気持ちを表現する会話が楽しく続く!発達凸凹キッズへの声かけのポイント

発達凸凹キッズは気持ちを表現する会話が苦手。いつも会話が一方的なお子さんに困っているお母さん、多いのではないでしょうか?今回は、気持ちを表現する力がぐんと育つ、お母さんの声かけのポイントをご紹介しますね。
 

【目次】

 

1.子どもの一方的なコミュニケーションに悩んでいませんか?

 
 
発達凸凹キッズには、新しい環境が苦手な傾向が多いと言われています。
 
 
我が家には5歳の年中の息子がおり、自閉症スペクトラム障害(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の両方をもっています。
 
 
息子はこだわりやかんしゃくが強く好き嫌いの激しい子どもです。
 
 
衝動性も強く、待つことができません。
 
 
相手の気持ちを理解することも苦手なため、「ママこれやって!いま!早く!」と私の都合をお構いなしに要求してきたり、
 
 
「僕ね!〇〇を△△して遊んだんだ!」と、自分の好きなことについての専門用語を、突然目の前にいる人へ話しかけたり、
 
 
誰かが話している間に割って入り、相手が聞いてくれないとかんしゃくを起こし手が出るなど、一方的なコミュニケーションが目立っていました。
 
 
当時は、「イライラする相手と、かんしゃくを起こす息子」、という悪循環。
 
 
楽しい会話のキャッチボールには程遠い状態でした。
 
 
 
 

2.進級・進学前の今こそ気持ちを表現できる力を伸ばそう

 
 
発達凸凹キッズにとって、進級・進学など、過ごすお部屋やお友達が変わる春先は疲労がたまりやすい季節でもあります。
 
 
息子のように、コミュニケーションが一方的で、感情を言葉で表現することが苦手な子どもは、その特性からトラブルを抱えやすく、普段以上にうつうつとしやすい時期なんです。
 
 
そのため、行き渋りや、今まで以上のひどいかんしゃくにつながりがちです。
 
 
 
 
だけどもし、
 
 
「新しいクラスの教室が落ち着かなくて嫌なんだ」
 
「お友達ができなくて悲しい」
 
 
と、言葉で気持ちを表現できたらどうでしょうか。
 
 
お母さんが子どもの気持ちを理解し、受け止めてあげることができます。
 
 
お母さんが笑顔で自分のことを見守ってくれている。
 
 
そんな安心感が子どもの行き渋りの改善や感情のコントロールにもつながっていきます。
 
 
だからこそ、進級・進学前の今のうちから自己表現力を伸ばし、自分の感情を自分の言葉でしっかり表現できるようになることがとても大切なんですね。
 
 

3.発達凸凹キッズが会話のキャッチボールが苦手なワケ

 
 
会話のキャッチボールが苦手な発達凸凹キッズは、その特性から、
 
 
・自分の想いが通らないとかんしゃくを起こす
 
・人との距離感がつかめず相手をビックリさせる
 
・急に抱きついたり、物を取ったりして相手に不快感を与えてしまう
 
 
というようなトラブルを抱えがちです。
 
 
それは、
 
 
・感情は理解し、イメージもあるけれど、言葉として表現することが苦手
 
・相手の表情やしぐさから、感情をイメージすることが苦手
 
・さらに自分の感情も、理解したり、イメージするのが苦手
 
・そもそも会話がやりとりであるという基本的なルールが分かっていない
 
 
など、様々な理由が考えられます。
 
 
 
 
息子の場合は、年齢を重ねて言葉は増えてきても、感情やイメージとリンクしていないために、相手の都合はおかまいなしに、自分の想いを一方的に話し、相手が自分の意見を受け入れてくれないとかんしゃくを起こす。
 
 
自分の気持ちが分からない、やったことのイメージが浮かばない、どうやって表現したらいいのか分からないために、相手に抱きついたり、物を取ったりして、結果的に周りを困らせてしまうということが多くありました。
 
 
そこで声かけの方法を変えてみると、
 
 
「今日〇〇ちゃんと遊んで楽しかった!」
 
 
「〇〇が、僕は悲しかった」
 
 
など、自分の感情を伝えてくれるだけでなく、周りの状況を見て相手を思いやったり、集団活動にも参加できるようになっていったんです!
 
 

4.自分の気持ちが表現できるようになる!お母さんの声かけのポイントとは?

 
 
では、具体的な方法を、意識するポイントとともにご紹介しますね。
 
 

◆①肯定の声かけを増やす環境作り

 
 
問題行動が多かった時期はどうしても悪いほうへ私の目が向いてしまい、気付くと否定的な声かけが多くなっていました。
 
 
特に身の回りのことをなかなか自分で行ってくれないことに対して、無意識に最初から強めの口調で指示を出していたのです。
 
 
お母さんである私が「息子は動けない子」とフィルターをかけて見ていたことが伝わっていたのでしょう、息子はなかなか治すことができませんでした。
 
 
そこで、やることが一目で分かるようなお仕度ボードを導入したり、目の前にやってほしいことに必要な物を置いたりして、本人が気づく仕掛けをしていきました。
 
 
すると息子が自分から取り組むようになり、わたしの声かけは自然と肯定的なものに変わっていきました
 
 
肯定的なかかわりが増えたことで、息子は自分の気持ちを安心して表現できるようになりました。
 
 

◆②子どもの感情を代弁する

 
 
怒りや悲しみ、不安を感じた時、息子は言葉に出すことができずかんしゃくを起こしていました。
 
 
なんと言っていいか分からず、吐き出せないモヤモヤを抱えることは、本人にとって悪い記憶のみを残すものでした。
 
 
そこで、何か訴えたいんだなと感じたときは、
 
 
「〇〇が嫌だったんだね」
 
「〇〇されて悲しかったね、よく我慢できたね」
 
 
と息子の気持ちを代弁するようにしました。
 
 
すると徐々に自分から、「〇〇が嫌だったから大きい声出しちゃったの」と説明できるようになっていきました。
 
 

◆③息子の好きなものから会話を広げる

 
 
すいぶん会話量は増えたものの、まだまだうまく伝えられず、お友だちとも遊べない息子との会話で意識したことは、好きなものを使うことでした。
 
 
息子はカスタマイズできるロボットのおもちゃが大好きです。
 
 
シリーズで持っているため、基本の形以外にも様々なパーツを組み合わせて、オリジナルのキャラクターを作って楽しんでいます。
 
 
元々好きなことに関しては言葉にすることが得意だったため、
 
 
「このロボットかっこいいね!これは何という武器なの?」
 
「どういう風に攻撃するの?」
 
 
など、言葉で伝えてもらうことを意識した問いかけを心がけました。
 
 
最初は聞かれたことだけにしか返答できませんでしたが、少しずつ、
 
 
「このロボットの名前は〇〇で、▲▲という武器で敵をやっつけるんだ!」
 
 
とかなり長い文章で説明できるようになっていきました。
 
 
 
 
それまでは、相手がいる遊びには興味を示さなかったのですが、自分の世界観を発信していく中で、どんどん人にも興味を持ち、今ではお友達と、おままごとのような遊びもできるようになりました。
 
 
さらに、相手が泣いていたら「どうしたの?」と駆け寄り、相手が寒そうにしていたら上着を持ってくるなど、人を思いやる姿も見られるようになったんです。
 
 
子どもの自己表現力を伸ばすことは、自分で考えて行動していくことにつながり、主体性や思いやりの力も伸びていきます。
 
 
ぜひ今日から試してみてくださいね!
 
 
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執筆者:仲田なぎさ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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