ママの自信をつける魔法のワーク「ジュエル・ストーリー」は、なんと子どもの自信をつける秘密兵器でもあるんです!「1人で登校できるようになった」お子さんのエピソードを、ママだけでなくお子さん目線でつづったストーリーをお届けします。 |
【目次】
1.ママの自信をつける魔法のワーク、使えるのはママだけ?
2.子どもが語った「ジュエル・ストーリー」が、キラキラの笑顔を引き出してくれた
3.「ぼくのジュエル・ストーリーズ」〜1人で学校にいけるカッコいい3年生になれたよ〜
1.ママの自信をつける魔法のワーク、使えるのはママだけ?
先日からご紹介している、ママの自信をつけるワーク「ジュエル・ストーリー」。
テーマを決め、質問に答えていくだけで、自分の中に眠る自信の原石を掘り出すことができる。
そして掘り出した原石を自分でしっかり磨くことで、キラキラのジュエルのような自信を手にすることができる。そんなワークです。
これまで、ワークを一足先に使い、自信を手に入れたママの声をご紹介してきましたが、実はこの「ジュエル・ストーリー」、お子さんの自信をつけるのにも効果的なんです。
発達凸凹を持つパステルキッズは、叱られたりうまく行動できないことが多く、ネガティブな体験が脳に残りやすいので、
成功体験を記憶しておいたり、言葉にして説明することが苦手です。
うちの子には、今残しておきたいストーリーがたくさんある!
パステルキッズを育てるママは、誰しもそう思っていますよね。
でも、まだ言葉の面で未熟さが残る場合、自分の気持ちを言葉にすることは困難です。
日記すらうまく書けない子どもが、自分の体験を文章にするなんてできるの?
ママが書いてあげるにしても、どうやっていいかわからない!
と、一歩踏み出すのが難しいと感じていらっしゃる方も多いことでしょう。
そんな時こそ、ジュエル・ストーリーの出番!
ママが子どもにインタビューしながら、親子でジュエル・ストーリーを完成させちゃうんです。
小さな成功でもいい、お子さんがヒーロー・ヒロインになれた体験を、記録として残しておくことができます。
そうやって紡いだストーリーは、ママにとっても、お子さんにとっても、かけがえのないジュエルになるんです。
さらに、お子さんが何かをできるようになった、という1つのエピソードを、ママ側・子ども側、という2つの視点からストーリーにしてみると、気づかなかった子どもの想いを知り、その成長に新たな感動が生まれちゃうんですよ。
そんな、子ども版「ジュエル・ストーリー」にチャレンジしてくださったママのお話をご紹介しますね。
2.子どもが語った「ジュエル・ストーリー」が、キラキラの笑顔を引き出してくれた
今回お話を伺ったのは、先日、お子さんが1人で登校できるようになったエピソードをジュエル・ストーリーにしてくださった、発達科学コミュニケーションリサーチャーのMさんです。
Mさんのジュエル・ストーリー体験談はこちら
Mさんは、発達障害・ADHD(注意欠陥性多動性障害)の特性を持つ小学3年生の息子さんを育てるママ。
小学1年生から続いていた「付き添い登校」を、つい先日卒業したばかりということで、その体験をストーリーにされました。
なぜ子ども版ジュエル・ストーリーに挑戦してみようと思ったのか。
お子さんとのストーリー作りをどのように進めたのか。
ジュエル・ストーリーでお子さんがどのように変わったのか。
そんなお話をお聞きしましたので、ぜひぜひお読みください。
ーーーまず、なぜ今回子ども版ジュエル・ストーリーに挑戦してみようと思われたんですか?
「前回、子どもが1人で登校できるようになったストーリーを書いてみて、『私も息子も、がんばったよな〜』、って思いのほか感動しました。
だけど、何度も読み返すうちに、『息子はあの時、どう思っていたのかな?』っていう疑問がわいてきたんです。
ジュエル・ストーリーだと、私の気持ちしか書かないですしね。
で、息子に私の書いたストーリーを読んであげたら、『僕も書いてみたい!』となって。
私も、あの時の息子の気持ちを知りたい、と思ったので、子ども版にチャレンジしてみました。」
ーーージュエル・ストーリーをお子さんに応用するのは難しくなかったですか?
「テーマも決まっていたし、型にそって子どもに質問していくだけなので、そんなに難しい実感はなかったです。
子どもも、1人で登校できたときのうれしさを覚えてくれていて、質問にもすんなり答えてくれました。
でも、もっと聞きたい、もっと聞きたいと思っちゃって…ついしつこく聞いちゃいそうになりました(笑)」
ーーー質問に答えるお子さんの様子はいかがでしたか?
