嫌なオーラに遭遇した時、お子さんは落ち着いていますか?発達障害やHSCの子は敏感な特性から多くの苦痛を感じ取ってしまいます。自分を守る対応策を見つけることで、子どもに社会性を身に付ける意味もある方法をお伝えします! |
【目次】
1.嫌なオーラを瞬時に察知する敏感な娘
うちの夫は、機嫌の良くない時には分かり易いほど嫌なオーラを放出します。
そのような状況の夫の姿を見ると、小学4年生の発達障害グレーゾーンのHSC気質の繊細な娘は、夫の嫌なオーラを瞬時に察知します。
夫が表れた瞬間、娘はなんとか逃げなきゃ!とあたふた状態。
リビングから隣の部屋へ移動したり、落ち着きのない様子になってしまいます。
もちろん娘だけでなく、負の空気感があると私も一気に気分がガタ落ちです。
自律神経が乱れていくのが自分でもわかります。
すがすがしくにこやかな表情で過ごせていたにも関わらず、無表情へと急下降です。
これほどに、嫌なオーラというものは人の心を瞬時に乱す程、恐ろしいものです。
2.雰囲気に敏感な発達障害・HSCの特性
子ども達は周りから様々な影響を受けながら過ごしていく中で、良い環境だけでなく嫌な場面に出会うことも多々あると思います。
不機嫌な人から不快感を受ける場面もあるでしょう。場の雰囲気というものは相手を巻き込むほど、とても大きな威力をもたらします。
HSCの子は相手の感情を敏感に感じとってしまう特性もあるので、不機嫌な人のオーラにも瞬時に反応します。
HSCとは、”Highly Sensitive Child”の略語で、「とても敏感・繊細であり、豊かな感受性を持った気質の子ども」を意味します。
社会の中で避けて通れない場の雰囲気の存在に対して、上手に対応していくことも欠かせないことですね。
そこで娘と私は、周りの嫌な空気感に影響されないようにある対応をしました。
3.お家から始める対応策とは!社会でも役立つ意味があること
私は、見るからに不機嫌そうな表情や態度の夫に対して、全く注目をしませんでした。
注目をしてしまうと、夫は自分に反応してくれたと認識するので、さらにエスカレートし兼ねないからです。
娘には、
「お父さんは今機嫌が悪いみたいだから向こうに行っとこうね」
と、子どもを避難させるようにしました。
そして、
「お母さんも嫌な気分になるから、気にせず他のことをするようにしてるんだよ」
「ビックリしたよね。安心できるまで、こっちに居ようね」
というふうに、子どもが少しでも安心できるように寄り添うようにしました。
相手を変えることが難しければ、自分を守る対応策を用意しておくことも大切ですよね。
なかなか夫の態度を変えることはできなくても、今では娘は家の中で自分の安全基地を決めています。
発達障害グレーゾーンのHSC気質の娘は、狭くて囲いがあるような場所が安心できるようです。
娘の安全基地はテーブルの下。
そこは、ちょうど体操座りをしても頭がぶつからない高さで、少し薄暗いのもちょうどいいのかもしれません。
何ともない時でも、本やタブレットを持ち込みテーブルの下でくつろいでいる姿もよく見ます。
以前は押し入れも好きでした。
自分の守り方を発掘して工夫して過ごしている娘はとてもたくましいです。
成長するにつれて広がっていく社会生活でも役立てていける対応をたくさん身に付けてあげたいですね。
その為にも、まずはお家で自分を守ることができるという経験と練習を積んでおくことも大切です。
お家に1つ安心できる場所ができると、お子さん自身がイライラした時にも自らクールダウンしに行けるようにもなります。
是非、お家の中でお子さんが安心できる安全基地を一緒に探してみてはどうでしょうか。
自分を守る対応を身に付けたいお子さんはこちら!
執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)