療育に通っても言葉が出なかった子が話し出す!おうち療育で言葉が届く脳を育てる方法

 

療育に通っても言葉が出ないことに悩んでいませんか?言葉が遅い子も、脳を育てて「脳が素直に情報を受け取りやすい状態」にできれば3ヶ月で変わります!ママの声かけで発語が伸びる『おうち療育』の秘訣を紹介します。
 

【目次】

1.言葉の遅れの原因は?療育だけでは解決しない理由
2.どれだけ話しかけても届かない…その原因は「脳」にあります!
3.療育に通っても言葉が出なかった息子が、ママの声かけで変化したストーリー
4.おうち療育で言葉が届く脳を育てる3つのステップ

 
 

1.言葉の遅れの原因は?療育だけでは解決しない理由

 
 
「頑張ってるのに、うちの子はまだ言葉が出ない…」
 
 
そんなふうに悩んでいませんか。療育にも通っている。声かけもしている。

でも、なかなか変化が見えない——。

 
 
実は、「言葉を教える」前にやるべきことがあります。それが 「言葉が届く脳」を育てること です。
 
 
「言葉が届く脳」とは、脳が素直に情報を受け取りやすい状態のことです。
 
 
言葉の遅れには、実はひとつの原因だけではなく、いくつもの要因が関係しています。
 
 
・発達のペースの個人差
・言葉を理解する力の未熟さ
・聴覚の影響
・発達特性(自閉スペクトラム症など)
・人よりも慎重・おとなしい性格傾向
 
 
こうしたいろいろな理由が重なって、「言葉が出にくい状態」になっている子も少なくありません。
 
 
だからこそ、療育や専門家の支援では、「たくさん話しかける」「絵本を読む」「遊びながら言葉を教える」といった練習が勧められます。
 
 
 
 
しかし、それだけでは変わらない子がいます
 
 
どれだけ話しかけても反応が薄い。
どれだけ褒めても届かない。
努力しているのに結果が出ない。
 
 
その理由は、まだ『言葉を受け取る脳の準備』ができていないからなのです。
 
 
言葉を教える前に、「言葉が届く脳」を育てることで、発語は引き出されていきます。
 
 
次の章では、私が3ヶ月で言葉が出るかどうかを見極めるために注目している『ことばの土台』についてお伝えしますね。
 
 
 

 

 
 

2.どれだけ話しかけても届かない…その原因は「脳」にあります!

 
 
「たくさん話しかけて」
「絵本を読んで」
「褒めてあげて」
 
 
どれも大切な関わりですが、それでも言葉が出ないと悩むママは少なくありません。
 
 
実は、どんなに関わっても変化が見えないときは、『脳の準備』がまだ整っていないことがあるのです。
 
 
私が3ヶ月で「言葉が出るかどうか」を見るときに、特に注目している3つのポイントをお伝えします。
 
 

◆①喃語が出ているか

 
 
「あー」「うー」などの声あそびは、『口を使う練習』のようなもの。
 
 
言葉の発達に向けた、準備運動です。
 
 

◆②わかること=理解が多いか

 
 
「靴持ってきて」「バナナどこ?」など、簡単な指示や言葉を理解できているかどうか。
 
 
理解が育っていないと、発語にはなかなかつながりません。
 
 

◆③伝えたい気持ちがあるか

 
 
「取って!」「見て!」など、指差しやジェスチャーで自分から働きかける様子があるかどうか。
 
 
この「伝えたい」という気持ちが、言葉を引き出すエネルギーになります。
 
 
 
 
この3つが言葉の土台です。どれかが弱いと、なかなか発語にはつながりません。
 
 
けれども、逆に言えば、土台を育ててあげれば、言葉は必ず増えていきます
 
 
大切なのは「脳が育つ順番」です。
 
 
いきなり「しゃべらせよう」とするのではなく、脳の準備をひとつずつ整えていくことが、発語への近道なのです。
 
 
次の章では、療育に通っても言葉が出なかった息子が、「脳を育てる関わり」で変化したストーリーを紹介します。
 
 

3.療育に通っても言葉が出なかった息子が、ママの声かけで変化したストーリー

 
 
