初めてのクラス替えがきっかけで不安が強くなる発達障害の子への対応

新学期が始まってもお子さんは今まで通り順調に登校できているでしょうか?発達障害、特にASDの子で環境の変化に弱い子は新学期に不安定になりがち。感覚過敏の症状が強くなる場合もあってお母さんも心配です。今回は環境の変化に弱い発達障害の子への対応方法をお伝えします。
 

【目次】

 

1.進級がきっかけで特性のあるお子さんは不安定になってしまうかもしれません。

 
 
1年頑張ってこの春から2年生に進級します!というお子さんをお持ちのお母さんも多くいらっしゃると思います。
 
 
新学期が始まっても、お子さんは今まで通り楽しく過ごしているといいですね。
 
 
でも、もしも1年生の時には問題なく学校生活を送れていたのに、
 
 
・朝、なかなか起きてこない
 
・学校に行くまでの準備が前より時間がかかるようになった
 
・宿題に取り掛かるのを嫌がるようになった
 
・疲れた表情をしている
 
 
そんな様子が見られたら、要注意! お母さんの早めの対応が必要かもしれません。
 
 
 
 
お母さんとしては、
 
 
・去年までちゃんと通っていた学校に登校するわけだし。
 
・クラス替えがあっても、去年同じクラスの仲良しの〇〇ちゃんも一緒だし
 
・特に大きな問題があるとは思えないな…
 
 
と最初の頃は感じることでしょう。
 
 
けれども、発達障害、特に自閉症スペクトラム(ASD)の子の場合には進級がきっかけで不安定になりがち。
 
 
進級するということは、実は大人が思うよりも大きなストレスがかかる出来事なんです。
 
 
わが家のASD傾向のある娘も2年生の時に進級したタイミングで不安定になり、学校への行き渋りがでたり、感覚過敏から教室に入れなくなったということがありました。
 
 
1年生の時にはできていたのに。
 
今度の先生もとってもやさしいのに。
 
2年生が始まって、これから頑張ってもらいたいのに…
 
 
そんな私も気持ちとは反対に娘の表情は曇ったままでした。
 
 
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2.環境の変化が子どもの心を疲れさせてしまう?

 
 
なぜ発達障害・グレーゾーンの子は進級しただけで、今までできたことができなくなったり、疲れやすくなってしまうのでしょう?
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは環境の変化についていくことが苦手です。特に人の変化に慣れるのに時間がかかると言われています。
 
 
進級してクラスが変わることで、今まであったクラスのルール、例えば宿題のノートを出す場所もタイミングも違ってきます。
 
 
大人からみるとちょっとした変化にも、不注意傾向のある発達障害の子からすると、「あれ、どこにどうするんだっけ?」と1つ1つのことに戸惑ってしまいます。
 
 
 
 
 
さらに、クラス替えをすると当然クラスメイトが変わります。 前に一緒のクラスだった子がいるとはいえ、クラスの雰囲気はガラリと変わってしまいます。
 
 
そういった変化にもワクワクして楽しむことができる子が大半なのかもしれませんが、不安の強い発達障害の子にとっては大きなストレスになってしまうのです。
 
 
変化に頭をフル回転させて毎日対応しているのですから、ストレスを感じて疲れてしまうのは当然のこと。
 
 
その疲れから、学校に行くのが嫌だな~と感じてしまうかもしれません。
 
 
わが家の娘も進級して新しい環境で頑張りたいという気持ちもあったようですが、不安やストレスが体の症状、感覚過敏として症状が強くなっていったようです。
 
 
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3.変化に弱い発達障害の子へやってもらいたい対応はコレ

 
 
そんな環境の変化がつらいと感じる発達障害の子にお母さんができることはどんなことでしょう。
 
 
私のおすすめは、まずは日常のペースを落として無理をさせないことです。
 
 
1学年上がったんだし、頑張ってほしいというお母さんの気持ちも分かりますが、子どもが疲れて学校に行けなくなってしまってはどうしようもありません。
 
 
まずは気持ちに余裕がもてるような環境つくりが必要です。
 
 
例えば、
 
 
・宿題を他の子よりも少なめにしてもらう
 
・癒しグッズ(モフモフしたものや低反発のボール)を学校に持っていく
 
・必要に応じて早退や遅刻をする日を設ける
 
 
などです。
 
 
学校とも相談が必要なこともあるかと思いますが、それでも子どもが元気になるために今大事なことと割り切って学校へ提案してもらえたらと思います。
 
 
 
 
私も思い切って、週の半ばは午後に早退する日を設けました。
 
 
すると、学校に迎えに行った時にはこわばっていた娘の表情がホッと緩む様子が見られました。
 
 
もしかして、余計に学校に行かなくなるかも?という不安もなくはなかったのですが、それよりも気持ちが元気にならないと何もできません。子どもと一緒に過ごす時間で一緒にゲームをしたり、工作をしたりしていました。
 
 
そのうち「宿題もちょっとやっておこうかな」と自分から動く姿勢がみえ、1か月ほどで通常通りの学校生活が送れるようになっていきました!
 
 
お母さんは子どもの幸せを思って学校にちゃんと行って欲しい、勉強をしっかりやってほしいと思うかもしれません。
 
 
けれども、まずは子どもの気持ちが元気であることが子どもの幸せの大前提です。 子どもがその子らしく生活するために、気持ちを癒すことを1番に考えてあげてくださいね。
 
 
新しい学年になっても、お子さんが自分のペースを取り戻し、楽しく学校へ通えるようになるといいですね!
 
 
 
 
 
 
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執筆者:井上喜美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

 

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