発達障害・グレーゾーンの子どもの中にはおしゃべりが得意ではない、引っ込み思案な子っていますよね。ママもお友達との関係は大丈夫かなと心配になってしまいます。今回は言葉の発達がゆっくりな子のコミュニケーション力を伸ばす方法をお伝えします。 |
【目次】
1.お友達との会話、うまくキャッチボールできていますか?
皆さんのお子さんはお友達との会話、スムーズにできていますか?
発達障害・グレーゾーンの子どもはお友達との会話でうまく伝えられなかったり、自分の言いたいことも言わずただ聞いているだったり、ということがあります。
もしかすると、話の内容が分かっているのかどうかもあやしい…なんてこともあるかもしれません。
お友達と楽しく会話しようとすると、お友達の話を聞いてその時にあった言葉を瞬時に発することを繰り返していかないといけません。
発達障害の子は話を聞いて、理解し、判断して言葉で表現することの一連の流れをスムーズにくり出すことが難しい子がいるんです。
自分から積極的に会話に入らない子、おしゃべりが苦手な子はもしかすると人と会話をすることに苦手さを感じているかもしれません。

わが子も、どちらかと言えばお友達との会話のキャッチボールがうまくできないタイプ。
お友達グループで話をしていても、「うん」「ううん」…といったうなずきばかリで、うまく会話に入ることができません。
また、うまく言葉を返せないため、みんなとおしゃべりすることを避けているようにも見えます。
わが子に、「なんでみんなとお話しないの?」と聞いてると、しばらく黙ってから「なんて言っていいか分からない」と困った様子でした。
話ができないことはないはずなのに…どうして、お友達と会話することに抵抗感をもってしまっているのでしょうか。
2.なぜ発達障害の子はコミュニケーションがをうまくとることができない?
発達障害の子、特に自閉症スペクトラム(ASD)の子の場合は、脳の特性から人とのコミュニケーションが苦手な子が多い傾向があります。
聞いた話を理解しても、言葉としてうまく表現しようと考えているうちに話がすすんでしまったり、言いたいことがあっても順序だてて伝えることが難しかったりするため、会話の相手にうまく伝わらないのです。
また、目に見えない抽象的なものを理解するのが苦手なことも多く、普段の生活で自然に増えてくる語彙もなかなかインプットされないということもあります。

さらに、家では家族が先回りして理解するので会話が成立しますが、同年代のお友達には通用しません。
お友達と仲良くしたい、楽しく話をしたいと思っても、どうしていいか分からずうまくコミュニケーションができないということになるのです。
子どもがお友達と上手くおしゃべりしたい、仲良くしていたいと思っているのに、うまくいかないとなるとさみしいですよね。
3.子どものコミュニケーション力をアップさせるママの行動
そんなおしゃべりが苦手な発達障害の子が、自分から会話に入れるようになるお家でできる方法をお伝えします。
それは、まず先にママがいっぱいしゃべること。 え?そんな簡単なこと?と思ったかもしれません。
会話は一人でするものではないですよね、相手がいて初めて成立するものです。
ですが、コミュニケーションが苦手な場合には家庭内での会話も少なくなってしまいがち。
そうなると余計にコミュニケーションに触れる機会が少なくなってしまいます。
だからまずは、ママがたくさんおしゃべりして言葉を発することが一番。
例えば、
ねえねえ、聞いてくれる?今日会社でこんなことがあってね。
この間読んだ本にこんなことが書いてあってね。
など、ママが気になったことや興味のあることをどんどん子どもに伝えてみましょう。

毎日のようにママの話を聞いていると、会話ってこんな感じでするのね、ということが自然とインプットされていき、自然と話をすることのハードルが下がってくるのです。
ただ、ママが子どもに向いて話をする時に注意してもらいたいことがあります。
それは、できるだけ短い文でゆっくりしゃべること。
長い話だと話の内容が頭に入りづらく分からなくなってしまうので、ゆっくりしゃべることで理解する時間を確保できるというのが理由です。
このポイントをおさえて、ママがたくさんおしゃべりすると子ども自身が話をすることのハードルが下がってきます。
ママとの会話なら上手くしゃべれなかったらどうしようとか、ちゃんと伝わるかなという心配は少ないはず。
失敗しても大丈夫!という安心感をもてたところから、子どもがしっかりと話をする機会も増やしていきましょう。
家で会話の練習を重ねることで、家の外での会話するハードルを下がってきます。 ぜひやってみてくださいね。
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執筆者:井上喜美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)