発達障害・グレーゾーンの子どもたちとの関わりで「ほめること」が大切だと言われていますが、「ほめるところがない…」と困っていませんか?ぜひ、ほめテクニックを実践して、親子のコミュニケーションの第一歩を踏み出しましょう! |
【目次】
1.どうして親子のコミュニケーションではほめることが大事なの?
2.ほめる=○○でOK!親子のコミュニケーションで自己肯定感を高めよう
3.すぐにできる!発達障害のお子さんの脳をグングン発達させる3つのほめテクニック
①手を振る
②頭をなでる
③「ありがとう」を伝える
1.どうして親子のコミュニケーションではほめることが大事なの?
発達障害の有無に関わらず、子育てで「ほめることが大切」ということは常識になってきていますね。
特に発達障害・グレーゾーンのお子さんにとって、ほめるというコミュニケーションは脳の発達を加速させるために必要です。
それは、発達障害・グレーゾーンのお子さんは様々な特性を持っているからです。
例えば、注意欠如多動性障害(ADHD)のお子さんでは
・不注意で忘れ物が多い
・衝動的に行動してしまう
・じっとしていられない
などがあげられます。
このような特性のために、周りから注意される、叱られる、お友達と上手くいかなかったという負の経験を多く積んでしまうのです。
そして、この負の経験のほうが記憶に残りやすいと言われています。
そのため、負の経験が積み重なることで、「自分はダメな人間だ」と自信をなくしてしまいます。
また、周囲との違いから疎外感を感じ、コミュニケーションも消極的になってしまいます。
コミュニケーションが消極的になると、協調性がないと思われることや周りから避けられることが増え、ネガティブな感情が助長されてしまいます。
そのうち、ネガティブな感情が思い込みとなり、「何をやってもうまくいかない」「どうせ周りはわかってくれない」と、不登校や問題行動といった二次障害へと発展してしまうこともあります。
だからこそ、お子さんのコミュニケーション力をアップさせてあげるためにも、一番近くにいるお母さんがしっかりほめてあげることが大事なのです。
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2.ほめる=○○でOK!親子のコミュニケーションで自己肯定感を高めよう
発達障害・グレーゾーンのお子さんの子育てに悩むお母さんたちの多くが、「わが子には、ほめるところがない」と感じています。
特に、子育てに一生懸命な真面目なお母さんほど、そう感じられているように思うのです。
大丈夫!あなたのお子さんは、ほめるところがたくさんありますよ!
「ほめる=何か特別なことを頑張ったとき」と思っていませんか?
ほめると言うことは、行動に対する成果の働きかけのように考えがちですが、もっと簡単に考えていいのです!
それは『ほめる=肯定』です。
何か特別なことができていなくても、お子さん自身を肯定することで「お母さんは自分のことを見てくれている」と感じます。
お子さんに愛情のシャワーをたっぷり注ぐことが、お子さんの自己肯定感を高める第一歩です。
自己肯定感とは、自分自身を肯定的に受け止められることです。
この自己肯定感を高めるのは何よりも、お母さんの存在が一番大きいです。
お母さんからの愛情を受け、自己肯定感を高めることが「自分は素晴らしい存在だ」「自分は価値のある人間だ」という気持ちを育ててくれるのです。
そして、この気持ちこそが、これからの時代を幸せに生きていく力になります。
お子さんは、本当にお母さんのことが大好きです。大好きなお母さんのほめ言葉は何より成長への栄養になります。
そう!お母さんからの肯定が最も効果的なのです。
そこで、今回はお母さんがほめ上手になるためのテクニックをご紹介いたします。
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3.すぐにできる!子どもの脳をグングン発達させる3つのほめテクニック
では早速、すぐに使えるほめ(肯定)テクニックを3つお伝えします。
♦①手を振る
手を振るときはどんなときですか?きっと、登校・登園での見送りのときにするという方がほとんどだと思います。
では、他にどんなときに手を振ったらよいのでしょうか。
それは家の中に居て、目が合ったときです。
家事をしているときや遊んでいるお子さんが何気なくお母さんを見たときに目が合ったら、手を振ってみてください。
お子さんは「お母さんが自分を見てくれている」と喜んで、笑顔で手を振り返してくれることでしょう。
こんな簡単なコミュニケーションで安心感を得ることができ、お母さんへの愛情を感じる機会にもなります。
♦②頭をなでる
子どもは頭をなでられるのが大好きです!名前を呼びながらだと、さらに効果的です。
発達障害のお子さんは、言葉だけではイメージがわかないこともあります。
ですから、肯定の言葉がけをするときに頭をなでるという動作をプラスすることで、より分かりやすくお母さんの愛情を感じることができます。
また、頭をなでることで神経伝達物質である「セロトニン」が分泌されます。
セロトニンとは、幸せホルモンとも言われていて、愛情を感じる効果があると考えられます。
セロトニンには
・心身の安定
・良い睡眠
・不安が減る
といった効果があります。
セロトニンが多く分泌されるほど、お子さんの行動や社会性に良い効果がでます。
ですから、頭をなでてほめてあげてください。消極的で不安の多いお子さんの行動が変わっていきます。
♦③「ありがとう」を伝える
お子さんが何かをしてくれたら、すかさず「ありがとう」と感謝を伝えてみてください。
お母さんからのその言葉でお子さんは自分のしたことに自信を持ちます。そして、次も何かしてあげようと意欲もわきます。
例えば、「今日も元気に幼稚園に行ってくれて嬉しいな!ありがとう」と伝えることもお子さんはとっても喜びます。
最後に…
実践して行く中で、初めはお母さんが照れてしまうかもしれません。
でも、お子さんからの愛情を感じると、このコミュニケーションが必ず楽しくなりますよ。
皆さんの親子コミュニケーションが、楽しく愛情たっぷりになることを心から応援しています!
今日も、子どもたちのために食事を作ってくれてありがとうございます。
子どもたちのことを、こんなに考えてくだっさってれてありがとうございます。
そして、子どもたちを産んでくださってありがとうございます。
お母さん方は、素晴らしい存在ですよ!
また、子どもの自己肯定感を上げるコツはこちらの記事でも紹介しています。合わせてチェックしてくださいね。
執筆者:葉山めぐみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)