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嘘をつく発達障害の子どもが正直になる、基本ルールとは?

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問題行動が目につきやすい発達障害の子ども。その中の1つが「よく嘘をつく」というお悩みです。実は子どもの嘘にはちゃんと理由があります!そこで今回は発達障害の子どもが正直になる基本ルールをお話します。
 

【目次】

 

1.嘘をつく発達障害の子どもに悩んでいませんか?

 
 
普段から困った行動が目立つ発達障害の子どもたち。中でも
 
 
・「今日、学校に消防車が来たんだよ!」などと作り話をよくする
 
・「幼稚園でお友達のこと叩いちゃったんだ」とわざと驚かせるようなことを言う
 
・宿題をやっていないのに「やったよ!」と事実を隠そうとする
 
 
こんな風にすぐに嘘をつく様子に悩んでいませんか?
 
 
 
 
嘘をつくと言うことは、相手からの信用を失う行為です。
 
 
将来に不安を感じ、「なんとかして嘘をつくのをやめさせないと!」ときつく叱っているお母さんもいるかもしれませんね。
 
 
ところがこの「子どもの嘘をやめさせるために叱る」と言う対応、実はNGなんです。
 
 
発達障害の子どもの嘘には、子どもの思いや脳の特性など様々な背景が隠れています。
 
 
ですから、いくら叱ってもよくなるどころか悪化するだけです。
 
 
そこで今回は、すぐに嘘をつく発達障害の子どもが正直になる基本ルールをお話します。
 
 
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2.子どもの嘘のパターンと原因

 
 
発達障害の子どもの嘘には、大きく分けてパターンが3つあります。ここではそれぞれの原因をお話していきます。
 
 

◆パターン1:本人は嘘のつもりではない

 
 
1つ目のパターンは、本人は嘘をついているつもりはない場合です。
 
 
発達障害の子どもは思考がクルクル変わりやすく、
 
 
衝動性を持っているために、思ったことをすぐに口に出してしまう
 
・言葉を使って適切な表現をすることが苦手
 
 
などの特性があります。
 
 
そのために、「こうなったらいいな」と思いついたことを、あたかも事実のように話してしまうことがあるのです。
 
 
また、発達障害の子どもは
 
 
・気が散りやすい
 
・空気を読んだりじっくり観察することが苦手
 
・記憶力が弱い
 
 
などの特性を持っています。
 
 
そのために状況を正しく理解することができず、事実と異なることを言ってしまうこともよくあるんです。
 
 
その結果、
 
 
・「学校に消防車が来たよ!」などと作り話をする
 
・「〇〇君と遊ぶ約束をしたんだ」と事実と異なる話をする
 
 
などと嘘をついているように見えてしまうんですね。
 
 

◆パターン2:注目してもらいたい

 
 
2つ目のパターンは、注目してもらうためにわざと嘘をつく場合です。
 
 
皆さんは、「何度叱っても、困った行動をやめるどころかどんどんエスカレートしてしまう…」と悩んだことはありませんか?
 
 
実は子どもが親の気を引くために取る行動は「試し行動」と言われ、
 
 
親に注目してもらうために、子どもが問題行動を起こす
   ↓
親が注意する
    ↓
叱られたことで子どもは「相手にしてくれた!」と嬉しくなる
    ↓
その結果、「問題行動を起こせば注目してもらえる!」と誤学習をしてしまい、問題行動がエスカレートする
 
 
と言うメカニズムで起きています。
 
 
特に発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもは、注目されることが大好きです。
 
 
ですから、最初のきっかけは本人は嘘をついているつもりではなかったとしても、お母さんが過剰に反応してしまうことで「嘘をつく」という行為が強化されてしまうんですね。
 
 
 
 

◆パターン3:叱られることを避けたい

 
 
