3歳・叱ると癇癪を起こす子どもに効く!脳を育てる叱り方

 

叱るたびに癇癪を起こす3歳の子どもには「脳を育てる叱り方」が有効です。「叱っても伝わらない」「叱ると癇癪を起こす」のには脳の仕組みが関係しています。この記事では、脳科学に基づいた、怒らずに脳を育てる叱り方を3ステップで解説します。
 

【目次】

1.3歳の子どもを叱ると癇癪!怒らない脳を育てる叱り方とは?
2.叱っても伝わらないのはなぜ?
3.癇癪を起こさない脳を育てる叱り方3ステップ
①笑顔で3秒
②「どうなってる?」と聞く
③「じゃぁどうする?」と考えさせる

 
 

1.3歳の子どもを叱ると癇癪!「怒らない脳」を育てる叱り方とは?

 
 
「叱ると泣き出す」「少し注意しただけで大癇癪…」
 
 
そんなお子さんにぜひやっていただきたいのが、「怒らない脳」を育てる叱り方です。
 
 
これは、子どもが自分で考えて行動できる「脳のルート」を育てる叱り方です。
 
 
人の脳は、経験を通して新しい回路を作っていきます。
 
 
怒らない脳を育てる叱り方ができるようになると、
 
 
「嫌なことがあった→怒る」
 
 
というルートの他に
 
 
「嫌なことがあった→考えて対応する」
 
 
というルートができていきます。
 
 
どういう状況になったかを理解し、どうすればいいか考え、「対処できたね!」の成功体験を作ることで、子どもの脳に「考えて行動するルート」が育っていくんです。
 
 
 
 
このルートを作ることが子どもの「脳を育てる」ということ!
 
 
叱るときは「怒られた記憶」ではなく、「考えて行動できた」という成功体験を作っていくのです。
 
 
「怒らない脳」が育てば、癇癪から卒業できるんです!
 
 
 
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2.叱っても伝わらないのはなぜ?

 
 
癇癪を起こしているとき、どんなに正論を言ってもママの言葉は届いていません。
 
 
子どもの「聞く脳」が働いていないからです。
 
 
癇癪を起こしているときの子どもの脳は、まるで火山の噴火直前。
 
 
感情をつかさどる脳のエリアがフル稼働しており、理性を司る前頭前野(ぜんとうぜんや)がうまく働かない状態です。
 
 
この状態では、ママの「ダメでしょ」「危ないからやめなさい」といった言葉は、まるで嵐の中のささやき声のように、子どもの脳には届きません。
 
 
 
 
しかも、肝心の内容は脳に届かないのに、「怒られた」という記憶は脳に残ります。
 
 
この繰り返しで、叱られると子どもの脳は「防衛モード」に入り、叱りの言葉を拒絶する回路を作ってしまいます。
 
 
つまり、「叱っても伝わらない」のは、子どもが反抗しているからではなく、脳がまだ「聞ける状態」になっていないからなんです。
 
 
では、どうすればママの言葉が子どもの脳に届くのでしょうか?
 
 
叱る前にまず、脳を「受け取りモードに整える」ことが大切です。
 
 

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3.癇癪を起こさない脳を育てる叱り方3ステップ

 
 
この章では、「怒らない脳」を育てる叱り方をお伝えします!
 
 
ポイントは、ママの笑顔と質問の順番です。
 
 
お子さんと対話しながら叱っていく方法なので、ステップ1〜3を飛ばさずにやってみてくださいね。
 
 
【怒らない脳を育てる3ステップ】
①叱りたい状況になったら子どもの目を見ながら笑顔で近づいて3秒微笑みかけます。
②「どうなってる?」と笑顔で聞きます。
③「じゃあどうする?」と笑顔で聞きます。
 
 
例を出して解説していきますね!
 
 

◆①笑顔で3秒

 
 
子どもがお家でボールを投げてしまい、コップが割れてしまった状況を思い浮かべてください。
 
 
こんな場面は叱りたいですよね。
 
 
そんな時は「あ〜あ、割っちゃいましたね〜」と思いながらでいいので、まずはお子さんを椅子の上にあげるなど安全を確保して、子どもの目を見ながら3秒ぐらいかけて微笑みます。
 
 

◆②「どうなってる?」と聞く

 
 
そのまま微笑みながら「どうなってる?」と笑顔で聞きます。
 
 
ここで、①割れちゃったと言う子、②言い訳をする子、③泣き出す子、④固まってしまう子がいると思います。
 
 
①の場合はそのままステップ3に進んでください。
 
 
②の場合は一旦「そっかそっか」でOKです!
 
 
③④の場合は、やってしまったことは理解しているので「割れちゃったね」とママが代わりに言ってあげましょう!
 
 

◆③「じゃぁどうする?」と考えさせる

 
 
最後は「じゃあどうする?」と笑顔で聞きます。
 
 
「片付ける!」と言える子は、「ママがほうきで集めるからちょっと待っててね!」「〇〇ちゃんは〇〇係をお願いできるかな〜」とお願いしながら、ちりとりを持ってもらってもいいですし、危なければゴミ袋を持ってもらう係でもよいです。
 
 
まだ「じゃあどうする?」を思いつかない場合は、「お片付けしようかね」と、ママが答えを言ってOKです!
 
 
そして最後の仕上げは「片付けられたね!」の一言で終わりましょう!
 
 
 
 
この一連の流れが「怒らない脳」を育てる上でとても大事な流れになります。
 
 
①どういう状況になったかを理解し、②どうすればいいか考え、③対処できたね!の成功体験を作る。
 
 
この繰り返しで、お子さんが自分の脳を使う新しいルートができていきます!
 
 
「叱る=怒る」ではなく、「叱る=脳を育てる」へ、ママの声かけを変えれば子どもの脳は育っていきます。
 
 
今日からぜひ、「笑顔で3秒・どうなってる?・じゃあどうする?」の3ステップを試してみてくださいね!
 
 
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執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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