「9歳の壁」は親子で乗り越えよう!運動が苦手な発達障害の子どもに大切なこと

小学3~4年生の子どもが直面する様々なつまづき「9歳の壁」。発達障害の子どもだけでなく、誰しも多かれ少なかれ経験します。運動が苦手な発達障害の子どもの「9歳の壁」を親子で乗り越えるために大切なことについてお話します。
 

【目次】

 

1.子どもが自信をなくしてしまう!?「9歳の壁」とは?

 
 
「うちの子ちょっと不器用かもしれない…」と小さい頃から思っていたものの、特に困ることもなかったので「そのうちできるようになるかな」と気になりながらも様子を見ていた。
 
 
でも、年齢が上がるにつれて困り感がアップしてしまい、親子ともにどうしたらいいか分からない、という方はおられませんか?
 
 
なぜ、年齢が上がるにつれ不器用さの困り感がアップするのか、ということについて運動面よりお話します。
 
 
運動面に関しては、5〜8歳は『プレゴールデンエイジ』と言われ、神経の発達が著しい時期です。
 
 
そして、8〜12歳は『ゴールデンエイジ』と言われています。初めて見たことでも、見よう見まねで即座に覚えられます。この時期は運動の習得には最高の時期です。
 
 
しかし、発達障害や発達凸凹のお子さんは、脳の特性から体を動かすのが苦手な子が少なくありません。
 
 
ですから、みんながすぐにできるようになることも自分だけいつまでもできない…ということが起こり、自信をなくしてしまうことも多いのです。
 
 
この自信をなくすタイミングが、ちょうど小学3~4年生に訪れる「9歳の壁」と呼ばれるものなのです。
 
 
 
 

2.不器用な発達障害の子どもには早期発見・早期対応がポイントです

 
 
「9歳の壁」は発達障害あるなし関係なく、多かれ少なかれ誰もが通る道です。友達との関係や、学習、運動面でつまずきやすくなる時期です。
 
 
この時期は、身体面だけでなく精神面が発達する時期でもあり、自分や友達を客観的に見ることができるようになってきます。
 
 
そのため、運動が苦手な発達障害や発達凸凹の子どもはできない自分に自信をなくしたり、友達と比較して劣等感をもったりしてしまうのです。
 
 
身体や能力の発達するスピードは個人差があります。
 
 
ですから、幼稚園や小学校低学年の頃は対等だと思っていた子と大きく差が開くことで、自信をなくしたりします。
 
 
また、人目を気にするタイプの子どもは他人の評価を過剰に気にして、落ち込んだりしてしまうかもしれません。
 
 
そうなってしまう前に、今から発達障害のお子さんが困っていることに取り組んでいきましょう!早く気づき、早く対応してあげることがポイントです!
 
 
次に、「9歳の壁」を親子で乗り越えるために大切なことについてお話します。
 
 
 
 

3.「9歳の壁」を親子で乗り越えるために大切なこと

 
 
「9歳の壁」は、発達障害の子どもが劣等感を持ちやすい時期です。
 
 
この時期を乗り越えるために大切なことは、お母さんの心の安定とお子さんの自信です。
 
 
先ほどお話したように、発達障害のお子さんの不器用さにできるだけ早く気づき、早く対応してあげることが大切です。
 
 
お子さんがまだ悩んだり困っている様子がなくても、不器用さにお母さんが気付いているのなら…今から、お子さんに自信をつける関わりをしていきましょう!
 
 
すでにお子さんが不器用さで悩み困っているのなら、まずは、お子さんの気持ちを理解してあげることに努めましょう。そして、自信をつける関わりをしていってください。
 
 
自信をつける関わりとは、肯定的な言葉かけです。その言葉かけの例を挙げておきますね。
 
 
◆できていることを褒める
 
 
すでにできていることを「実況中継的」に言葉にして伝えます。
 
 
「これからお風呂入るんだね。」
「お、歯磨きしたんだ。」
「学校の準備したんだね。」
 
 
◆頑張ったことを褒める
 
 
いやいやしたとしても、たとえ失敗したとしても、頑張った過程を認めます。結果はどうでもいいのです。
 
 
「あんな難しい宿題、よく頑張ったね!すごいね。」
「勝てなかったけど毎日頑張っていた姿、お母さん見てたよ。」
 
 
◆感謝する
 
 
発達障害のお子さんは日頃怒られることが多く、感謝される経験が少ないです。
 
 
ちょっとしたことでも「ありがとう」と言うことで、子どもは「自分が役に立っている」と感じます。自分のことを誇らしく思い、自信につながります。
 
 
「お皿下げてくれてありがとう!助かったよ。」
「荷物持ってくれてありがとう!」
 
 
◆大好きだよと伝える
 
 
なんといってもお母さんの言葉は最強です。何もしなくても「大好き」は自分の存在自体を認めてくれる言葉。一日に一回は「大好きだよ」と言うと、子どもの自己肯定感も高まります。
 
 
このように肯定的な言葉かけを続けることで、
 
「これでいいんだ」
「できてるんだ」
「お母さんは自分を認めてくれているんだ」
 
と自信がつき、やる気も出ます。また、会話の最後に子どもを肯定することで、成功体験として子どもの記憶に残っていきます。
 
 
成功体験を積み重ねるとできないことにもチャレンジするようになり、たとえできなくても「どうせ…」「ぼくは、だめなんだ」などと思わなくなっていきます。
 
 
チャレンジしたこと自体が素晴らしいと思えるので、たとえ失敗しても頑張った自分を自分自身で認めることができ、気持ちにも折り合いをつけられるようになっていくのです。
 
 
そうなれば、「9歳の壁」はもう壁でもなんでもありません。
 
 
 
 
いかがですか?
 
 
「9歳の壁」と聞いて心配になると思いますが、肯定的な言葉かけを心がけることで発達障害のお子さんに自信がつき、きっと乗り越えることができますよ。
 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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