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【お悩み相談室】前年度の先生に発達障害の娘を理解してもらえず、サポートをお願いしづらかっ たです。新年度は適切にサポートいただきたいのですが…

更新日:

支援学級に在籍する発達障害の娘は、学校で苦労しており登校しぶりがあります。先生に娘のサポートをお願いしましたが、あまり親身に聞いてもらえず、それ以上は相談しにくくなってしまいました。先生の理解を得るために新年度に向けてできることはありますか?

 

7才・女の子のママ

お子さんが学校で苦労しているのに先生の理解が得られないのは辛いですね。新年度は、互いに気持ちよく協力し合い、子どもの成長をサポートしていきたいですね。そのためのヒントをお伝えします。

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 水原沙和子

 

【目次】

1.発達障害の特性を理解されなかった娘のケース
2.良い先生もはまる!?サポートに尻込みするワケ
3.新担任に発達障害の特性を伝えるベストタイミング
4.納得される、必要なサポートの伝え方

 

1.発達障害の特性を理解されなかった娘のケース

 
 
私には、発達障害の傾向のある新小4の娘がいます。
 
 
学校での困りごとが多いので、先生と相談し合うことが欠かせません。でも先生によっては、特性を理解してもらいにくいことがありました。
 
 
例えば、娘は教室に入れないことがありますが、何度も教室に入るように言われ、泣きながら入ることがありました。
 
 
また、疲れてしまったために別室で休みたいと申し出ても許されず、廊下で途方に暮れていることもありました。
 
 
すぐに臨機応変な対応をしてくださる先生がいる一方で、サポートを得られにくい先生もおられます。 放っておいては登校しぶりが強くなる。だから、先生に相談しないといけない。でも相談しても理解を得られない…。
 
 
そんな風に、理解やサポートを得ることの難しさを感じました。また、自分が先生に負担をかけてしまうのではないかと感じて、相談しにくくなったこともありました
 
 

 
 

2.良い先生もはまる!?サポートに尻込みするワケ

 
 
私はこれまで、担任の先生はじめ、いろいろな先生とお話する機会がありましたが、そこで感じるのは、多くの先生は生徒のために一生懸命がんばっておられるということ。
 
 
特に発達障害で支援学級に在籍とあれば、臨機応変なサポートや配慮が得られやすいはずです。ではどうして理解が得られにくいことがあるのでしょう。それは、先生によって次のような思い込みがあるからだと思われます。
 
 
・別室を許すと癖になってしまう
・無理にでも教室に入れば慣れる
・甘やかすと社会で通用しない人間になる
 
 
また、次のようなケースもあります。
・経験が浅くてどう対応していいか分からない
・経験が豊富で自信がある分、自分はベストな対応をしていると思っている
・親の甘やかしすぎ、心配のしすぎと思っている
・親にダメ出しされたと感じる
 
 
先生も人間なので、いろいろな感じ方や価値観をお持ちです。私たち母親も同じですね。ただ、理解を得られず悩まれているお母さんが少なくないのも事実。
 
 
だから私がお伝えしたいのは、
・先生によっては発達障害の特性を理解しにくいことがあること
・それはお母さんやお子さんが悪いのではないということ(誰が悪いわけでもない)
・困りごとや必要なサポートは、遠慮せず伝えて良いということ
です。
 
 
発達障害があろうとなかろうと、学校生活で支障があるなら学校に協力やサポートを求めることは必要です。では、どうすれば互いに気持ちよく協力し合えるでしょうか。コツをお伝えします。
 
 

 
 

3.新担任に発達障害の特性を伝えるベストタイミング

 
 
私は、新年度を迎えるにあたって、発達障害の子どもの特性を伝えるサポートブックを作成し渡していますが、大事なのは渡すタイミングです。
 
 
私は、できるだけ早く渡すことをおすすめします。子どもが初めから適切なサポートを得るためですが、実はもう一つ早く伝えておくメリットがあります。
 
 
それは、なるべく早い時期に伝える方が、お母さんとしても伝えやすいことです。困りごとが出てから相談するのは、発達障害の子どもにとって不利益なのはもちろんですが、親としても、先生にダメ出ししているようで言いにくくなります。
 
