発達障害の新1年生を交通事故から守ろう!後編では通学練習のやり方についてお伝えします。
発達科学コミュニケーショントレーナーの森博子です。
発達障害新1年生を交通事故から守れ!!(後編)~親子のコミュニケーションを利用した3STEPの通学練習教えます~
レッスンスクリプト
前編では、発達障害の小学校1年生に交通安全対策が必要な理由と、おうちでできる対策法についてご紹介しました。もうチェックしていただけたでしょうか?
今回後編では、親子のコミュニケーションを利用した、通学練習の効果的なやり方について、3ステップに分けてお伝えしていきます。
前編でご紹介したように、交通ルールについての知識をおうちで深めたら、入学前までに通学練習を重ねていきましょう。
まずはステップ1、実際に通学路を一緒に歩いてみましょう。
そのとき、お母さんはできるだけ口を出さず、お子さんの様子を観察してみてください。
ここで「そこ危ないよ!!」と口出しして危険を回避させてしまうと、自分で考えることができなくなってしまいます。ときには少しひやひやする行動をするかもしれませんが、あくまでも楽しく会話をしながら様子を観察します。
学校に着いたら、お子さんに「どうだった?危ないなあと思ったところあった?」と聞いてみてください。
お子さんから「うん!」という声がでたらしめたもの。「お母さんも、それちょっと危ないなって思ったよ。」と声かけして、「じゃあどうしたらいいと思う?お母さんと一緒に考えてみようか。」と一緒に考えてあげてください。
実際に自分が体験したことは記憶に残りやすいので、危ないことを親と一緒のときに体験することが大切なんです。
お子さんから危ないと思ったことが出なかったら、帰り道でお母さんから説明してあげます。自分から思ったことを発信したり、言葉だけでの説明を理解するのが苦手なお子さんもいますので、1つ1つ確認しながら説明していきましょう。
その時、「あなたが危なかったよ」ではなく、「お母さんは危ないなとおもってドキッとしたよ」と言う風に、「I(アイ)」メッセージで伝えるとよいですね。
次にステップ2、今度は実際の登下校の時間に合わせて通学路をもう一度歩いてみましょう。
交通状況は曜日や時間帯によって全く違います。できるだけ平日の、お子さんが登下校する時間にあわせて一緒に歩いてみてください。可能であれば、お天気のいい日や、雨の日など、いろんなシチュエーションで練習するといいでしょう。
入学後にお子さんが体験することになる状況をお母さん自身があらかじめ体験しておくと、さらにお子さんに合わせた、オーダーメイドの安全対策が可能になりますね。
そして通学中に、「あのお兄ちゃん上手に信号待っててかっこいいね。」など、交通ルールを守れている他の小学生の姿に注目させてあげてください。それをお手本に、お子さん自身もルールが守れたらしっかりほめてあげましょう。
また、下校時間は学年によってばらつきがあり、近所の目も少なくなることから1年生が単独で下校することが多くなります。下校時のシミュレーションも必ずやっておきましょう。
最後にステップ3。それは、入学後も時々一緒に登下校してみることです。実際登校するようになったら、朝は時間に追われてしまい、シミュレーションのときにはなかった焦りが出てきて事故につながってしまうこともあります。
時には「今日お母さんも一緒に学校行っていいかな?」と言って、一緒に登校してみましょう。お子さんが交通ルールをしっかり守れていたら、「さすが1年生!!かっこいいね」としっかりほめていきましょう。
いかがでしたか? 登下校に不安のあるお子さんでは、丁寧に通学練習をすすめることで、親子ともに安心感が増します。安心してお子さんを送り出せるように、今から少しずつ準備していきましょう。
パステル総研では、他にも、入学直前の今からできる入学準備をご紹介しています。ぜひ参考にされてくださいね。
それでは、楽しい小学校生活がスタートできますように、応援しています!
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講師:森博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)