分かっているのにやめられない!?発達障害ADHDの「空気が読めない」を改善するマル秘テクとは?

すぐ友達に抱きつく、ふざけるのをやめられない…こんな発達障害ADHDタイプの周囲を気にしない行動に悩んでいませんか?ここでは一筋縄ではいかない、ADHDタイプの「空気が読めない」を改善するマル秘テクニックを紹介します。
 

【目次】

1.発達障害ADHDの「空気が読めない」行動に悩んでいませんか?
2.分かっているのにやめられない!?ADHDタイプに必要な対応とは?
◆まずはお母さんと成功体験を積む
◆状況を読み取るクセをつける
3.ADHDタイプの「空気が読めない」に効く一言はコレ!

 

1.発達障害ADHDの「空気が読めない」行動に悩んでいませんか?

 
 
周りの状況に合わせて行動することが苦手な、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもたち。
 
 
好きな友達に抱きついて離れない
テンションが上がると、ふざけるのをやめられない
 
 
こんな風に空気が読めない行動が目立っていませんか?
 
 
「友達が嫌がるから抱きつくのはやめようね」「ふざけるとみんなに迷惑だよ」と普段から何度も言い聞かせているのに全然改善されないこんな悩みを持つお母さんも多いかもしれませんね。
 
 

 
 
実は発達障害ADHDタイプの「空気が読めない」はルールを教えるだけでは改善することができません。
 
 
なぜなら、人の表情を読むことが苦手な自閉症スペクトラム(ASD)タイプとは異なり、ADHDタイプは空気が読めないわけではないからです。
 
 
発達障害ADHDタイプは衝動性を持っているため、頭では分かっていても、ついつい自分の欲求を優先してしまうことが多くあります。
 
 
つまり「分かっているのにやめられない」から「空気が読めない」ように見えてしまうだけなんです。
 
 
そこで今回は、一筋縄ではいかないADHDタイプの「空気が読めない」を改善するマル秘テクニックを紹介します。
 
 

2.分かっているのにやめられない!?ADHDタイプに必要な対応とは?

 
 
ここでは、発達障害ADHDタイプの「空気が読めない」を改善するために必要な対応を2つ紹介します。
 
 

◆まずはお母さんと成功体験を積む

 
 
子どもの「空気が読めない」という特性が悪目立ちするのは、基本的に集団生活の中です。
 
 
そのため「もっと友達との関わりを増やした方がいいのでは?」「習い事などで集団生活に慣れさせた方がいいのでは?」と考えるお母さんも多いようです。
 
 
しかし、コミュニケーションが苦手な子どもを集団に放り込んでも、残念ながら効果はありません。
 
 
なぜならコミュニケーションで失敗経験を増やすことになり、子どもは自信を失うだけだからです。
 
 
では、発達障害の子どもが空気を読めるようにするためにはどうすればいいのでしょうか?それはズバリ、お母さんとの1対1のやりとりの中で成功体験をたくさん積ませることです。
 
 
発達障害の子どもに何かを習得させたいときは、スモールステップで「まずはできているところを褒める」ことがとても大事です。
 
 
そのため、お母さんの普段の対応がとても重要なんですよ。
 
 

◆状況を読み取るクセをつける

 
 
先ほどもお話ししたように、ADHDタイプは空気が読めないわけではありません。「分かっているけどやめられない」から「空気が読めない」ように見えてしまうだけです。
 
 
そこでお母さんにやってほしいことは、状況を読み取るクセをつけてあげることです。
 
 
発達障害の子どもはできないことが多くありますが、それは脳の発達が未熟だから。つまり、脳を発達させてあげれば、子どもはできることがどんどん増えていくのです。
 
 
脳の発達に必要なことは、行動することです。ADHDタイプの「空気が読めない」を改善するためには、お母さんの声かけで状況を読み取る経験を増やし、脳を発達させることが大事なんですよ。
 
 

 
 

3.ADHDタイプの「空気が読めない」に効く一言はコレ!

 
 
では、発達障害ADHDタイプの「空気が読めない」に効くお母さんの一言とはなんでしょうか?
 
 
それは「お母さん、今どんな顔してる?」です。
 
 
例えば子どもが、テンションが上がってお母さんを叩き始めたとします。
 
 
そこでお母さんは「やめなさい!」と注意するのではなく、「お母さん、今どんな顔してる?」と子どもに状況を読ませる声かけをしてください。
 
 
実は子どもの行動を切り替えさせたいときに、有効な手段として「脳の働いている場所をシフトさせる」という方法があります。
 
 
お母さんを叩いているときは、脳の運動する部分が活発になっている状態です。そこで「どんな顔してる?」と声をかけることで、脳の観察する部分が働くように誘導することができるのです。
 
 
子どもが「嫌そうな顔してる」などと答えてくれたら、「じゃあどうすればいいと思う?」「お母さんはどうしてほしいと思う?」などと取るべき行動を自分で考えさせてください
 
 
そしてきちんと自分で答えが出せたら、「お母さんの気持ちを分かってくれてありがとう!」「ちゃんと自分でどうすればいいか考えられたね!」などとしっかり褒めてあげましょう
 
 
また、子どもを発達させるためには、成功体験をできるだけたくさん積ませることが大事です。普段から
 
 
落ちているゴミに気づいて拾ってくれた
お母さんが怪我をしていることに気づいて「大丈夫?」と心配してくれた
自分からお手伝いをしてくれた
 
 
など、自分で状況を読んで行動しているときを見逃さず、褒める機会を増やしてくださいね。
 
 

 
 
いかがでしたか?発達障害ADHDタイプの「空気が読めない」を改善するためには、お母さんとの1対1のコミュニケーションで成功体験を積ませることが大事です。
 
 
お母さんの対応で、発達障害ADHDタイプのコミュニケーション能力をアップさせてあげてくださいね!
 
 
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執筆者:森 あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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