失敗を怖がる子どもに「大丈夫だよ」「きっとできるよ」と励ましても、なかなか挑戦しようとしないことはありませんか?実は、自信を育てるために必要なのは、大きな成功体験だけではありません。励ましても一歩を踏み出せなかった娘が、自分から「やってみる!」と動き出した、毎日の小さな「できた」を貯める自信の育て方をご紹介します。
【目次】
1.失敗を怖がる子どもが「やってみる!」に変わった自信の育て方
「失敗したらどうしよう…」
「自信がないから、やりたくない」
できる力はあるのに、失敗することを怖がって、挑戦する前から諦めてしまう。そんな子どもの姿に、もどかしさを感じることはありませんか?
私の娘もそうでした。
学校では勉強も運動も得意。習い事の先生からダンスのセンターポジションに推薦してもらうこともありました。ところが、本人は「自信がないから不安」と辞退してしまったのです。
私は「できるよ!」「大丈夫だよ!」と何度も励ましました。けれど、私がどれだけ励ましても、娘の「できない」は「できるかも」に変わりませんでした。
そんな娘が、”自信ノート”を始めてから、「今日はもっと自信を貯めたい」と自分で目標を決めて動くようになりました。
変わったのは娘だけではありません。
私は、「自信がつくまで見守るママ」から、「日常の中で戦略的に自信を育てるママ」へ変わりました。
「できない」「無理!」で止まってしまう子に、
頑張らせる以外の関わり方を知りたいママへ
不安が強い繊細ちゃんが
自分から動き出す関わり方をまとめました。
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2.「無理させたくない」と「もったいない」の間で揺れていた私
当時の私は、不安が強い子には、無理をさせないことが大事だと思っていました。
本人が「やりたくない」とはっきり言っているのに、無理やりやらせてもうまくいかない。今は無理をさせず、安心できる環境で本人が決めたことをさせた方がいい。だから「あなたが決めたのならいいよ」と、その気持ちを尊重する。それが正しいと思っていたんです。
けれど、心の中では納得できていませんでした。だって、できるんです。
「やればできるのに、なんでやらないんだろう」
「せっかくのチャンスなのに、もったいない」
「先生がせっかく推薦してくれたのに、申し訳ない」
「もう次は声をかけてもらえないかもしれない」
「このままずっと、自分の実力より下の場所ばかり選んでいたら伸びるものも伸びない」
そんなもどかしさがずっとありました。
さらに私は、大きな成功体験が自信を育てるには、かけっこで1位になったり、テストで100点を取るといった大きな成功体験が必要だと思っていました。
だから、先生からもらった大きなチャンスを断る娘を見ていると、「せっかくの自信をつけるチャンスだったのに!」と焦っていたんです。
「できるよ」「大丈夫だよ」「やってみようよ」と説得しても、娘自身は、「私はできない」「不安だからやらない」と思っている。
私が何度「できるよ」と言っても、本人の中で「できるかも」に変わらなかったんです。
3.励ますだけでは動かなかった娘に必要だったのは、小さな「できた」の積み重ね
そんな私の当たり前を変えたのが、発達科学コミュニケーションで教わった「自信とは、自分との約束を守った量」という考え方でした。
この言葉を知った時、「私、自信のつけ方を勘違いしてたんだ!」と気づきました。
ステージの真ん中に立つこと自体が、自信になるわけではない。
自分で「これをやろう」と決めて、行動して「できた」を積み重ねる。それが自信になる。
ここで私の見方が一気に変わりました。
「じゃあ、自信がつくのを待たなくていいんだ!」
大きな舞台も、先生からの推薦も、特別な成功体験も待たなくていい。今日の生活の中で、私にもできることがあると思えたんです。
4.娘が自分から動き出せるようになった!”できた”を貯める自信ノート
この発達科学コミュニケーションの考え方をもとに始めたのが、「自信ノート」です。
最初に娘へ、「自信って、自分との約束を守ったら1個貯まるんだって」と伝えました。
娘は最初、「今日一日いい子で過ごす」「お手伝いして、勉強して、ご飯を作って…」と大きな目標を立てました。
そこで私は、「もっと簡単でいいんだよ」と伝えました。
例えば、「7時までに本を読み終わる」でもいい。実際に娘は6時55分に読み終わり、【1自信】をゲットしました。
そこから私は、「今できたね」「これも1自信だね」と、当たり前にできている行動も言葉にしました。
子どもの“できた”を見つけても、
なんて声をかけたらいいか迷うことありませんか?
