小学生の子どもが友達とうまく遊べない!発達障害・ADHDタイプの子どもの友達作りが上手くなったワケ

小学生の子どもが友達とうまく遊べなくても、ママの対応次第で友達作りが上手くなれるのです。発達障害グレーゾーン・ADHDタイプの娘は低学年の時、友達とうまくいきませんでした。今ではすっかり友達とうまく遊べるようになったコツをご紹介します。
 

【目次】

 

1.発達障害グレーゾーン・ADHDタイプの小学生娘の場合

 
 
わが家の娘は、幼児期に発達の遅れを指摘されて療育にも通いましたが、発達検査をしても「様子を見ましょう」と言われた、いわゆるグレーゾーンといわれる子です。注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプでもあります。
 
 
娘は、公園などで初めて会った子と一緒に遊んだりできる一方で、低学年の時は学校で時々トラブルを起こしていました
 
 
自分が使っていたものを取られそうになって衝動的にクラスメイトを叩いてしまったり、娘に注意をしてきたクラスメイトに鉛筆を向けてケガをさせそうになったりして、私が先生やクラスメイトのお母さんに謝罪することもありました。
 
 
中学年になると、学校でのトラブルはなくなりましたが、放課後や休日に友達と遊ぶこともありませんでした。2つ年上のお兄ちゃんが友達と遊ぶ時には、必ず一緒について回り、自分の友達ではなく、お兄ちゃんの仲間に入れてもらっていたのです。
 
 
 
 
娘は、「私も友達と遊びたい」と言ってはいたものの、友達を遊びに誘うことも誘われることもありませんでした
 
 
では、なぜ発達障害グレーゾーン・ADHDタイプの子どもは、友達とうまく遊べないのでしょうか?次の項で解説します。
 
 
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2.なぜ友達とうまく遊べない?発達障害グレーゾーン・ADHDタイプの子ども

 
 
発達障害グレーゾーン・ADHDタイプは、主に「不注意」「多動性」「衝動性」という3つの特性があります。そのため、友達とうまく遊べないことが多くなります。
 
 
不注意が目立つADHDタイプは、友達に話しかけられていても気づかなかったり、友達との約束を忘れてしまったりと、相手を不愉快にさせることがあります。
 
 
多動性が目立つADHDタイプは、授業中に立ち歩いてしまったり、先生にあてられていないのに話し始めてしまったりと、クラスメイトに嫌がられることがあります。
 
 
 
 
娘のように衝動性の強いADHDタイプは、気に入らないことがあるととっさに手を出してしまったり、相手の気持ちを考えず自分の思ったことをズバズバ言ってしまって友達を傷つけてしまったり、嫌がられたりすることがあります。
 
 
娘は、低学年の時に友達とトラブルを起こして叱られることが多かったため、中学年になると、自分に自信がなくなり、友達とうまく遊べなくなってしまったのです。
 
 
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3.子どもに自信を持たせよう!

 
 
娘が自信を持てるようになれば、友達関係も良くなるのではと考えた私は、次のようなことを心がけて娘と過ごすようにしました。
 
 

◆実況中継すること

 
 
私は、当たり前だと思うことでも、娘ができていることに目を向けるようにしました。
 
 
朝起きてきたら、「自分で起きられたね」
 
勉強をやり始めたら、「勉強しているんだね」
 
お絵かきをしていたら、「お絵かきしてるんだね」
 
 
と、娘がやっていることを言葉にするだけです。これは、意識すれば簡単にできます。
 
 
 
 

◆感謝を伝えること

 
 
また、お手伝いをしてくれた時には、必ず感謝を伝えるようにしました。
 
 
娘が「やりたい」と言ったため、食事を作るお手伝いをしてもらった時は、お米を研いだり、食材を切ったり、炒めたり、いろいろなことを手伝ってくれました。
 
 
私はそのたびに、「ありがとう。助かるよ」と感謝を伝えることを心がけていました。
 
 
これらのことを心がけて接していると、娘は自分にもできることがたくさんあるということに気づき、自信を持てるようになってきました。すると、だんだん友達ともうまく遊べるようになってきたのです。
 
 

4.こんなに変わった友達関係

 
 
5年生になってしばらくすると、娘は友達とうまく遊べるようになってきた様子がうかがえました。学校で休み時間に友達と遊んだことを話してくれたり、週末に友達と公園で待ち合わせて遊んだりするようになってきたのです。
 
 
また、「○○ちゃんに遊ぼうって誘ったよ」と言って、自分で友達を誘えるようにもなってきました。それに、娘にきた年賀状に「いつも遊んでくれてありがとう」というメッセージが書かれたものがあった時には、私まで嬉しくなってきました。
 
 
 
 
6年生になった今も、相変わらず友達と遊んでいます。しかし、学年通信に「高学年は、友達の影響を受けやすくなってきます」と書かれていたのを見た娘は、「1人でいたらダメなの?」と言って、「〇〇(娘)は1人でいる時もあるよ」と言うようにもなりました。
 
 
娘は、友達と遊ぶ時と1人で何かをやりたい時を、自分の気持ちに正直に選べるようになっていました。これからどんどん女の子の友達関係は難しくなっていくと思いますが、娘は上手に乗り切れると信じています。
 
 
皆さんも、お子さんが自信を持てるように、日ごろの対応を意識してみませんか?私の経験が参考になれば、嬉しいです。
 
 
 
 
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執筆者:佐藤とも子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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