「言葉数が少ない」と心配しているお母さん必見!人前で話すのが苦手な子どもはアウトプットする機会が圧倒的に少ないことが大きな要因です。アウトプットができるようになり、子どもの会話力をぐんぐん伸ばすためにお母さんがする3つのコツをお伝えします。 |
【目次】
1.子どもの言葉数が少ないとお悩みのお母さんへ
私は普段、悩みごとや困りごとがあるお母さんたち向けにセミナーや個別相談をし、お母さんたちが前向きに行動するためのサポートをしています。
その中で「憶えたり絵本を読んだりは好きだし勉強面は問題ないのですが、言葉数が少なくて…」と言うお悩みをよくお伺いします。
インプットはうまく行っているようだけれどアウトプットがうまく行っていない、と言うお悩みですね。
周りの同級生のお友達を見渡すと、どのお子さんもとても上手にに話していたり、友達同士との会話がしっかり成立していたり。
周りのそんなしっかりした様子を見かけると、「うちの子は大丈夫?」と心配になりますよね。
そのようなお友達を見た後に我が子に会話をしようと話しかけても、
「別に」
「忘れた」
と言う返事が返ってくる…
こちらもついイライラしてしまいますよね。
そのお気持ちよく解ります。
ですが、今、言葉数が少なくて多くを話せなくても大丈夫です。
今はまだ、お子さんは成長過程です。
小学生のうちは、育っていないからと言ってそこまで躍起になる必要はありません。
自己表現する能力は年齢が上がるにつれて自然と伸びていくところです。
今からしっかり積み上げていくと、大人になった頃にはしっかりと意見が言える人になっていきます。
話し上手な人に育てるためには、子どものうちから親子の会話をしっかり積み上げていくことが大切なのです。
この積み上げ、日々のお母さんとの会話の中でできたら言うことないですよね。
そのためには、お母さんがしっかりと学んでいくことです。
では、子どもとの会話を通してぐんぐん会話力を伸ばすにはどうすすればよいのでしょうか?
まず、アウトプットが苦手な子どもの気持ちを考えてみましょう!
2.アウトプットが苦手な子どもの気持ち
言葉はしっかり憶えるし記憶力はある。勉強面でも困ることはない。それなのに、アウトプットが苦手な子どもは日本人には多くいます。
日本の「謙虚」と言う文化も関係していると言えますが、それだけではなくアウトプットすることに苦手意識を持っていることが多いです。
謙虚なことは美徳ではありますが、子どもがアウトプットの機会を減らしてしまうことは避けたいですね。
それから、不安が強い子どももアウトプットが苦手です。
不安が強い子どもにとっては、人前で話すことはとてもプレッシャーのかかる行為です。
「間違えたらどうしよう」
「失敗したら恥ずかしい」
↓
「失敗するからやりたくない」
↓
「やらなければ失敗しない」
↓
「だから発表しない」
このような思考になり、自分から発信する機会を減らしてしまいがちです。
このように発表したり人前で話したりすることを避ければ避けるほど、アウトプットが苦手になっていきます。
まさに悪循環ですね。
私たちも経験がありませんか?
講座やセミナーを受講した際や学生時代の授業中で、自信のない質問を当てられそうになったら下を向いて当たらないようにしていませんでしたか?
私はありました(笑)
一部には緊張を全くされない方もいますが、多くの大人たちも人前で発表するのは緊張するものです。
不安の強い子どもなら尚更ですよね。
お子さんの中には、一度失敗して恥ずかしい体験をしたら「もういやだ」とやらなくなってしまう子もいらっしゃいます。
そのように、よりプレッシャーのかかった状態ではアウトプットしたい気持ちがあってもつい子どもの気持ちにブレーキがかかってしまいがちです。
ではどうすればいいのでしょうか?
子どもの不安や緊張を取り除いてあげるには、子どもに自信をつけてあげることです。
子どもに自信がつくことで
「僕(私)大丈夫かも!」
「なんとかなるかも」
と言う気持ちが湧き上がり、次第にアウトプットができるようになっていきます。
このような気持ちになれば必然的にアウトプットの機会が増えていくので、伴って会話力もついていきます。
そうなのです。
子どもに自信をつけ「なんとかなるかも!」という気持ちさせることが大切なのです!
ではその具体的な方法をお伝えしていきますね。
3.子どもとの会話でぐんぐん伸ばせる会話力!お声かけの3つのコツ!
子どもに自信をつけ、会話力をぐんぐんと伸ばすためにお母さんがする声かけは3つです。
♦︎肯定の声かけ
1つ目が、肯定の声かけです。
お母さんが肯定した言葉をたくさん子どもにかけてあげることです。
つまり、たくさん褒めてたくさん認めてあげましょう!ということです。
ここで大切なことは、
・わかりやすい言葉
・短い言葉
で伝えてあげることです。
肯定されることが増えるほど子どもは自信をつけていきます。
♦︎相づちをする
2つ目が相づちをうつことです。
子どもとの会話の中で「伝わる相づち」をしてあげてくださいね。
例えば、子どもが一生懸命話しているときにお母さんがパソコンや携帯電話を見ながら「うん」「うん」と子どもの顔も見ずに相づちをしたらどう思うでしょうか?
子どもは「聞いてくれていない」と感じます。
無意識にやってしまっていることもあるかもしれません。
仕事や家事で忙しいときやママ友との交流で急いで返信しないといけないこともあるでしょう。
ですが、子どもが話している時は一旦手を止めて、子どもの目線と同じ高さにしゃがみ話を聞きながら相づちをしてください。
そうすることで子どもは「聞いてくれてる」と感じ、「私に関心がある」と安心感が生まれます。
この積み重ねこそが、子どもが自信をつけていくのです。
♦︎質問をする
まずは肯定の声かけ・相づちをたくさんすることで、子どもの自信をしっかりつけていきましょう。
その2つがうまく稼働し始めたら、次に会話力をぐんぐん伸ばすための質問をしていきます。
質問をするときに大切なことは、お母さんが聞きたいことではなく子どもが話したいことを優先して聞くことです。
学校や友達のことなど、お母さんが聞きたいことはたくさんありますよね。
ですがお母さんが聞きたいことを聞いていくと、ついつい根掘り葉掘り聞いてしまい、子どもは「めんどくさいな」感じてしまいます。
そうすると子どもは答えるのが嫌になってしまって、
「忘れた」
「わからない」
と話をしなくなっていきます。
これは勿体ないことです!
会話力をつけるには楽しく質問をするのが一番です。
楽しくするために、やはり子どもの興味のあること好きなことが一番ですよね。
食事の時やお風呂など、リラックスしたときに質問すると答えやすいと思います。
もしかしたら、毎日同じ話や興味のない話ばかりでうんざりしてしまうかもしれませんし、アウトプットに慣れていない頃は、言葉が出るまでに時間がかかるかもしれません。
ですが、決してうんざりな気持ちを顔に出さないでください。
決して「聞こえてるの?」「早く答えなさい!」のようなことは言わないでください。
笑顔でうんうんとうなずき、笑顔で待ってあげていてくださいね。
「子どもの会話力がついているのだ!」と思えばお母さんの気持ちも穏やかになると思います。
ぜひ子どもとの会話をたくさん増やし、たくさん話を聞いてあげましょう!
いかがでしたか?
子どもの会話力がぐんぐん伸びていくことには少し時間がかかります。
ですが、毎日少しずつでも肯定の言葉のシャワーをかけ笑顔で相づちをし楽しく質問をしていけば、必ず子どもの会話力は伸びていきます。
ぜひ、試してみてくださいね。
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)