3つ目のパターンは、叱られないために嘘をつく場合です。
 
 
発達障害の子どもは脳の発達が未熟なために、
 
 
・じっとしていることが苦手
 
・不注意からしょっちゅう物をなくす
 
・ルールや順番を守ることが苦手
 
 
などできないことが多く、普段から叱られる機会がとても多いですよね。
 
 
その上、発達障害の子どもはネガティブな記憶を残しやすく、叱られた経験をいつまでも覚えている子が多いです。
 
 
さらに見通しを持って行動することが苦手なために、嘘をつくことによる影響を考えられず、その場をなんとかやり過ごすことに必死になって嘘をついてしまうのです。
 
 
つまり、嘘をつく発達障害の子どもに必要なことは叱るのではなく、脳の特性に合った対応をすることなんです。
 
 
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3.嘘をつく子が正直になる基本ルールとは?

 
 
では、嘘をつく子どもはどうすれば正直になるのでしょうか?
 
 
それはズバリ、嘘をスルーして肯定的な注目を増やすことです。
 
 

◆①本人は嘘のつもりではない嘘

 
 
先ほどお話ししたように、発達障害グレーゾーンの子どもは、悪気はないのに嘘をついてしまうパターンも多くあります。
 
 
ですから「これは妄想かな?」と思うケースでは、嘘であることは指摘せずに、「そっか、〇〇君はこうなったらいいなあって思ったんだね」と気持ちを受け止め、正しい表現を教えてください
 
 
また、子どもの勘違いから来ていると思われるケースでは、
 
 
・まずは「そうなんだね。教えてくれてありがとう」と一旦子どもの話を受け止める
 
・その上で「お母さんと一緒に確認してみようか」「詳しい話を教えてくれる?」などと事実確認をする
 
 
と言う対応をしてください。
 
 

◆②注目してもらうための嘘

 
 
注目してもらうための嘘については、「へー、そうなんだねー」と軽く受け流し、過剰に反応しないようにします。
 
 
その代わり、子どもが別の行動を始めたら
 
 
「テレビ見るんだね」
 
「本読むんだ」
 
「宿題やるんだね」
 
 
などと子どもの行動をそのまま口に出してあげます。こうすることで「お母さんは嘘をつかなくてもちゃんと注目してくれる!」と学習させることができます。
 
 
また普段から、
 
 
・できていることを見つけて褒める
 
・子どものやっていることに関心を示す
 
 
など肯定的な対応を増やすことで、嘘をつくことが減り、好ましい行動が増えていきますよ。
 
 

◆③叱られることを避けるための嘘

 
 
叱られないためにつく嘘は、
 
 
物をなくすなど何か失敗してしまう
      ↓
報告することで叱られる
      ↓
「どうせ怒られるし…」と本当のことを言わなくなる
 
 
と言う普段のやりとりが関係していることが多くあります。
 
 
ですから「叱られないために嘘をついているな」と思ったときは、まずは子どもの気持ちを受け入れてください。
 
 
例えば宿題を明らかにやってないのに「やった!」と言い張る子には、「宿題やるの大変だよねー」とまずは嘘をスルーしつつ共感してください。
 
 
その上で、「今から一緒にやる?」などと次の行動に誘いましょう
 
 
そして大事なことは、普段から子どもの失敗を責めず、些細なことでも本当のことを話してくれたら褒めることです。
 
 
で例えばしょっちゅう物をなくす子だったら
 
 
親「消しゴムがないけど、もしかしてなくした?」
 
子「…うん」
 
親「そっか、ちゃんと教えてくれてありがとう♪」
 
 
と、子どもが本当のことを言えたことを認めてあげてください。こうすることで、「自分はちゃんと受け入れられている」と感じることができ、子どもはだんだん嘘をつかなくなっていきますよ。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
すぐに嘘をつく子どもにしてあげてほしいことは、厳しく叱るのではなく、
 
 
・子どもの嘘にはどんな背景があるのか理解すること
 
・嘘をついていることをスルーすること
 
・肯定的な注目を増やして、子どもを安心させること
 
 
がポイントです。
 
 
お母さんの対応で、発達障害の子どもの嘘を解消してあげてくださいね。
 
 
また、子どもの困った行動を解決する方法はこちらでもお話しています。合わせてチェックしてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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