学校への行き渋りサインを見逃さない!発達凸凹キッズが前に踏み出すための秘策

朝の支度がなかなか進まずイライラしたり、「行きたくない」と言われて悩んだり、これから行き渋りを起こすのではないかと心配になっていませんか?学校への行き渋りに上手に対応し、子どもが自ら動くための秘策をお伝えします。
 

【目次】

 

1.学校に行きたくなくない理由は?

 
 
夏休みが終わり、学校が始まった子もいれば、コロナウィルスで夏休みが延長になってしまったという子もいますね。
 
 
終息が見えずにたくさんの我慢をしながら生活を送っている子どもたちですが、夏休み明けの子どもたちの様子はどうですか?すんなり園や学校には通えていますか?
 
 
4月からの新しい環境にも慣れて頑張って学校生活を過ごしていた子どもたち。1ヵ月ほどの夏休みを経て再び始まる学校生活に不安や緊張を感じると、朝の支度もなかなか進まず「行きたくない」と思ってしまいます。
 
 

 
 
夏休み明け、学校に行くことができないでいるお子さんもいることでしょう。
 
 
また、出だしは良かったけれども学校生活に慣れてきたころに心身ともに疲れが出やすくなることもあります。これから、「行きたくない」と行き渋りを起こす子もいます。
 
 
発達凸凹キッズは、感覚が過敏だったり、初めてのことが苦手だったり、環境の変化に敏感です。
 
 
ですから、夏休み明けに久しぶりに再会した友達や先生との関わりにとまどってしまったり、教室という集団での生活でたくさんの刺激に反応してしまったりと、知らず知らずのうちに疲れをためてしまうのです。
 
 
さらに、2学期は学習発表会という大きな行事があり、みんなと何か一つのことを作り上げるために練習をしたり、苦手なことに取り組む時間が増えます
 
 
子どもにとっては成長する時期ではありますが、負担が大きくなる時期でもあります。子どもが頑張れば頑張るほど疲れがたまり、学校に行くことが嫌になったり苦しくなってしまうのです。
 
 

2.息子の行き渋りで不安になったのは自分

 
 
息子は1年生の頃、新しい環境や友達の中でがんばっていた新学期の疲れから学校に一人で行くことができなくなったことがあります。
 
 
友達は集団登校期間が終わり、一人で登校し始めているのになぜ息子は行けないのか。
 
 
楽しく学校に行けるようにと、友達と途中で待ち合わせして行く段取りにしても、合流場所までは送りが必要。毎朝、合流の時間に間に合うように準備させるのも一苦労。
 
 
「いつになったら、息子は一人で学校に行けるんだろう?」と思っていました。
 
 
日曜日は、また明日から朝の戦いのゴングがなるのか…とちょっと憂鬱だったのを覚えています。
 
 
そこに朝の支度がのんびりで、なかなか準備が進まない子ども…
 

 
 
子どもの行きしぶりで朝の時間が取られて、仕事時間に間に合うのかギリギリの綱渡り。
 
 
・不登校になったら、仕事の予定を調整しなくちゃいけなくなるし、周りに迷惑をかけてしまう
 
・仕事時間が減って収入が減ってしまうかもしれない
 
・学校を休ませても1日一人で家にいさせるわけには行かないし何とかして学校に行ってもらわないと困る!
 
と、必死でした。
 
 
必死だからこそ、子どもが行動しないことにイライラしていたんです。
 
 
特に、ワンオペママはなかなか周りに手伝ってもらえる環境がありませんよね。
 
 
行き渋りは対応が早ければ早いほど短い期間で復帰できます。
 
 
だからこそ、お子さんの行き渋りにつながるサインを見逃さないでいて欲しいのです。
 
 

 
 

3.子どもの行き渋りサインを見逃さない!

 
 
朝、子どもがスムーズに動けないとお母さんはどうなるでしょう?
 
