娘は発達障害の傾向がある幼児ですが、毎朝幼稚園に行くのに時間通り家を出られないことに困っています。やることが決まっているのに行動が遅いのを解消できる良い方法はありませんか?
5歳・女の子のママ
朝は特に忙しいのもあるので、早く行動してくれないとお母さんも困りますよね。我が子も時間ギリギリまで何もしないという状況が続きました。私も模索する中で、とても良い効果があるものを見つけたのでご紹介します。
発達科学コミュニケーションリサーチャー みずおち梨絵
【目次】
1.発達障害の幼児が行動が遅いわけとは
発達障害の幼児と検索をすると、行動が遅いことに困っているお母さんがとても多いことに気付かされます。
幼稚園や保育園に通っていないお子さんなら、朝はゆっくりでも困ることはさほど多くはないでしょう。しかし、登園時間が決まっているご家庭では、お子さんの行動が遅いのはとても困りますよね。
ではなぜ、発達障害傾向にある幼児のお子さんは、行動が遅いのでしょうか?
・見通しが立ちづらいから、行動の流れが理解できていない
・集中力が続かず、なかなか行動に繋がらない
・時間の概念がないから
など、さまざまな理由が考えられます。
耳から情報を取り込むことが苦手なお子さんもいるでしょう。ですから、お母さんがどんなに声をかけてもなかなか行動に繋がらないこともあります。
低年齢ということもあり、時計を読んで行動するまでは難しいでしょうが、今のうちからなんとなく時間の概念や集中力が鍛えられたら良いと思いませんか?
今回は私が娘の幼稚園時代におこなっていた方法をご紹介します。娘がおこなったのは年長のときでしたが、年少さんからでも遊びながらできますのでぜひ試してみてください。
忙しい朝にとても良い効果を発揮してくれますよ。
2.毎朝格闘した幼稚園時代
ここで我が家の幼稚園時代のお話しをさせていただきます。娘は現在小学校1年生になりましたが、幼稚園時代はとにかく時間ギリギリまで何もしないという子どもでした。
私が時計と睨めっこして、声がけを何度もしているような状態です。しかし、娘は
・耳からの情報を取り込むことが苦手
・集中力が続かない
・見通しが立ちづらい
の三拍子揃った子どもです。
娘のことは理解していたつもりでしたが、毎日やることは同じ。何をすればいいかは分かっているのに、なかなか行動に繋がらない娘に声を荒げて幼稚園に連れて行くという日々を繰り返していました。
お互いに険悪なムードのまま幼稚園に送り届けるという状態でした。誰からみても良くない状況を変えるために、何か行動につながるアイテムはないか?と探していたところとても有効なものに出会いました。
3.集中力と時間の概念が同時につくアイテム
子どもの集中力と時間の概念を鍛えるアイテムでお勧めなのは、砂時計です。こちらのアイテムは我が家で今も使用しています。
耳から情報を取り込むことが苦手な娘のような視覚優位なお子さんにはとても有効です。はかりたい時間に合わせて砂時計を購入することもできます。
我が家では3分をはかれるものを購入しましたが、もっと短い時間のものや長い時間のものをお子さんの状況に合わせて使ってあげてくださいね。
幼児のお子さんならば、短い時間の砂時計が集中力とのバランスを考えてもよろしいのではないかと思われます。
砂が落ちていくのを目で確認することができますし、3分という時間の長さを感覚で捉えることができます。また、3分あればこれだけできることがあるんだよ!ということを知ることができますね。
まだ時間の概念を植え付けるのは難しい年齢だとは思いますが、小さな積み重ねが今後の概念への認知にも繋がります。
娘は、幼稚園の年長時代の途中から、砂時計を使用していますが、今では準備が終わるのも早くて登校時間までに余裕ができるようになりました。
今まで何をするにも多くの時間を要していた娘ですが、3分ってこんなにたくさんのことができるんだね!と自慢げに伝えてきてくれます。
自分でゲームに置き換えて、砂が落ちる早さと競争だね!と楽しみながら時間の感覚を磨いています。
とはいえ、まだまだ声がけが必要なことも多々ありますが、砂時計のおかげでお互い気持ち良く1日のスタートが切れています。
行動が遅いお子さんにお困りのお母さん!お子さんの年齢や状態に合わせて適切な時間の砂時計を用意してみてはいかがでしょうか?好きな色を聞いたりしながら、お子さんと一緒に選ぶのも楽しいですね。
砂の色もカラフルなものが今は多いので、目からも癒されながら朝の準備をすることができますよ!
行動が遅いことへの適切な声がけ方法が、こちらの記事でも紹介されています。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)