発達障害の子どものスマホ問題早わかり!スマホをサクッとやめるための条件とは

子どもとスマホの付き合い方で悩んでいませんか?スマホはうまく使えば発達障害の子どもの生活をスムーズにできるツールなんです。一緒にいる時間が長くなる夏休みだからこそスマホの使い方をマスターしちゃいましょう!
 
 

【目次】

1 子どもとスマホの付き合い方を考えよう!
2 発達障害の子どもがスマホをやめられないのはどうして?
3 スマホをスムーズにやめさせるためのお母さんの声かけ

 

1 子どもとスマホの付き合い方を考えよう!

 
 
子どものスマホ所持率はどんどん上昇し、小学生でもスマホを持っていることが珍しくない社会になりました。
 
 
お母さんが子ども時代にはなかった「スマホ」。子どもにいつ買い与えるのか、子どもがスマホとどんな風に付き合うのか、悩みは尽きないですよね。
 
 
子どもが宿題や勉強もせずにスマホをいじっていたり、食事中や家族団らんの時間もスマホを手放せなかったり、お風呂やトイレにまでスマホを持ち込み、夜遅くまでスマホをいじっていて朝起きれなかったり…
 
 
長い時間使って生活に支障が出ないように、スマホの使用に関してルールを作っているおうちも多いと思います。スマホは依存性が高く、やめさせるのに苦労しているお母さんも多いと思います。
 
 
 
 
一方でスマホはとても便利なもの。発達障害やグレーゾーンの子どもの苦手を補うこともできるツールです。
 
 
文字を書くことが苦手な子にとって、音声入力や録音ができるのは便利ですよね。学校の授業は苦手だけど、アプリを利用してゲーム感覚でなら楽しく勉強できるという子もいると思います。
 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもの生きづらさをなくすために、スマホはとても有効なもの。
 
 
スマホをうまく利用しながら、だらだら使うのではなく、さっとやめられる方法を一緒にいる時間が長く夏休みのうちにマスターしてみませんか?
 
 

2.発達障害の子どもがスマホをやめられないのはどうして?

 
 
発達障害かどうかは関係なく、スマホやゲームをやめられない理由はさまざまです。
 
 
例えば「タイミング」。
 
 
ドラマがいいシーンでCMが入ったり、次週へ続く…となったりしてもどかしい気持ちになった経験はどなたにでもあると思います。
 
 
子どもも同じです。
 
 
アプリのゲームで、最後のボスをあと一歩のところまで追い詰めていたり、スマホで友だちとのやりとりが盛り上がっていたり、動画のドラマが佳境を迎えていたり…
 
 
 そんなときに、お母さんから「はい!ご飯だから片づけて~!」と言われても、「えっ!?今はムリ!」となってしまいますよね。
 
 
もともと、脳は行動を切り替えるときに、エネルギーを消費します。ずっと同じ行動を続けた方が省エネ。だからできるだけ同じ行動を続けようとする性質を持っています。
 
 
 
 
そんな性質を持っているのに、大好きなスマホが盛り上がっているときに辞めなければならないのは、ハイレベルなことなんです!特に大好きなスマホから苦手な勉強になんて、なかなか切り替えられることではないんです。
 
 
特に発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、好きなこと・得意なことには没頭しやすい性質を持っています。
 
 
好きなことはずっとやっていたい。苦手なことは絶対にやりたくない。この性質が、スマホをなかなかやめられないことにつながっているのです。
 
 

3.スマホをスムーズにやめさせるためのお母さんの声かけ

 
 
もともと脳は行動の切り替えが苦手。スムーズに行動を切り替えるには、準備が欠かせません。
 
 
スマホの使用について「1日〇分まで」というルールを決めているおうちは多いと思います。ルール作りについて、詳しくはこちらから!
 
 
 
 
さて、ルールで決めたこの時間。どうやって管理していますか?
 
 
お母さんもお子さんも時計を確認せずにスマホで遊び始めて、途中でお母さんが気づいて「こんなに長い時間遊んだんだからおしまい!」と声をかける…なんてことありませんか?
 
 
突然言われても、子どもとしては「今はムリ!」ってなりますよね。
 
 
ここがポイント!「今はムリ!」と思わせないようにするためにはどうすればいいでしょうか?
 
 
 
 
そう、予告です。
 
 
「今〇時だから、〇時△分までね!」と一緒に時計を確認してから遊び始めたり、「あと10分だよ!」「あと5分だよ!」とこまめに予告すれば心の準備ができます。
 
 
この心の準備に、どれぐらいの時間が必要なのかは個人差があります。どれぐらい前から声をかけたらスムーズにいくのか、試してみることをおすすめします。
 
 
まずは「年齢×1分前」からスタートしてみてください!
 
 
もちろん、子どもが過集中の状態なら「あと〇分だよ!」も聞こえていない可能性が高いです。少し大変ですが、遠くから声をかけるのではなく、子どもの視界に入ったり肩を叩いたりして、過集中を止めてから声をかけましょう。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの過集中への対応は『発達障害・グレーゾーンのお子さん、ゲームをスムーズにやめられますか?――原因は過集中かも!?』で解説していますので、併せて読んでみてくださいね。
 
 
もちろん、時間通りにやめられたら「自分でやめられたね!」としっかり褒めてあげてください。
 
 
ここでワンポイント!スマホをやめて次に何をするのかはとても重要です。
 
 
宿題や勉強など、苦手なものをやらなければならない状況だと、やめたくない気持ちが強くなってしまいます。
 
 
おでかけやおやつなど、子どもの抵抗感が低いものだとスムーズにやめられますよ。せっかくの夏休みですから、ぜひ子どもが思いっきり楽しめる場所にでかけよう!と誘ってみてくださいね。
 
 
『発達障害・グレーゾーンの子どもの発達を伸ばしたいなら、夏休みは家族でお出かけしましょう!』を読んでいただければ、お母さんもきっとおでかけしたくなっちゃうはずです!ぜひ試してみてくださいね。
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
 
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