「すごいね!」だけじゃない、
今日そのまま使える肯定の言葉を集めました。
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たった半日で娘は36自信貯めて、大喜び。
ところが、兄の「オレは10億自信」という言葉を聞いた娘は、「私やっぱり自信ない…自信0になっちゃった」と泣きだしたんです。
ここで私はもう一つ気づきました。「できた」は、覚えておくだけでは足りなかったんです。
不安が強くなると、36個できた事実より、「私はできない」という感覚の方が強くなってしまう。だから、記憶ではなく記録。
自信ノートに1つずつ書き残し、「私はこれだけできた」を目で見える形で残すようにしていきました。
約束が守れたら記録する。どんな自信が貯まったのか、今日はいくつ自信が貯まったのか気になったらすぐにノートを確認する。娘自身がすごい!と思えたものにはシールを貼ったり、花丸をつけたりして自分を認めていく。
これを繰り返していると、娘は、「今日はこんな自信を貯めたい」「今日は何個貯めたい」と、自分で目標を立てるようになりました。
前向きな発言が増えていき、娘からは、「「自分とお約束することなんてないから、楽しい!もっと早く始めたらよかった。5歳ぐらいから始めたかった!」という言葉ももらいました。
娘が前向きになり、行動が増えたことで私の毎日も変わりました
以前は、「できるんだからやってみようよ」と説得する時間がたくさんありました。
娘としっかり話したいから、家事を前倒しで済ませて何時間でも話す。だけど結局やらないから、時間を無駄にしてしまった…と落ち込むことも多かったんです。
今は説得して動かそうとしなくても、娘が自分で自分の行動を決めて動けるようになった。だから説得に使っていた時間が私自身の時間になりました!
その時間に仕事もできる。好きなこともできる。そして今は、娘に何かを挑戦させたいと思った時も、娘を説得するのではなく、まず私がやってみるようになりました。
私が楽しそうに挑戦する姿を見せて、娘の「私もやってみたい!」を待てるようになったんです。
失敗を怖がる子どもに、何度も「大丈夫だよ」と励まさなくてもいい。今日できたことを一つ見つける。その小さな積み重ねが、子どもの「やってみようかな」を育てていきます。
私も以前は、娘に挑戦してほしくて、何時間も説得していました。けれど今は、娘を説得するのではなく、自信を育てる関わり方を選べるようになりました。
自信がつくのを待つママから、自信を育てるママへ。まずは今日、お子さんが自分で決めてできたことを、一つ見つけてみませんか?
よくある質問(FAQ)
Q1.失敗を怖がる子供に「大丈夫だよ」と声をかけるのはよくないですか?
「大丈夫だよ」と伝えることが悪いわけではありません。ただ、本人が「自分はできない」と感じている時は、お母さんの励ましだけでは納得できないことがあります。そんな時は、本人自身が確認できる【できた】の事実にも目を向けます。
Q2.失敗を怖がる子供に自信をつけるには、大きな成功体験が必要ですか?
この記事の娘の場合は、大きな舞台での成功よりも、自分で決めた小さな目標を達成して【できた】を積み重ねることが、自信につながりました。日常生活の中にも、自信の材料になる行動はあります。
Q3.自信ノートには何を書けばいいですか?
娘の場合は、自分で決めた小さな目標や、実際にできた行動を1つずつ記録しました。大きな成果だけではなく、「7時までに本を読み終えた」など、本人が自分で決めて達成したことを残していきました。
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執筆者:丸山香緒里
パステル総研編集長 発達科学コミュニケーションアンバサダー
息子が年少のときに発達障害と診断され、「今、何をしたらいいの?」「このままで大丈夫?」と悩みながら、本やネットを頼りに発達トレーニングを続けるうちに情報迷子に。
そんな時に出会ったのが、発達科学コミュニケーションで 「子どもにとって一番」ではなく、「ママが安心して続けられる環境が一番」という価値基準に出会い、子育ての軸が大きく変化。
その後、発コミュを軸に家庭での関わりを続けた結果、息子は小学校6年間を毎日元気に登校し、普通級のまま卒業。中学校の入学式では総代に選ばれました。かつて情報迷子だった経験をもとに、今は「ママの判断軸が子どもの未来を変える」ことを伝えている。