じっとしていることが苦手な発達障害ADHDタイプの子ども。実は日常の中である活動を取り入れると子どもの行動が落ち着く場合があることを知っていますか?ここではADHDタイプの子どもが必要としている活動についてお話ししていきます。 |
【目次】
1.発達障害ADHDタイプの落ち着きがないことに悩んでいませんか?
よく動き回る、じっとしていられない…発達障害の子どもの落ち着きがないことに悩んでいませんか?
落ち着きがないという状態は発達障害・ADHDタイプの子どもによくみられる、多動性に当たるものです。基本的に発達障害の特性は脳がうまく働かないことが原因であるため本人にはコントロールできないものです。
しかしADHDタイプの子どもの生活の中に、ある活動を取り入れてあげると、子どもの行動が落ち着く場合もあるんです。
では落ち着きがない発達障害ADHDタイプの子どもに効果的な活動とはなんでしょうか?ヒントは「子どもの持つエネルギー」に注目してあげることです。
2.ADHDタイプには○○させることが必要です!
落ち着きがないADHDタイプの子どもに必要なことはエネルギーを発散させることです。つまり体を思いっきり動かしてスッキリさせることです。
私たち大人でも長時間座りっぱなしでいると疲れますよね。でも体を動かすことでスッキリできた、という経験はありませんか?
じっとしていることが苦手なADHDタイプの子どもは日常生活の中では大人以上にストレスを感じています。だからこそ、体を動かしてエネルギーを発散させてあげることが必要なんです!
実際にいろいろな研究で、落ち着きがなかったり攻撃的な行動を取りやすい子どもには体を思いっきり動かすことが有効であるということも分かっています。
発達障害ADHDタイプの子どもには体を動かしてエネルギーを発散することがとても大事なんですよ!
3.効果的な取り入れ方は?
発達障害ADHDタイプの子どもが普段から体を動かせるようにしてあげるためには、公園に連れていくなど外で遊ばせる方法が取り入れやすいと思います。
雨の日でも、新聞紙とガムテープで作ったボールでキャッチボールするなど、おうちの中でも子どもに運動させる方法はいろいろあります。
ここでひとつ、効果的な発散の取り入れ方をお伝えしたいと思います。それは、子どもにじっとしていてほしいときはその前に体を動かす機会を与えることです。
例を紹介したいと思います。
我が家の息子はADHDタイプの特性を持つ小1です。先日、家族で旅行に出かけたのですが、電車での移動時間が長いことが事前に分かっていました。電車好きな息子でも長時間の移動はストレスになることが予想されました。
そこで私は、旅行の合間に息子が体を動かせる機会を作ってみました。といっても特別な施設に行ったのではなく、遊具のある公園をあらかじめ調べておいてそこに連れて行っただけです。
最終日は乗り物での移動が長時間だったのですが、この日も午前中に公園に連れていきました。さらに飛行機に乗る前には「空港の探検」と称してたくさん歩かせました。結果、電車でも飛行機でも落ち着いて過ごすことができたのです!
というわけで、私の「じっとしてほしいなら、その前に体を動かす」作戦は大成功でした!みなさんにもぜひ試していただきたいのですが、ひとつ気を付けてほしいことがあります。
それは、ヘトヘトになるまで運動させてしまうと疲れすぎてグズグズしてしまう可能性もあるということ。お子さんの普段の様子からお母さんが調節してあげてくださいね。
こんな風に発散する機会を工夫して取り入れることで、子どももお母さんも過ごすのがぐっと楽になることもあるんですよ。
いかがでしたか?落ち着きがない発達障害ADHDタイプの子どもにはぜひエネルギーを発散させる機会を上手に取り入れてあげてくださいね。
執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)