緊張してドキドキ!実は脳の仕業。子どもの自殺が最多の9月1日に向け、発達障害&グレーゾーンの子どもは追い詰められていきやすいのです。だからこそ、残りの夏休みは子どもの脳を楽しい思い出でいっぱいにしましょう。 |
【目次】
1.「心」ってどこにある?~発達障害やグレーゾーンの子どももママもみんな同じ、脳にある!
2. 要注意!9月1日~夢を語れない発達障害&グレーゾーンの子どもは、特に苦しんでいる小学生~
3. お母さんとお子さんの一緒にいる時間がとれやすい夏休み~発達障害&グレーゾーンの子どもにとって、スペシャルな時間かも~
1.「心」ってどこにある?~発達障害やグレーゾーンの子どももママもみんな同じ、脳にある!
「心」ってどこにあるかご存知ですか?
なんとなく刷り込みで胸のあたりを押さえたくなりますが、もうピンと来ていますよね。
脳にあります。
なぜ、心が胸にあるような気がするのか?と言うと、脳の感情を司る部位が恐怖や興奮や不安を感じると、心臓をバクバクさせるメカニズムがあるからです。
胸の鼓動や動機はあくまで二次的なモノ。
胸がドックンドックンするときは、「脳がドックンドックンしているな」と思ってくださいね。恋をしたとき、脳も胸もドックンドックンしますが、人一倍緊張したり、不安になったりするとき、脳も胸もドックンドックンします。
そのドックンドックンが大きくなりすぎると、取り返しのつかないことも起こりえるんです。それは一体何なのか、お伝えしていきますね。
2.要注意!9月1日~夢を語れない発達障害&グレーゾーンの子どもは、特に苦しんでいる小学生~
そのドックンドックンが大きくなりすぎて、1年で一番多くの子どもたちがこの世から旅立ってしまう日が9月1日です。
2学期が始まる日は、1年で子どもの自殺が最も多い日です。
8月の中盤あたりから2学期が始まるまでの間は、子どもたちは追い立てられます。
そして、本当に辛い子どもたちは追い詰められていきます。
学校に行きたくない気持ちをどうか甘く見ないでください。
そして、2学期が始まるまで、もしできていないことがあったとしても叱るのではなくて、一つひとつ一緒に課題をクリアしていく余裕をぜひ持ってみて欲しいと思います。
特に要注意なのは、夢を語らないお子さんです。
「将来の夢、ある?」
「将来、何になりたいの?」
そう尋ねたときに、本来なら絞りきれないくらいの夢を語ってもおかしくない年齢なのに夢がない、あるいは夢を口に出さない、そんなお子さんは特に丁寧に接してあげて欲しい存在です。
子どもには本来「根拠のない自信」が備わっていなければなりません。
ところが、色々な失敗体験を繰り返して、根拠のある自信がなくなり、次に根拠のない自信までも減って行きます。
そうすると、自分の将来に期待できなくなって夢を思い描くエネルギーまで枯渇してしまうのです。
3.お母さんとお子さんの一緒にいる時間がとれやすい夏休み~発達障害&グレーゾーンの子どもにとって、スペシャルな時間かも~
夏休みは、お母さんがお子さんと一緒に過ごす時間が多いと思います。
ぜひ、この一緒に過ごす時間にお子さんの夢を聞いてみてください。
もし1つ答えてくれたら、そこで満足せずに、「他には?」と5つ、6つと聞いてあげてください。
そしてお子さんと将来を想像してウキウキするような会話をしてください。
もしも一つも夢を答えられなかったら、お子さんがおうちにいる夏休みが終わるまで、どんなに忙しくても毎日10分でも一緒に遊ぶ時間をとってください。
毎日です。
遊ぶような年齢じゃないお子さんなら毎日10分の会話の時間をとってください。
子どもたちの心は、学校に行きしぶるお子さんでなくても9月に向かって憂鬱になっていきます。
夏休みが長かったぶん、お家の居心地がよかったぶん、余計に辛いお子さんもいます。
お母さんと笑顔で一緒に遊んだり、会話をしたりすることが、子どものパワーになってきます。
ゲームばかりの子ならゲームの話を聞くのもいいですし、お母さんが話題を用意しておくのもいいでしょう。
一緒にYou tubeを見るのもよいと思います。
8月後半は、そうやって子どもの心にパワーチャージする期間だと思ってください。
きっと9月にお子さんの笑顔が見られると思います。
辛い素振りを見せないお子さんこそ、夢を雄弁に語るかどうか?確かめて、子どものパワーの量を感じとって日々接してくださいね。
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)