敏感に周りの空気を読む、自分の意見を言わない発達凸凹のお子さんはいませんか?相手に合わせ過ぎるとストレスが強くなり注意が必要です。学校や社会で活躍するために、同調性ではなく本物の協調性を身につける驚きの対応法をお伝えします。 |
【目次】
1.発達凸凹のお子さんの従順さ、協調性じゃなく同調性かもしれません
2.同調性が強いことによる発達凸凹の子どもへの影響とは?
3.協調性を3カ月で身につけて長所にする驚きの対応法!
◆会話量を増やし、成功体験を積む
◆子どものしていることに興味・関心を示す
1.発達凸凹のお子さんの従順さ、協調性じゃなく同調性かもしれません
こんな傾向の発達凸凹のお子さんをおもちの方は、おられませんか?
・人に合わせるのが当たり前
・人と一緒にいるのが落ち着く
・人前で自分の意見を言わない
このタイプのお子さんは、今は、集団生活に問題はないかもしれません。しかし、大きくなったときに困る可能性があります。
これは子どもにとって大事な力となる協調性ではなく、同調性だからです。
では、同調性って一体なんでしょうか? 同調性とは、『自分の意見を出さずに他人の態度や行動、意見に合わせること』です。
一見何も問題ないようにも思いますが、ずっと周りに同調し続けることで
「自分って、なんだろう!?」
「人に合わせるのに疲れた」
「自分に自信がない…」
と突然、元気がなくなったり、内にこもりやすくなったりするのです。
2.同調性が強いことによる発達凸凹の子どもへの影響とは?
同調性の強い発達凸凹のお子さんは、
・周りの空気に敏感
・心が繊細
・環境によって気持ちや行動が左右されやすい
というような傾向があるので、心が疲れてしまう可能性が高いのです。
例えば、「クラスの中で怒られている友達を見てツライ」と泣いてしまうお子さんがいますよね…。これって、まさに同調しているのです。
「空気を読む」「人に合わせる」というのは感受性の高い、とても素晴らしい才能です。
でも一方で、自分の意志とは関係なく、無理したり我慢したりして周りに自分を合わせている…ということも多いのです。八方美人なんて言われることもありますね。
無理している・我慢していることを自分では気づいていない場合もあります。経験のある方も多いと思いますが、これってとっても疲れますよね…。
もし、発達凸凹のわが子が同調によって疲れているのだとしたら…もっとラクに過ごさせてあげたい!
同調性が強い子どもは、見方を変えると『個』が弱いとも言えます。子どもには『個』が必要です。
そして本当の意味での協調性、つまり「自分の意志を持ち、相手にも合わせられる」共感する力や助け合い精神を身につける必要があるのです。
次に、発達凸凹の子どもが協調性を身につけるための非常識な方法をお伝えしていきます。
3.協調性を3カ月で身につけて長所にする驚きの対応法!
実は、協調性は3ヵ月で身につけることができるんです!いかがですか!?「ウソ~~っ」という方もいると思いますが…本当なんです。
子どもの成長って早いですよね。脳に必要なことがしっかり伝わっていけば、発達凸凹のお子さんは、学んで成長して協調性を身につけることができるのです。
本当のところを言うと、年を経て丸くなったね…と言われるような年齢になれば、人はそれなりに協調性がついているかもしれません。
でも、これでは遅い!今、欲しいですよね!
「そのうち、身につくから大丈夫だよ!」
「ウチの子、そこまで考えてないから~」
と思っているのは大人だけです。
例えば、友達の中で「協力して何かを作り上げていく!」というときに、自分で思うところがあっても、「みんながそう言っているから…」と空気を読んで何も言わない…。
また、友達と「何で遊ぶ?」となったときにも、本当は遊びたいことを思いついているのに、言わずに友達が遊びたいものに合わせる…など。
発達凸凹の子どもは何とかしたくても、今が当たり前の状況だからどうしたらいいか分からない…。
協調性を身につけることでどんな世界が待ってるかを知らないのです。だから、大人がサポートしてあげて欲しいのです。
このような状態で自分の意見を出せずにずっと過ごしてしまうと、「自分って、何のためにいるんだろう…?」と自信がどんどん無くなってしまう可能性があるんです。
ではどうするか?この状況を打破するには、お母さんの言葉のチカラを使うことです!
お母さんの言葉のチカラを使えば、3ヵ月という期間でガラッと変わっていきます。
発達凸凹のお子さんが協調性を身につけるには、信頼関係が必要です。まずは、信頼関係のあるお母さんとの1対1のコミュニケーションの中で身につけていきましょう。
◆会話量を増やし、成功体験を積む
初めに、おうちの中でお子さんとの会話の量を増やしましょう!
ポイントとしては、日常の会話の中で子どもへの興味・関心の言葉を増やしていき、共感性を高めていきます。
「○○○(お子さんの名前)の気持ちよくわかったよ。ありがとう!」
「お母さんにお話ししてくれてありがとうね!」
という具合です。
「話をしてお母さんに伝わった」「自分の気持ちを言えて楽しい・嬉しい」という成功体験を増やしていきます。
子どもの意志を曲げずに、子ども自身の意志を尊重する態度で接しましょう。
お母さんはお子さんの話を否定せず、よく聞いてあげてください。それが、発達凸凹のお子さんの個を大事に育み、社会能力を伸ばすことになります。
◆子どものしていることに興味・関心を示す
そして、子どもがしていることに興味・関心を示してあげてください。
例えば、子どもが絵を描いていたり、何か自分で工作していたりするときは、
「へ~。何してるの~?」
「こんなことやってるんだ~!」
「すごいねえ…お母さん知らなかったよ!」
という具合です。
子どもに興味・関心を向けると、発達凸凹の子どもは「お母さんが見てくれている」「認めてくれている」「嬉しいな」と思うようになります。どんどん話したくなっていきます。
また、お母さんとの会話も広がってきて、「自分の気持ちが、お母さんに伝わると嬉しい」「お母さんの気持ちもわかって楽しい」など、人と触れ合うことが楽しくなっていきます。
つまり、「人に認められるのって嬉しい!」「人と触れ合うのって楽しい!」という状況をこちらが意識してつくってあげるのです。
このような体験を家で何度も繰り返すことが大切です。
すると、家の外でも人を受け入れられるようになるし、家での体験から外でも自分の意見が言えたり話ができたり、人の話も聞けるようになってくるのです。
いかがですか?お母さんって子どもをガラリと変えられるすごいパワーを持っているんです!
発達科学コミュニケーションは、『発達凸凹の子どもへの関わり方やコミュニケーションを変えるだけで子どもの行動が変わる』という理論とメソッドなんです。
ぜひ、一緒に学んで、お母さんの力で発達凸凹のお子さんに必要な協調性を授けましょう!
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)