発達障害の検査を上手く活用するポイントは〇〇を見ること!

お子さんの発達の遅れが心配で、発達障害の検査を受けたほうがいいのか悩んでいるお母さんは多いですね。発達検査でどんなことがわかって、どう活用していけばいいのかについて、大事なポイントをご紹介していきます。
 

【目次】

 

1.発達障害?発達が遅れてる?発達検査って受けたほうがいいの?

 
 
「うちの子は発達が遅れてるかな?」
「なんだか育てにくいし、ちょっと気になる…」
「発達検査を受けたほうがいいの?」
 
 
と悩むお母さんは多いと思います。
 
 
発達検査は0歳から受けることができ、受ける時期によってさまざまなタイプがあります。
 
 
我が子の場合、2歳の頃に多動について病院で相談した際、病院の先生に「今の〇〇君の発達の状態を知るために発達検査を受けてみてはどうですか?」と検査を勧められました。
 
 
それから、毎年1回のペースで発達検査を受けています。
 
 
これまでなんだか育てにくい、発達が遅れてる?もしかして、発達障害なのかな?と漠然と思っていた不安が、数値で表わされました。
 
 
不安に思っていたことが、数値化されるとなんだかスッキリ。
 
 
ずっと気になっていたところが、客観的に見ることができるようになりました。
 
 
発達検査は、より客観的に子どもの発達度合いを見ることができ、漠然としていた不安が軽減します。
 
 
その結果、お母さんの子育てにかける時間やエネルギーを無駄にしなくてすむようになります。
 
 
発達検査は子どもを理解し、発達を支援する方法を考えるために行われる測定・評価になります。
 
 
お母さんが育てにくさや不安が続くようであれば、発達検査を受けることを検討してみても良いと思います。
 
 
 
 
また、発達検査はお母さん自身が自らの意識を変えるきっかけもなります。
 
 
他の子どもと比較して、遅れている、できないことばかりにとらわれるのではなく、我が子の過去と比べてできていることや成長を感じるように、意識を変えるきっかけになります。
 
 
では発達検査を受けたあとは、どう活用していけばいいのでしょうか?
 
 
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2.発達検査の後に見えたこと、見えていないこと

 
 
発達検査を受けたものの、どう活用していったらいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
 
 
息子の場合、2歳から田中ビネー式知能検査、小学校の就学前にはウェクスラー式知能検査(WISC-IV)を受けました。
 
 
WISC検査というのは、小学生から高校生まで使うことができ、「言語理解」「知覚推理」「処理速度」「ワーキングメモリー」の4つの指標とIQ(知能指数)を数値化する検査です。
 
 
検査結果は臨床心理士さんに伝えてもらいました。
 
 
検査を受けた後は、「ここが苦手なのでこんな支援があるといいですね」と、家や学校でやれることを一緒に考えたりアドバイスをもらいました。
 
 
そして、病院で1~2ヶ月に1回、療育を受けていました。
 
 
息子にWISC検査を受けさせた感想は、結果については「やっぱり、ここが苦手だよね」という感じでした。
 
 
言語理解は飛びぬけて高いのに、ワーキングメモリーはとても低いということで、発達の凸凹がみごとに結果に表れました。
 
 
専門家による結果が出たことにより、今まで不安に思ったり、つい息子にイライラしてしまっていたことに対しても受け止めることができるようになりました。
 
 
また、私にとって検査を受けて良かった点は、苦手な部分が数値化されるので、幼稚園や学校の先生に支援をお願いするときのツールとして役に立ったことです。
 
 
ADHDグレーゾーンの息子はそれほど目立った困りごとが少なく、先生もどう関わっていったらいいのかわからなかったようです。
 
 
検査結果を持って説明すると、学校の先生も苦手な部分が数値でわかるので、理解しやすく、息子の苦手に対して支援しやすくなったようです。
 
 
このように、発達検査は苦手を観的に理解し支援方法を考えることができる、学校に具体的に伝えるツールとなるといったメリットがあり、検査を受けてよかったと感じています。
 
 
一方で、長年療育を受けているのになんだか一向に困りごとがなくならない、これだけ苦手なことを支援しているのに良くならないということも感じていました。
 
 
そんな不安の日々、私は発達科学コミュニケーションに出会い、うまくいかない理由がわかりました。
 
 
発達検査や療育では苦手や弱みばかり探しながら支援方法を考えているだけで、得意や強みを見たり伸ばす方法を考えていなかったのです。
 
 
 
 
検査結果で本当に知りたいのは、我が子の強いところ、得意な部分なのです。
 
 
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3.「上を向いて歩こう!」発達検査の本当の活用方法

 
 
発達検査を受けると、一番に「ここが苦手ですね」「ここの発達が遅れていますね」と言われます。
 
 
けれど、毎日お子さんと関わっているお母さんはそんなことはもうわかっています。
 
 
弱みを指摘されてばかりでは、生きていく上で辛いことばかりですよね。
 
 
本当の検査結果の活用方法は、検査結果から分析される子どもの「得意な部分と苦手な部分」の両方を知ることです。
 
 
そして、特に注目してほしいのが、得意な部分や強みです。
 
 
日々お子さんと関わっていると我が子のできることというのは、案外お母さんは気づいていなかったりスルーしがちです。
 
 
「どこが得意なのか」を注目する視点を持つことが大事です。
 
 
発達検査では凸凹の凸の部分、「これはできるんだ」「これは得意なんだ」と上に突出している部分に注目します。
 
 
そこを見て伸ばしてほしいのです。
 
 
強みを伸ばしていくと、結果として弱みを補うことができます。
 
 
息子は、おしゃべりが得意、人なつっこい、工作が得意、次々新しいアイディアが浮かぶなど、得意なことがたくさんあります。
 
 
発達検査の結果では「言語理解」が凸の部分でしたから、毎日いろいろな質問をして、ことばでたくさん伝えてもらうようにしました。
 
 
ことばで伝えることで、言語という得意な脳部分がどんどん発達していきます。
 
 
言語が強いなら、言語をとことん伸ばす!
 
 
得意が伸びると、苦手をカバーしたり引き上げてくれるようになります。
 
 
スポーツや起業家、芸術家など現在、世間で活躍している人は得意なところを伸ばし活躍しています。
 
 
将来、子どもが活躍して生きていく為には、得意を伸ばしてあげることが最善の方法なのです。
 
 
 
 
発達検査の結果で低いところに注目して引き上げようとせず、高いところに注目して伸ばす!上を向いて歩きましょう。
 
 
あなたのお子さんが得意や強みで生きていけるように、凸をどんどん伸ばす関わりができるといいですね。
 
 
発達障害のお子さんの得意を伸ばす方法について、たくさんご紹介しています!

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執筆者:石井花保里 (発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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