私はかつて、「言葉が出ない子には特別な対応が必要だ」と思っていました。
 
 
なぜなら、どれだけ褒めても、どれだけ言葉のシャワーを浴びせても、当時5歳だった息子の発達年齢はまだ1歳程度。
 
 
0歳から親子教室に通い、2歳から週5で療育にも通っていましたが、なかなか変化が見られなかったのです。
 
 
そのときに気づいたのは、「褒めること」や「言葉のシャワー」より前に、『脳を育てる』という視点が足りていなかった、ということでした。
 
 
脳が素直に情報を受け取りやすい状態になっていないと、どんな言葉も、子どもの脳には届きません。
 
 
「どうすれば、息子の脳に情報が届くようになるのか?」
 
 
私がたどり着いた答えは、『安心できるおうちでの、大好きなママだからこそできる関わり』でした。
 
 
私は「脳を育てる」という視点を持ち、脳に届くように肯定の声かけを実践しました。
 
 
すると、息子の脳は『どんどん情報を吸収できる素直な脳』へと変化していったのです。
 
 
 
 
わかることがほとんどなく指示が通らなかった息子。
 
 
毎日、靴下を脱ぐだけで大泣きしていたのに、2ヶ月後には「お風呂行くよー」の一言で、自分からゲームをやめて服を脱ぎ、お風呂に入れるようになりました。
 
 
「脳が素直になる」と、ママの声かけがきちんと届くようになります。
 
 
だからこそ、指示を理解して行動できるようになり、そして3ヶ月後にはついに「ママ」と言ってもらえたのです。
 
 
次の章では、この「脳を育てるおうち療育」を実践するための3つのステップを紹介します。
 
 
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4.おうち療育で言葉が届く脳を育てる3つのステップ

 
 
「脳を育てるおうち療育」とは、言葉を教えるのではなく、言葉が届く脳を育てる関わりです。
 
 
ここでは、おうちでできる3つのステップを紹介します。
 
 

◆①肯定の声かけで楽しく会話をスタートする

 
 
言葉が遅い子が相手だと、つい「やめなさい」「早くして」と強い口調で指示を出してしまいがちです。
 
 
しかし、それでは子どもの脳はうまく働きません
 
 
なぜなら、子どもの脳はまだママの声を聞く準備ができておらず、指示の声をシャットアウトしてしまうからです。
 
 
行動を促す前に、
 
 
「ねえ、〇〇くん」
「お!がんばってるね」
 
 
など、肯定的な声かけをワンクッション挟むだけで、子どもの耳が開き、ママの声に注意が向くようになります。
 
 
「肯定的な声かけから会話を始める」ことで、脳に言葉が届きやすくなるのです。
 
 

◆②できている行動に注目して声をかける

 
 
褒めるときは、まだできていないことではなく、『すでにできている行動』に注目して言葉をかけましょう。
 
 
たとえば、朝なかなか着替えが進まないときも、
 
 
「もう起きたのね」
「パジャマ脱いだんだね」
 
 
と声をかけるだけでOKです。
 
 
このように『できたこと』に注目して声をかけると、子どもの脳は安心してママの言葉を受け取れるようになります。
 
 
褒めることが見つからないときは、
 
 
「テレビ見てるね」
「〇〇が出てきたね」
 
 
と、子どもの今の行動をそのまま言葉にする『実況中継』も効果的です。
 
 

◆③表情やスキンシップを添える

 
 
言葉だけでなく、表情やスキンシップを添えることで、子どもの安心感が深まります。
 
 
笑顔で話しかけたり、ハイタッチや拍手をしたり、「ありがとう」と言いながら背中をさするなど、小さなふれあいを積み重ねていきましょう。
 
 
感覚が過敏な子には無理に触れなくても大丈夫です。
 
 
ママの穏やかな表情や声のトーンでも、子どもはしっかりと安心を感じ取っています。
 
 
 
 
言葉を伸ばしたいときこそ、「怒る」「教える」よりも、まず肯定的な声かけから始めましょう。
 
 
笑顔で優しく声をかけることで、子どもの耳が開き、ママの言葉がしっかりと届くようになりますよ。
 
 
 
 
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執筆者:ひがし ひかる
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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