「発達障害で言葉が遅い子に、どう声かけしたらいいの?」と悩んでいませんか?実は、YouTubeは言葉が遅い子のトレーニングにぴったりの教材になるんです。この記事では、毎日の視聴時間を会話の時間に変える関わり方をご紹介します。
【目次】
1.もう小学生なのに!発達障害の言葉の遅い我が子に焦っていました
2.言葉が遅い子のトレーニングに必要な4つの条件とは?
3.YouTube漬けでも大丈夫!言葉を育てるチャンスに変える関わり方
4.YouTubeをトレーニングに活用したら、会話・語彙・やりとりが増えました!
1.もう小学生なのに!発達障害の言葉の遅い我が子に焦っていました
発達障害で言葉が遅い息子に、小学生になったらたくさん刺激を受けてもっと言葉が増えて会話ができるようになるのかな?と淡い期待をしていました。
ですが、1年生になっても2年生になっても結局言葉は伸びませんでした。
言葉を伸ばすにはお家でのママとの関わりで必ず伸びていきます!

息子が2年生の時、言葉の発達は2歳~2歳半程度の発達で、3語文が出てきたかな?ぐらいの発達状態でした。
病院に言葉が遅いことを相談すると、
「このまま様子をみましょう」
と言われるか、
「たくさん話しかけてください」
と、話しかける量を増やすアドバイスを言われることばかりで、どうやって話したら言葉が増えるのか知りたいのに教えてもらえませんでした。
ですが、子どもに合った方法でなければ、いくら様子見をしても、いくら話しかける量を増やしても、言葉は増えなかったのです。
そこで今回は言葉の発達に必要なこと、言葉を増やす声かけについてこの記事でお伝えしていきますね!
2.言葉が遅い子のトレーニングに必要な4つの条件とは?
なぜ発達障害の子の言葉の発達が遅いのか?
実は、言葉が発達するためには、必要な条件があります!
・言葉を聞き分ける「聴力」
・言われたことが理解できる「知能」
・発声するための「運動機能」
・話したいと思う「欲求」
この条件がそろうと、子どもは言葉を話すようになります。
つまり、 聞こえていないのに何の対策もせずに話しかけ続けても言葉は増えないし、
理解できていないのに、難しい言葉で話しかけ続けても言葉は増えないのです。

そこで、活用してほしいのがお子さんの好きなYouTubeなんです!
なぜなら、子どもの脳は「嬉しい」「楽しい」という時に記憶が定着しやすいので、子どもの興味のある物を使うことが大事です。
子どもは好きなことなら話したいという欲求が出てくるので、好きなYouTubeを活用して言葉を増やすことをしてみました。
3.YouTube漬けでも大丈夫!言葉を育てるチャンスに変える関わり方
家でYouTubeばかりしていて罪悪感を感じているママは多いと思います。
こんなに見せてていいのかな…
ゲームやYouTube以外に興味がないから、他の遊びも続かない…
とお悩みのママ、子どもが熱中するほど好きなYouTubeに罪悪感を抱くより、活用して言葉を伸ばすトレーニング教材にしたらいいと思いませんか?
そんな時にやってもらいたいことを2つお伝えしていきます!
◆子どもの好きなYouTubeに親が興味関心を持つ
子どもがYouTubeをご機嫌に見ているときに、まずは5分だけでいいので一緒に見てください!
「このYouTuber、面白いね!」
「よくこんなに面白い動画見つけたね!」
「この場所行ったことあるね」
と、YouTubeを見ている子どもに関心を向けて話しかけるようにします。
興味関心を向けられることで自己肯定感アップにも繋がりますよ。
◆YouTubeを実況中継する
実況中継とは、見たままを言葉にして伝えることです。
目にするもの、耳にするものをすべて言葉にして、子どもに語りかけてみましょう。
子どもが見ているYouTubeを野球の実況中継のように、となりでママがしてあげるのです。
我が家の息子は、ナーフ戦争動画が大好きで、
「いま敵を倒したね!敵が倒れる姿が楽しいね」
「いま攻め込まれていてピンチだね」
「銃の弾がなくなったね、どうするんだろう?」
「勝ったから嬉しそうだね!お宝をもらっているよ」
と実況中継で伝えていきました。
見たものと言葉をセットにして伝えていくことでどんどん言葉を学んでいきます。

毎日コツコツ続けていくことで、「ママこれ見て〜」と面白い動画を見せてくれるようになりました。
また話しの内容が理解できないときに「これってどういうこと?」と聞いてきてくれるようにもなりました。
話したいと思う「欲求」を上手く活用することで会話ができてしまうのです!
子どもが見ていること、感じていることに共感すると、理解できる言葉が増えていきます。
4.YouTubeを活用したら、会話・語彙・やりとりが増えました!
親子で一緒に楽しめれば、YouTubeを見せている罪悪感も薄れませんか?
私はYouTubeをトレーニングとして活用して楽しむことで、息子の自己肯定感を高めることができました。
そして子どもと一緒に過ごす時間に、子どもが目にするもの、耳にするものを言葉にしてたくさん伝えてあげたことで、言葉の模倣が増えました。
模倣とは、2歳半から3歳頃の言葉の発達段階で、子どもが周りの大人の言動、言葉を真似る時期です。
大人の言葉を覚えようとする意欲が強まり、簡単な言葉の意味に興味を持ち、実際に使ってみたいという気持ちも芽生えました。
単純に真似るだけでなく、言葉の意味を理解しようとする姿が見えて「なんで?」と興味を持つようになったのです。

子どもの好きなものに、興味を持ちコツコツ話を積み重ねることで言葉が発達していきます。
言葉は、ママとの会話の中で、そして“好き”の中で確実に育っていきますよ!
知的障害キッズの行動力と会話力を引き出す対応をお伝えしています。
執筆者:みやび 楓
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)