 
我が家の場合は、サポートブックは始業式の前日にお渡ししています。 娘は、休み明けは学校への抵抗が強くなるので、始業式の前日に学校に訪問させていただくのが恒例になっています。
 
 
新しい担任の先生との顔合わせもさせていただくので、そのときにお渡ししています。(面談は、別のなるべく早い日にお願いしています。)
 
 
始業式前の日程が難しいようでしたら、始業式の当日またはなるべく早い時期に面談をお願いして、その際にサポートブックを渡されると良いと思います。最初に伝えておけば、学期中に相談事が出てきた時も、伝えている内容を元に話せるので相談しやすいです。
 
 
もし前年度と同じ先生になったとしても、先生が変わるかもしれないことを前提に用意したと伝えてお渡しされると良いと思います。
 
 
これまで理解が得られにくかったということなので、改めて特性や必要なサポートについてお伝えしましょう。
 
 

 
 

4.納得される、必要なサポートの伝え方

 
 
次に、必要なサポートを得られやすくなる、伝え方のコツについてお伝えします。それは、以下2つの要素を入れることです。
 
 
・将来の自立(または少し先の目指す姿)への見通しを持った内容を伝えること
・子どもの過去と比べて成長したことを伝えること
 
 
なぜなら、そうすることで先生たちは、お母さんの話に信憑性を持って耳を傾けてくれからです。
 
 
どういうことかというと、学校に発達障害にまつわるサポートをお願いするとき、どうしても困りごとや要望が中心になりがちです。
 
 
すると先生たちは、
・お母さんの心配のしすぎなのではないか
・甘やかしていると将来自立できない
・この子の対応は大変そう
と思ってしまわれる可能性があります。
 
 
一方、将来の自立やこれまでの成長についてお伝えすると、先生たちは、
・お母さんはしっかり将来の自立を見据えている
・子どもがどんどん成長している
・単に心配しすぎじゃなくて、ポジティブな面も見れている
・その上で、子どもにとって必要なサポートを求めている
 
 
と感じてもらえます。 発達障害があろうとなかろうと、親は子どもの将来の自立を望んでいます。そんな当たり前なことが、意外と先生に伝わっていないことがあるんです。それをしっかり言葉にすることで先生は耳を傾けてくれるのです。
 
 
具体的な内容としては、例えば、
・将来の自立に向けて、小さい成功体験を積み重ねていくことを大切にしています。今できないことは強制させない方が良いようです。代わりにできる活動はありますか?(または、こういう対応をしていただくとスムーズかもしれません、など)
・最近、ある目標に向けて、こういうことをがんばっています。
・家では、できていることに目を向けて肯定的な声がけをしています。それによって、こういうことができるようになりました。
といったことです。
 
 
私は、このように対応してきた結果、先生の理解が得られやすくなり相談しにくいといったことはなくなりました
 
 
むしろ先生の方から、「こう対応すると、お子さんはより授業が受けやすいかもしれません、お母さんどう思われますか?」と相談していただけるようになりました。
 
 
何かあれば相談してもらえる。必要あればこちらから相談すれば良い。そう感じられるので、安心していられます。そして当然ながら、子どもはより適した環境の中で、以前よりも安心して学校生活を送っています。
 
 
以上、発達障害の子どものために、学校と家庭が気持ちよく協力し合えるコツについてお伝えしました。新年度の早い時期に、特性と必要なサポート、そして、お子さんの未来とこれまでの成長について、先生にお伝えしてみてくださいね!
 
 
なお、パステル総研では発達障害のお子さんのためのサポートブックとして「コミュニケーションブック」をご用意しています。
 
 

 
 
「子どもとのコミュニケーションがスムーズになる4つのステップ」が付いていますので、対応のポイントをさりげなく先生に伝えることができるのでおすすめですよ。
 
 
最後にもう一つ。どんなに伝え方を工夫しても、学校のサポートが十分でないと感じられることがあるかもしれません。
 
 
でも安心してください。お家での対応によってお子さんは成長していけます。 パステル総研にはそのためのヒントが満載ですので、併せて参考にしてくださいね。
 
 
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執筆者:水原沙和子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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