 
時間に追われて忙しいのに、自分の事も子どもの事もやらなくてはいけなくて「早くしなさい!」とイライラしてしまいますよね。
 
 
しかし、お母さんの「早くしなさい!」という声が聞こえたからと言って、子どもは早くは動けないんです。なぜなら、準備が進まないのは「行きたくない」「やりたくない」気持ちが隠れているからです。
 
 
自由に楽しかった夏休みから時間通りに決められた(やりたくない)ことをやらなきゃいけない学校生活を考えたら気が重くなるのも無理はありません。
 
 
私自身も小学生の頃行きしぶりを経験していたのでよくわかります。
 
 
ネガティブな記憶から心の無理が重なると、体に反応が出るようになります。
 
 
「お腹が痛い」など具体的な症状が出ることもありますが、
 
 
・やる気が起きない
・準備に時間がかかる
 
これらも、子どもたちからの小さなSOSサインです。
 
 
子どものサインを見逃さないで、SOSは小さなうちに解決しましょう!
 
 

4.子どものSOSを解決する2つの秘策

 
 
行きしぶりは心が疲れているサインなので寝る代わりに、甘やかしで心を充電するんです。そして、心の充電を加速させる栄養剤は自信をつけることです。
 
 
自信は自分を信じる力で、「できた!」というポジティブな記憶を作ると「自分は大丈夫!やれる!」と自信が芽生えます。
 
 
ですからSOSの解決には2つの対応が必要になります。
 
 

◆甘やかして心を満たしてあげる

 
 
心を満たすには徹底的な甘えさせ対応が効果的です。
 
 
子どもたちは
 
「学校へは行かなくてはいけないもの」
「休んではいけないもの」
 
無意識の中で思い込んでいます。
 
 
そして、「お母さんには心配をかけたくない」とも思っているんです。
 
 
だから、辛くても頑張っています。朝、グズグスするのは「甘え」の現れでもあるんです。
 
 
甘えはいけないことだと思いますか?
 
 
甘えられるということは、頼ることができる「信頼関係」ができているからできることなんです。
 
 
甘えを受け入れてもらえて心が満たされると、子どもは外の世界に向かう気力が湧いてきます。
 
 
ずーっと甘え続けるということはないので騙されたと思って一時的に徹底的に甘えさせる対応をとってみてください。
 
 

 
 

◆朝のご褒美ルーティンでポジティブ記憶を自信にする

 
 
自信がつくと外に目を向けて「他のことにもチャレンジしてみよう!もっとやってみよう!」と行動できるようになります。
 
 
・友達とも遊びたいな
・新しいことを知りたいな
 
と思えると、「学校に行こうかな。」と動けるようになるんです!
 
 
自分を信じる力を育てるには「自分でできた!」という小さな◯を集めることです。
 
 
そのためにおすすめなのは子どもが自分でできる朝のルーティンを作る事です。  
 
 
ポイントは共感して楽しみ(目標)をつくりルーティン化すること。その楽しみ(目標)がご褒美となります。
 
 
息子はご褒美を入れた朝のルーティンを作ることで、ご褒美のために起きて、自分でできたことを積み重ねて自信をつけてました。 
 
 
そして、今では私が何も言わなくても元気に「行ってきま〜す」と登校しています。
 
 
ご褒美はお子さんの好きなことや物などやる気が出るきっかけとなるものを選びましょう。
 
 
さらに決めたルーティーンを表にして見える化すると、子どもが自分で見て確認することができます。
 
 
朝のルーティン表を作ると、お母さんが「あれしなさい。これしなさい。」と言わなくても行動できるので「自分でできた!」とさらに自信につながります。
 
 
お母さんもイライラせずに自分の時間も確保できますよね!
 
 

 
 
ただ、
 
・行動表は作ったことがあるけど上手くいかなった…
・計画倒れで終わってしまう…
 
 
ということ、ありますよね。私も経験があります。
 
 
実は、ルーティン表を作るのにはコツがあるんです。表を作る自信がない方や作ったけど上手くいかなかったという方はぜひ、個別相談にお越しください。
 
 
いかがでしたか?
 
 
行き渋りで悩んでいたり、行き渋りが心配なお母さんは2つの秘策でお子さんのやる気を引き出してくださいね。
 
 
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執筆者:中澤久美子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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