暴言を吐く子どもの行動障害は特に高学年の子ども(発達障害・グレーゾーン)に見られ、 時には危険なこともあり親は手を付けられません。しかし子どもは変わります!お母さんの関りで子どもの怒りっぽさを2週間で激減させた対応についてお伝えします。
【目次】
1.暴言を吐く子どもの行動障害はいくら叱っても変わらない
2.高学年の子どもたちはこんなに頑張っている!
3.発達障害・グレーゾーンの小学生ならではの特性
① うまく言葉で表現することが苦手
② 不安が暴言・暴力となって現れてくる
4.暴言を吐く子どもの行動障害がストップ!子どもが変わる2週間チャレンジ
1.暴言を吐く子どもの行動障害はいくら叱っても変わらない
私の小学生の息子は高学年になると、家に帰ってくるなりゲームばっかり。何を言ってもダラダラしている毎日を送っていました。
そんな息子の姿を見るたび、私はいつもイライラ。「何度言ったらわかるの?いい加減にしなさい!」と叱ってばかりの日々でした。
でも、いくら叱っても変わらない。
それどころか、叱れば叱るほど暴言・暴力はひどくなるばかりです。

このままでは「この子を犯罪者にしてしまう」と必死で病院を探しました。
ところがどこも予約待ち。予約がとれても数か月先。今すぐ何とかしたいのに…。
そして、やっとの想いでたどり着いた病院。
病院に行けばよくなると思っていた私に、先生から出た言葉は「様子を見ましょう」のたったひと言でした。
助けを求めに病院に行ったはずなのに、誰も助けてくれない…。自分でなんとかしなくちゃと思ったことを覚えています。
2.高学年の子どもたちはこんなに頑張っている!
小学生も高学年になると、学校生活において「リーダー」としてのふるまいが求められます。
今までは上の学年の人たちにお世話をしてもらう立場でしたが、高学年になると急に立場が逆転。お兄さん・お姉さんとして、下の学年のお世話をしなくてはいけません。
委員会やクラブ活動でリーダーを務めたり、運動会の応援団でみんなを盛り上げたり、高学年らしい立ち振る舞いが求められます。
子どもたちは、なんとか周囲の期待に応えようと毎日必死に頑張り続けているのです。
また高学年になると物事を客観的に見る能力がついてくるため、「周りとのちがい」に気づき始める時期です。
そのため、精神的にもストレスを抱えやすい時期となります。

高学年の子どもたちは、私たち大人が想像する以上に頑張っていて、とっても疲れがたまりやすい時期でもあるんです。
家ではダラダラ…、ゲームばっかり…、の裏には学校で頑張っているというちゃんとした理由がそこにはあったんです。
3.発達障害・グレーゾーンの小学生ならではの特性
発達障害・グレーゾーンの小学生の子どもたちは、頑張っても頑張っても、みんなのようにうまくできないことが多いです。
そのため家でも学校でも叱られ続けています。
「なんでできないの?」
「もっと頑張りなさい」
毎日毎日叱られてばかりの子どもたち。
長い間、叱られ続けていた結果、行動障害として暴言・暴力が出てしまうことがあります。
その暴言・暴力などの怒りっぽい態度には、発達障害・グレーゾーンの子どもならではの特性がからんでいました。
◆① うまく言葉で表現することが苦手
発達障害・グレーゾーンの子どもの特性として、自分の考えを言葉にしてうまく表現することが苦手なお子さんがいます。
本当の自分の嫌な気持ちや悲しい気持ちなど、伝えたくてもうまく言葉に出せず、「バカ」「うるせー」などの簡単な言葉で表現してしまいます。
その結果、暴言として捉えられてしまうのです。
暴言・暴力の裏側にある、本当のお子さんの気持ちをわかろうとしてあげることが大切です。

◆② 不安が暴言・暴力となって現れてくる
不安が強いお子さんは、自分でもどうしたらいいのかわからず、その不安が暴言・暴力になって現れてくる場合があります。
お母さんが子どもの不安に気づき、取り除いてあげられると、不安が軽減するでしょう。
もしお子さんが暴言を吐いたり暴力をふるうときは、何が不安なのかな?と、その行為だけを見るのではなく、裏にある子どもの気持ちを感じてあげることが大切です。

裏の気持ちを理解するのは難しいところもあるのですが、暴言を吐いたり、暴力をふるってしまう時、実は一番困っているは子ども自身なんですね。
こんなことしたくてしているわけではない、自分でもやりたくないのにどうしてもそうなってしまう…。止めたいのに止められない、と子どもは困っているのです。
このような怒りっぽさやどうしようもできない子どもの行動障害を解消するには、お母さんの声かけを変えるだけで減らすことができるんです。
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4.暴言を吐く子どもの行動障害がストップ!子どもが変わる2週間チャレンジ
発達障害・グレーゾーンの小学生の子どもたちは、今まで褒められた経験よりも叱られた経験の方が断然に多いことが事実です。
また、ネガティブな記憶を残しやすいため、褒めてもなかなか伝わらないという特性があります。だからお母さんは、自分が思っている以上にお子さんを褒めてあげないといけないんです。
いつも叱られてばかりの生活を想像してみてください。
誰だって叱られてばかりいたら、もうやりたくない!と思ってしまいますよね。
だから暴言・暴力のような二次障害が出ているお子さんには、とにかく2週間徹底的に褒める!ことをおすすめします。
叱るより褒めるに意識を向けましょう。
ポイントは、褒めると叱るの比率を
『褒める10:叱る0』
もしくは
『褒める9:叱る1』
くらいのイメージで徹底的に褒めることです。
褒めてばかりいると、このまま何にもやらなくなるんじゃないの?と不安になるお母さんもいるかもしれません。
でも大丈夫です。
この先ずっと褒め続けなさい!とは言いません。とにかく2週間、だまされたと思ってやってみてください。
褒められた経験が少ないお子さんは、たくさん褒められることで、自分のことをわかってもらえたと感じ、少しづつ心が安定していきます。
何よりも、お母さんが叱らなくてすむので、お母さん自身がとっても楽になるはずです。
「勉強させなきゃ」「しっかりしつけなくちゃ」と「○○○すべき」と思っていたことが気にならなくなり、気持ちがとっても楽になります。
発達障害・グレーゾーンのお子さんをお持ちのお母さんは、頑張り屋さんが多いです。
だから2週間、お母さんもあんまり頑張りすぎず、子どものできないことがあっても「まいっか」とゆったり構え、気楽に2週間過ごしてみてください。
注意することは「ほめる」=「子どもがうまくできたとき」ではありません。
今やろうとしたこと。今できていること。それらもすべて褒めてあげることです。当たり前にできている些細なこともたくさん褒めてあげましょう。
朝起きてきたら
「おはよー!起きてきたんだね」
朝ごはんを食べ始めたら
「ご飯食べ始めるんだね」
こんな些細な声かけでOKです!お母さんが変われば、子どもが変わる。

お子さんの暴言・暴力に困ったら、とにかく2週間徹底的に褒めましょう。
問題を先送りにせず、気づいた時がスタート!です。今すぐ対応が鉄則です。今すぐ叱るのをやめ、褒めて褒めて褒めまくる2週間にしましょう。
とにかく2週間チャレンジしてみてください。
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執筆者:いたがきひまり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)