「はじめは、思い出しながらゆっくり答えてくれていました。もともとボキャブラリーが多い方ではないせいか、たくさん語る、という感じではなかったんです。
でも、話していくうちに、
『カッコ悪いなって思ったけど、ママと一緒に行けるのはうれしかった』とか、
『カッコいい3年生になりたいから1人で行けるようになりたかった』
っていう本音がでてきたんです。
そして、どんどん笑顔になっていきました。」
ーーーそれは素敵ですね!最後の、昔の自分への励ましの一言はうまく書けましたか?
「昔の自分への一言、って、子どもに伝わるかな?と心配していましたが、ちゃんと意図をわかって、答えてくれました。
最後の一言がとっても優しくて…私の方がちょっとうるっときちゃいましたね。」
ーーーお子さんと「ジュエル・ストーリー」を書いてみていかがでしたか?
「実はこれを書くまで、本人ができないことについて詳しく聞くのがちょっと怖かったんです。
今回も、1人で登校できなかったときの気持ちを本人に聞いてもいいのかな、ってちょっと躊躇しちゃいました。
でも、息子は自分なりにその時の気持ちを言葉にすることができたし、頑張った過去の自分をしっかりほめてあげていました。
質問している間、どんどん息子の目がキラキラしていって、使う言葉もポジティブなものになっていったんです。
ストーリーを読み返したときも、自分頑張ったなあ、って確認しているように見えました。
自分が頑張ってできるようになったことを、こういう形で振り返る経験って、大人だけじゃなく子どもにとっても大事なんだな、と改めて感じました。
我が家では、私の書いた息子のストーリーと、息子が自分で書いたストーリーを並べて、その間に息子のランドセル姿の写真を挟んで、アルバムを作ってみましたが、これがものすごく良くって。
見返すだけで力をもらえるアルバム、これからもどんどん増やしていきたいです。」
ーーーMさん、ありがとうございました!
親子で一緒にジュエル・ストーリーを書いたことで、お子さんの気持ちを追体験することができたMさん。
今まで、「できないこと」についてお子さんと話すことが怖かったMさんにとって、その壁を乗り越える体験になったようです。
子どもの成長って、親が思っているよりずっとすごい!を実感することで、さらに親子で自信をつけることができたようですね。
ジュエル・ストーリーを一緒に作ることで、親子の会話も増え、子どもの本音を聞ける機会も増えます。
皆さんもぜひ、親子で「ジュエル・ストーリー」を楽しんでみてください。
それでは、Mさんの息子さんが書かれた「ぼくのジュエル・ストーリーズ」を次の項でご紹介しますね。
3.「ぼくのジュエル・ストーリーズ」〜1人で学校にいけるカッコいい3年生になれたよ〜
ぼくは、2年生になっても1人で学校に行けませんでした。
なかなか1人で行けなくて、ちょっとカッコ悪いかもって思っていました。
だって、1人で学校に行けた方がカッコいいなと思っていたからです。
だけど、うれしいこともあるなと思っていました。
ママと学校に行けるのがうれしかったからです。
ぼくは頑張って、帰りは1人で帰れるようになりました。でも、やっぱり朝は1人で行けないままでした。
なかなか1人で行けないなあ。3年生になるまでには行けるようになれるのかなあ、と心配していました。
だって、ぼくもがんばってたけど、どうしても行けるようにならなかったからです。
ぼくは、2年生の12月に、1人で学校に行くぞ!と決めました。
前の日に、ママに『明日は1人で行くよ』っていいました。
そして、朝から思い切って1人で学校に行ってみました。そしたら、ちゃんと1人で行けました。
1人で学校に行けて、やったーーー!!っていう気持ちでした。
ちょっとドキドキしたけどうれしかった。これでカッコいい3年生になれるよ、って思いました。
だって、ずっと1人で学校に行きたいな、って思ってたから。
ママも一緒によろこんでくれたから、すっごくうれしかったです。
あの頃のぼくへ。
「今はちょっとしょぼんとしてるかもしれないね。
でもちゃんと1人で学校に行けるようになって、
カッコいい3年生になれるからね。
あせらなくて、だいじょうぶだよ!」
我が家も親子で「ジュエル・ストーリー」が書いてみたい!という方は、こちらの記事からダウンロード!