グレーゾーン 幼児

サ行はうまく言えますか?発達障害・グレーゾーンの子におすすめ毎日1分おくちトレーニング

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「サ行」がうまく発音できず「シャカナ(魚)」と言ってしまうお子さんをお持ちのお母さん、我が子に不安を感じていませんか?発達障害グレーゾーンのお子さんの発音はお母さんとのコミュニケーションの中で改善できます!
 

【目次】

 

1.不安!絵本を読むだけでサ行が綺麗に発音できるようになる!?

 
 
5人の子どもを育てる友人のAさんのことをお話ししたいと思います。
 
 
4番目のお子さんが4歳になっても「サ行」を「シャ、シュ、シェ、ショ」と言うことが気になり、子育て支援センターに通うことにしました。
 
 
きっかけは、小学生のお兄ちゃんの授業参観で、少し変わった発音をしている子が、みんなの前で教科書を読んだとき、クラスの子にからかわれた場面を見てショックを受けたからだそうです。
 
 
Yちゃんが同じ状況になったら耐えられない!とその足で相談に行かれ、1か月に1度、言語聴覚士(ST=Speech Therapist)の先生の指導を受けられることになりました。
 
 
その指導は絵本を読むことが中心。Aさんは、ただ絵本を読むだけの指導で良くなるのか?と不安に思われて、同じくSTである私に相談してきたのです。
 
 
 
 

2.「サ行が言えない」には種類がある

 
 
「サ行がうまく言えない」という悩みは多いです。ただ、どう言えないかはその子によってさまざまです。
 
 
2~3歳児までによくみられる「シャ、シュ、シェ、ショ」や「チャ、チュ、チェ、チョ」はきれいなサ行を獲得する前段階です。たいていの場合、自然とサ行の発音はよくなります。
 
 
お子さんのおしゃべりの中で、きれいに発音できているサ行はないですか?
 
 
実は、Yちゃんも上手なサ行が言えているときがあり、すでに獲得段階に入っていました。
 
例えば、「うちが〇〇っていってショウしたらひまりちゃんが××っていってシェンシェイがだめだよ!って…」といったように、言えているときと言えていないときが混ざっていたのです。
 
 
STの先生は「ただ絵本を読ませている」のではなく、きっと上手なサ行を上手に引き出しながら読ませていたはずです。
 
 
すでに正しく発音することはできているので、「サ」という文字は本来「サ」と読むんだよ、ということを繰り返し誘導し、「サ」が「シャ」ではないということを暗にわからせる手法でよくしたのですね。
 
 
Yちゃんは絵本を一人で読めるようになると同時にサ行も上手になりました。通って無駄なことはありませんでした。
 
 
ほかには、サ行が英語の”th”のように前歯で挟んで発音している子や、「か、き、く、け、こ」に置き換わっている子もいます。口や音を聞き分ける力がつくと自然とよくなる子と、そうではない子がいます。
 
 
4歳までは焦らず、これから紹介するおくちのトレーニングに取り組んでみてください。
 
 
4歳を過ぎる頃、つまり年中さんになっても一部でもきれいな発音がでていない場合は、専門家に相談しましょう。詳しくは『「サ行がカ行になる!」話すのが苦手な発達障害グレーゾーンの「発音」を専門家に相談するか悩んでいる方へ』で解説しています。
 
 
 
 

3.サ行ってどんな音?

 
 
サ行は、舌先と前歯の裏でうっすら隙間を作って、空気を摩擦させながら出す音です。
 
 
この「うっすら隙間を作って」が難しいのです。発音の発達段階で言うと、後半に習得される発音です。発達障害グレーゾーンの子どもの中には体の使い方が不器用な子がいます。そういう子は、実は口の使い方も不器用ということがあります。
 
 
離乳食がなかなか進まなかった、食べこぼしが多い、いつも口をぽかんと開けている、ということはないですか?もしかしたら口の発達がゆっくりな子かもしれません。
 
 
「シャ、シュ、シェ、ショ」になる子は、舌先が本来あるべき位置よりも少し後ろ過ぎるのです。ほんのわずかの差ですが、それがもう少し前に来て、微妙な隙間を作れるようになれば、きれいなサ行になります。
 
 
英語の”th”になっている子は、舌が前過ぎです。そういう子は普段から舌が前に出ていることが多く、歯並びにも影響が出る恐れがあります。「舌壁」とも言われ、サ行だけではなく、他の音も少しだけひずんだ音になっているかもしれません。
 
 
そんなとき、「はっきり言って!」など発音のことを指摘するのはやめましょう。否定的な指摘は子どものやる気と自信を失わせるだけです。
 
 
 
 

4.発達障害・グレーゾーンで話すのが苦手な子にオススメのおくちトレーニング

 
 
発達障害グレーゾーンで話すのが苦手なお子さんとは、これからご紹介する口を発達させる遊びを一緒にやってみてください。お母さんとの楽しい、肯定的なコミュニケーションで発音や言葉を発達させましょう。
 
 

◆舌打ち

 
 
まずは「舌打ち」。舌打ちにも種類がありますが、ここで取り組んでいただきたい舌打ちは、舌先を前歯の裏につけて行う小さな音のものです。お母さんが舌打ちをしてみて、すぐに真似できたら、色々な舌打ちをして遊んでください。
 
 
「不器用な子」の多くはこの舌打ちがうまくできません。お母さんの口の動きをみせながら、一緒に取り組んでみてください。
 
 
理想的な場所はお風呂です。逃げ場がなく、顔を近づけ合わせても自然な空間です。数回でも構いませんから、時々取り組んでみてください。
 
 

◆スポット 

 
 
上の前歯の裏に舌をつけてそのまま少し後ろに下がると、少しボコボコしたところがあります。そこがスポットです。普段、舌の先はそこに位置しているはずです。
 
 
舌の筋力が弱い子は前過ぎたり、後ろ過ぎたり、もともと舌の位置が定まっていない子がいます。実は、大人でも定まっていない人は多いです。歯の噛み合わせにも影響が出てくるので、ぜひ幼児期にこのスポットを覚えさせて、理想的な顔の輪郭に整えましょう!
 
 
はちみつなどをスポットにつけて、なめさせてみてください。「ここがスポットだよ~」と遊びながら行います。
 
 

◆スポット遊び

 
 
舌を左右の口角にふりながら、「スポット!」と言われたらすばやくスポットに持っていく。
 
 
舌先をスポットにあてながら、口を開けたり、閉じたりする。変顔をするように楽しく取り組みます。
 
 

◆ペロペロキャンディー・アイスクリーム

 
 
棒付きのペロペロキャンディーをまさに「ペロペロ!」となめてみましょう。アイスクリームを舌先でなめるのも良いです。
 
 

◆ガム

 
 
ガムを柔らかくなるまで噛み、舌の上で丸めて、スポットを中心に押し広げて貼り付けます。やってみると舌を鍛えているのがわかると思います。
 
 
 
 
いかがでしたか?「はっきり言って!」なんて言う必要はないんです。口の発達が未熟で、不器用さから話すのが苦手になっている子は、このような口を使った遊びをするだけで、自然とス~っとよくなります。
 
 
毎日1分遊びながら、楽しくおくちのトレーニングに取り組みましょう!
 
 
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執筆者:小沢月子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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