発達相談で具体的な一手が欲しい!発コミュトレーナーが実体験から気づいた相談方法の問題点とは?

発達相談をしても、「様子を見ましょう」と具体的な解決策を教えてもらえず、途方に暮れた方はいませんか?発コミュトレーナーの仲田さんもそんな経験をしたお母さんの一人ですが、発コミュを学ぶ中で、相談方法に問題があったことに気づかれました。
 

【目次】

 

1.発コミュトレーナーも子育てに悩んでいました

 
 
発達科学ラボで活躍しているトレーナーやリサーチャーは、もともとは皆さんと同じように、わが子の子育てに悩んでいたお母さんです。
 
 
発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学んで、発達凸凹の子どもの困りごとをなくし、さらに子どもの成長を促そうと研究を続けています。
 
 
そのような経験を生かして、以前の自分と同じように子育てに悩んでいるお母さんに発コミュを伝える講師として活動しているのがトレーナーです。
 
 
今回インタビューをさせていただいたのは、トレーナーの仲田なぎささんです。
 
 
 
 
仲田さんは、暴言暴力がひどかった息子さんの子育てに悩み、発達相談をしても「様子を見ましょう」という言葉しかもらえなかったという経験をされています。
 
 
発コミュに出会い、学びを深める中で、相談する側にも具体的な一手をもらうための方法があることに気づかれました。第2回目のインタビューでは、その気づきについて伺いました。
 
 
第1回目のインタビューはこちらからご覧ください。
 
 

2.子育てに悩んだときはどうしますか?

 
 

ーーー仲田さんは、息子さんの子育てが大変だと感じたとき、具体的にどう動かれましたか?

 
 
「はい。実際、動き方が分からないんですね。私自身も、どう動いたらいいのかまでが繋がらなくて、知識を入れるばかりで終わってしまっていました。
 
今振り返ると、そこはどう動いたらいいかまでを考えて調べることをゴールを設定するというのが、すごく大事だと感じています。」
 
 

ーーー今は学ぼうと思ったら、すぐに情報は手に入りますよね。だからこそ、情報をインプットすることに必死になってしまいがちです。

 
 
「そうですね。私自身も知識を得るがために、『ADHDとは』『ASDとは』にこだわっていた時期があったんですね。
 
本で読んだり、ネットで調べた『ADHDとは』に、息子はこの項目が当てはまるけど、この項目は当てはまらない。
 
占いじゃないですけど、それに当てはめて、この子はこういうタイプなんだという型にはめてしまっていたのも、結果につながらなかった要因でもあると思います。
 
その時は、息子自身を見ていなかったなと感じますね。」
 
 
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=RzJ4cwAMTtc] 
 
 

◆ポイント解説

 
 
子育てに悩んだときは、皆さんも情報を集めようとしますよね。
 
 
書籍はすごくたくさん出てるし、ネットにも情報が溢れています、検索すれば、すぐに情報が手に入りますよね。
 
 
だからこそ、情報をインプットすることに必死になってしまいます。
 
 
あるワードで調べて、たくさん良さそうな情報がヒットしたら、いっぱい読まなきゃ!と読むことに必死になってしまいがちです。
 
 
また、うちの子はもしかして発達障害かなって思いがよぎったお母さんは、この子はADHDなのかな、自閉症スペクトラムなのかな、という診断名に当てはめて、チェックリストを探してしまったりします。
 
 
しかし、それをやり始めると、負のループに入ってしまうのです。
 
 
これは当てはまるけど、これは当てはまらないとか、この特性とこっちの特性が両方あったら、どう対応したらいいんだろう、というようにどんどん出口が見えなくなっていきます。
 
 
そういうことが大事なのではなくて、今子ども自身がどんなことに困っていて、それをどう解決するかという点から考えて欲しいと思います。
 
 
仲田さんからは、困りごとを解決するためにお母さんがどうすればいいかも伺うことができました。
 
 
 
 

3.発達相談で具体的な解決策をもらうためには?

 
 

ーーー今ある困りごとを解決するために、気をつけることはありますか?

 
 
「そうですね。発達障害という名前がちょっと一人歩きしちゃってる部分がある気がします。
 
お子さんをきちんと見て、お子さんは何が困っているのか、お母さんは何が困っているのかっていうのを、ちゃんと明確にすることが大事だと思います。」
 
 

ーーー他に何か気づいたことはありますか?

 
 
「そうですね。今、昔の私を振り返って思うのは、もっと記録をつけておけば良かったということです。
 
先生に相談する機会があっても、『何がどうなんですか?』と聞かれた時に、答えられなかったんですよね。『なんか大変なんです』『とりあえず大変です』みたいになってしまって。
 
それだとこうすればいいですよ!というアドバイスもなかなか受けられないんですよね。
 
やっぱり、今、何が困っているのかの『何』っていうことを、ちゃんとお母さんがメモしておくことがすごく大切なことだと思います。
 
相談する内容を明確にする、相談する相手をちゃんと決めるというのが大事なんですよね。」
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
 
仲田さんのお話からは、発達相談をするときには、「子育てが大変です」と一言でまとめないことが重要だと感じました。
 
 
忙しい毎日でも、「何が大変」「いつ大変」「どう大変」ということを1つ1つリストアップしていくことが大切です。
 
 
お子さんが寝た後にでも、きちんと時間を取って、振り返って記録を取っておくということが必要なことなんですね。
 
 
記録をつけて具体的な相談をすることが、発達相談がうまくいくコツだということが分かりました。
 
 
例えば手が出てしまうお子さんに悩んでいるのだとしたら、「こういう状況でこんな風に手が出てしまうんですが、手が出ないようにするにはどう対応すればいいですか?」と聞いてみるということですね。
 
 
 
 
「子育てが大変です」「この子の将来が心配です」という話ではなく、具体的にどうすればいいかを聞く質問ができれば、それに対して「様子を見ましょう」と言う人は、解決策を持っていないという判断も可能になります。
 
 
それなら違う人に相談してみようと、次に進みやすいとも感じることができました。
 
 
次回の最終回となるインタビューでは、仲田さんの私生活に迫る質問もしていきます。ぜひお楽しみに!
 
 
 
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執筆者:佐藤とも子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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