3歳でジャンプできない子どもの発達に悩んでいませんか?発達障害・グレーゾーンのお子さんの運動が苦手、両足ジャンプができないと心配されているお母さんにジャンプできるようになるとっておきの秘策をお伝えします。
【目次】
1.3歳なのにジャンプできない発達障害息子に悩んでいました!
2.なぜ両足ジャンプができない⁉脳の発達が影響しているの?
①「見る力」と「身体を動かすこと」の連携がうまくいかない
②関節の動かし方が分からない
③不安が強い
3.発達障害の子どもが両足ジャンプができる遊具2選
①トランポリン
②ブルーナボンボン
1.3歳なのにジャンプできない発達障害息子に悩んでいました!
私には3歳の息子がいます。運動苦手タイプそのもので、姿勢が保てず、遊ぶときもすぐに寝転んでしまいます。
走り方もぎこちなくて、膝を使う動きが特に苦手!3歳で両足ジャンプすることは無理だろうな…と思っていました。
しかし、スモールステップで対応すると、発達障害の3歳の息子もジャンプができるようになりました!
私が取り組んだ両足ジャンプできる秘策を最後にお伝えしますね!
2.なぜ両足ジャンプができない⁉脳の発達が影響しているの?
小さなお子さんの運動面にこんな疑問を持ったことはありませんか?
・走り方がぎこちない。
・遊具でうまく遊べていない。
・なんだか姿勢が良くない、いつもフラフラしている。
・同い年の子よりもできる動きが少ない。
実は、発達障害・グレーゾーンの子どもの中には、「運動」が苦手になりやすいタイプが存在します。
ここで扱う「運動」とは、スポーツのことだけではありません。体を動かすこと、それ自体が苦手なのです。
手先の不器用さ、姿勢の悪さ、動きのぎこちなさにも関係してくるものです。
そして、ジャンプやスキップができない子どもは、手足や身体の動きをコントロールすることに困難がある発達性協調運動障害(DCD)という障害を秘めていることもあります。
実は、このタイプの子どもは、脳の「運動」エリアが未熟なのです。未熟ということは、発達させてあげることもできる!ということです。
発達障害の幼児で運動が苦手な場合、両足ジャンプができない理由も脳の運動エリアにあります。
では、ジャンプについて、もっと具体的に考えていきましょう。
ジャンプできない原因として、うちの息子の場合は3つの理由が考えられました。
◆①「見る力」と「身体を動かすこと」の連携がうまくいかない
息子は、ダンスや体操のまねっこをしません。これは「見る力」と「身体を動かすこと」の連携がうまくいっていない可能性があります。
幼児向けの体操には、よく両足ジャンプが取り入れられていますよね。それをまねっこするうちに跳べるようになった、という子も多いのではないでしょうか。
息子の場合、テレビ画面をじっと見続けるだけで、体は動かしません。見ることだけに集中している状態です。
実は「見る+身体を動かす」というように、複数の脳のエリアを働かせることは、とても高度なこと。
運動の苦手な幼児が、まねっこでジャンプを習得するのは難しいのです。
◆②関節の動かし方が分からない
次に、体の動かし方に着目してみます。お子さんの普段の走り方はいかがですか?
動きがぎこちない、軽やかに走れていない、そう思ったことはありませんか?
私が息子の走り方について常々思っていたこと、それは関節がうまく使えていなくて、ぎこちない!ということです。
この「関節がうまく使えない」というのは、まさに運動の苦手な子によく見られる特徴でジャンプができないことにも関係してきます。
ジャンプするには欠かせない関節の動き、ここにもうまく跳ぶためのヒントがあります。
◆③不安が強い
そして最後に、メンタル面に焦点を当てましょう。発達障害・自閉傾向の子どもは不安が強いという特性がよく知られています。
公園でお友達につられてジャンプ!なんてことはしません。
高いところにいれば、必ずお尻をついて安全を確保する、もしくは「お母さん!」と助けを求めます。
これは無理強いするところではありません。不安が強くてジャンプできない子どもの気持ちをフォローしてあげたほうがいいですね。
これら3点を踏まえ、「ジャンプをどうやって教えよう、いや教えるものなの?」と悩みましたが、ジャンプができたらきっと楽しいよね!と思い、教えることにしました。
一筋縄ではいきませんでしたが、数か月を要したわが家の習得法を紹介しますね!
3.発達障害の子どもが両足ジャンプができる遊具2選
◆①トランポリン
両足ジャンプができない息子のために私がまずやったこと、それは家の中にトランポリンを置くことです。
今では大活躍なこのトランポリン、実は購入してから半年ほどリビングの置物となり、手放すか悩んだほどでした。
なぜなら運動が苦手な息子にはハードルが高かったからです。
関節が使えず脚がピーンと伸びたままなので、息子一人では浮くこともありませんでした。
しかし、私が手を繋いで一緒に跳ぶと楽しそうにはするんですよね。
親が跳べばトランポリンが上下するので、本人が動かなくても(脚はピーンのまま)勝手にバウンドできます。
ということは、息子はバウンドすることは楽しめている!この「楽しむ」というのは結果的にひとつのポイントとなりました。
次に、お手本を見せた方がいいのでは?と思い、頻繁に目の前でジャンプして見せましたが、あまり見てくれず…こちらも失敗!
さらに、「膝を曲げて~ジャンプ!」と声をかけましたが、息子の足の裏が地面から離れることはありませんでした。
◆②ブルーナボンボン
どうも息子には跳ねる感覚がないらしい…そこで導入したのが「ブルーナボンボン」というバランスボールの前段階のようなおもちゃです。
似たような商品もいくつかあって、とてもかわいいですよ。
これのいいところは、小さな子どもでも足が着くということ!またがるタイプで、前につかまるところもあるので安心感抜群でした。
これで、座りながらにして「跳ねる」感覚を養うことができました。 しかも、大人も乗れるので、私が楽しそうに跳ねていると吸い寄せられる息子。
それはもう激しく、楽しそうに跳んでいました!
2週間が経過し、珍しく自分からトランポリンに上がったので、「膝を曲げて~ジャンプ!」と言うと、跳んだではありませんか!感動して涙が出ました。
何より本人がものすごく嬉しそうでした!
その日を皮切りに跳ぶ回数も増え、3か月後の今では1日合計300回跳んでいます。トランポリンだけではなく、床の上でもジャンプしまくりです!
ちなみにこのトランポリン、手すり付きのものを購入しました。この手すりが息子に安心感を与えてくれています。
たまに、手放しでジャンプすることもできています。そのときはすかさず「手放しでジャンプできているね!すごいね!」と褒めています。
いかがでしたか? 大切なのは
・今できることに合うスモールステップを準備してあげること
・無理強いすることなく、楽しそうな瞬間を見逃さずに盛り上げること
です。
幼児期の運動は脳をぐんぐん発達させてくれます。遊びの中でできることが増えれば嬉しいですよね!
発達障害・グレーゾーンで運動が苦手、両足ジャンプができないと心配なお母さんは、楽しく体を動かすひとつの参考にしていただければと思います。
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執筆者:たなかはな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)